競歩狂騒曲 

なんか気の乗らない鉱山関係の話はすっかり放ったらかしのまま
オリンピックみたりなんかしていました。
今回はグアテマラ初(かつ唯一)のメダルもあって
グアテマラでの力の入り方も過去とは比べ物にならなかったような。


てか、はっきり言ってやりすぎだろ・・・。


エリック・バロンドは昨年メキシコのグアダラハラで開催されたパンアメリカン大会の
20km競歩で優勝、オリンピックへの出場権を獲得。
今年に入ってから陸上の世界大会に出て20キロ、50キロとも自己ベストを更新しており
グアテマラから参加する選手の中では一番メダルに近い選手、と言われていました。


アルタ・ベラパス県はサン・クリストバル・べラパス市の、先住民の農家の息子。
パンアメリカン大会では競歩は女子でも金銀メダルを獲得し、かなり話題になったのですが
帰ってきたエリックを待っていたのは暖かい歓迎だけではなかったようで。


プレンサ・リブレ紙のサイトにはこんな記事が載っています。
「バロンドは父親や兄弟とともに
 空港で受け取った風船や花束やスーツケースや金メダルを持って、
 乗り合いバスで首都から家へと向った。」
サンクリストバルの市街地に住んでいるのならともかく、
そこからまだ離れたチユクという村に住んでいるんですが、
写真を見るとどうやら徒歩で帰っていったようで・・・。
Welcomeとか書かれた風船がスーツケースにくくりつけられていて可愛いけれどね・・・。


パンアメリカン大会と言えば、オリンピック予選も兼ねるアメリカ大陸の大会で、
そこの金メダリストに対して地元では何の歓迎もなかったということで、
まあそりゃ自宅まで帰るのは本人の責任なんでしょうが、なんつーか・・・。
一応「グアテマラオリンピック委員会の勧めによって」歓迎会は行われなかったようで、
本人にとってはそんな面倒なものなしで、ゆっくり休める方が良いのかもしれないですけれどね。
「預言者は自分の故郷では歓迎されない」という言葉を髣髴としてしまいます。


オリンピックでの銀メダルを獲得した後は
グアテマラのみならず各国メディアからの取材攻勢で
エリックのみならず競歩チームの皆にインタビューあったらしく
まだ皆競技を残しているのにちょっと可哀想な雰囲気。


一方地元サンクリストバルは銀メダル獲得と共に(あるいはそれ以前から?)お祭り状態、
大統領も大喜びでテレビにのっかってエリックと会話、
翌日から新聞には銀メダルを称えるありとあらゆる広告が並び(今日もまだあった)、
いつもぐだぐだ喧嘩してるのか何してるのかさっぱりわからない国会では
異例の速さでエリックに大騎士章という勲章の授与とQ50万の報奨金を決定、
更には大統領ったらエリック・バロンド賞なんてものを作って
すぐれた若手スポーツ選手を毎年表彰するとか言ってるし・・・。


笑っちゃったのは大統領が
「ご両親が50キロのレースをロンドンで見られるようにする」とか言い出したこと。
いやそれ、本人にとっては気が散るだけですから!!!
しかも招待するって言うんだったら、予算取ってなんてケチくさいこと言わずに
ポケットマネーで出しなさいよっ!


一方「市長は他人のふんどしで相撲をとってる」というエリックへのインタビュー記事が新聞に載り、
「以前の市長は家やら何やらをくれると言っていたのに、何もしてくれない。
 それなのに、自分がメダルを取ったらここぞとばかりにしゃしゃり出てくる」という内容。
市長側は「それは以前の市長が約束したことで、今、市にはお金ないんよ」と専守防衛。


なんかね。
レースに集中しててよ、エリック。


さてその競歩のご一行は明日16時過ぎにグアテマラへ帰国。
その後、帰宅ラッシュめがけて市内の凱旋パレードが予定されていて
テレビ・ラジオで生中継が行われる模様。


この狂騒、しばらくは続きそうな・・・。


ま、何はともあれ、おめでとう、エリック。
(と私もやっぱり便乗組だしな)



[ 2012/08/12 23:23 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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