コロンが大統領に就任して間もなく、
エネルギー大臣が「今年はサマータイムやるよぉ~」と言い出して、
4月27日から1時間早くなる、ということが決定していました。
歓迎したのが財界、でも巷の人はブーイング。
あ、そう言えば、新聞の投稿欄でこんな貴重な意見も読みましたねぇ。
「先進国を見て御覧なさい。皆サマータイムやってるでしょ。
グアテマラだって倣わないでどうするの!」
丁寧にそれに回答する投稿もありました。
「いやぁ、全然知らなかったよ、
サマータイムってのは緯度によるんじゃなくって、
先進国がやるものなんだってね。
すごい勉強になったよ、ありがとう」。
なかなか楽しいサマータイム談義だったんですが、
一昨日、コロン大統領、
「治安という面から検討した結果、
サマータイム辞めた方がいいよ、という提案を受けたんだよね。
なわけで、サマータイムよしとくわ」と発表。
治安問題、ってのはサマータイムの話とセットで出てくる話題なんですが、
朝の早いグアテマラ人、5時くらいから仕事に行く人たちが結構多数。
ウチの小僧だって、朝6時には既にスクールバスに乗っかっております。
なわけで、1時間早くなったら、この時間帯まだ真っ暗なんですよね。
というのが反対する人たちの意見。
夜が明るくなるわけだから、夜は安全になるじゃん。
とは誰も考えないんでしょうかね・・・?
まあでも、個人的には時計を進めたり、パソコンの設定変えたりとか面倒くさいし、
加えて1年中、暗いうちに起き出して小僧を送っていくのは辛いよ~。
というわけで、私もサマータイム反対派です。
加えて、「サマータイムやると電気代が節約できる」という大宣伝の根拠が
どうもイマイチよくわからないし。
そりゃあ、企業はいいんでしょ。
でも、一般家庭は朝の電気代がかかるから、変わらないよ。
と一般の人たちが言い出したら、庶民の大統領を標榜するコロンさん、
サマータイム廃止しないわけにはいかないでしょう。
というわけで廃止です。
それにしても理由がね・・・、治安問題かい。
そちらを解決するぞ!ってな景気のいい話じゃないところがグアテマラらしい。
サマータイムはなくなり、物価はますます高くなり、治安はますます悪くなり。
なんだ、何も変わらんじゃん。