排除命令の執行-ポロチク地方のこと 

ポロチク地方のチャビル・ウツァフ所有の農場を占拠している農民達の
強制排除が執行されたのは2011年3月15日の朝のことでした。


1年ちょっと前の出来事ですが、
実は私には全然記憶になかったのでした。
「またか」と思ったのもあるかもしれませんが、
東日本大震災直後のことで、自分に余裕がなかったのかも。
そんなわけでその頃のニュースからあれこれ探してみたのが以下になります。


3月にチャビル・ウツァフは裁判所に農場を占拠する農民の排除命令を要請し、
判事はこれを認めます。この時出された排除命令は12件。
最初の執行が行われたのが3月15日のミラルバイエとアグアス・カリエンテスでした。


チャビル・ウツァフによれば、その年の8月には
18ヶ所が農民に占拠されていたのだそうです。
その頃既に経営が成り立たなくなっていたチャビル・ウツァフは
所有する37農場が競売にかけられたのですが(最低入札価格が$3億200万)、
「売りに出されるんなら、自分たちのものに」と思ったのかも?
まあその頃から農地の占拠が増えたのだそうです。


2011年3月と言えば、ニカラグアのグルーポ・ページャスが経営に乗り出した時期。
3月24日には発行済み株式の88%を入手しており、
企業側の理屈としては、そりゃそうだろうな、という気もするのでありますが。


さて、その3月15日の朝8時頃、警官と軍隊の一団がやって来て
農民らに自主的に出て行くよう求め、農民側はこれを受け入れます。
「私らは出て行くことにしました。
 でも10時頃、持ち出す物を準備していた時に
 農場が雇った一団がやって来て、持ってたものを全部叩っ切り始めました。
 マチェテや棍棒で私らを道路まで追い出し、
 物を取りに帰ったら石を投げてきました」。


この地域はトウモロコシの二期作が行われているのですが、
3月ですとトウモロコシはかなり大きくなって実をつけていたのではないかな。
その作物はすべて荒らされ、住んでいたあばら家も荒らされて火がつけられ、
農民らはわずかに持っていたものを失ってしまいます。


更に、騒動が大きくなったために警官と兵士(CUCによれば合わせて600名)が鎮圧にあたるのですが、
この時、男性1人が亡くなり、4人が負傷しています。


この件では、当時警官隊の指揮に当たっていた
FEP(警察の特殊部隊)の指揮官ペドロ・ゴンサレス・ロドリゲスが
1年後の今年4月12日に自首、現在も拘留中です。
容疑は超法規的処刑。


超法規的処刑というからには、ゴンサレスが「殺せ」と命じて
部下がそれを実行したということなはずで、
何で傷害致死とかじゃなくて超法規的処刑なのよ?と思うのですが、
その辺りは多分裁判が始まれば少し明確になってくるのかも。


何にしても、「警官が」「それも部隊の責任者が」「自首した」ということに
かなりびっくりしたのを覚えていますが。。。


というところでもう少しこの時の出来事を突っ込んでみるのが次回の予定です。
(長いシリーズになりそうだ・・・)



[ 2012/05/05 22:54 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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