サトウキビ畑の子供達 4 

4. 人類学的問題


児童労働が存在しているのには、
学校が休みであるとか子供が親を手伝っているとかいうだけではなく、
それよりもはるかに複雑な事情がある。


言葉や文書で示した意思とは裏腹に、Asazguaの実際の出来事への対応は遅いようだ。
シルビア・ピネダは、まず最初に近代の歴史を理解すべきだという。
「80年代初めに契約の形式を変えなければなりませんでした。
 法改正があったためなのですが、人類学的見地からの調整もありました。
 当時は子供が働くことで経済的利益があるという考え方から脱却した頃でした」。


1994年、製糖所では未成年の子供を連れた労働者をこれ以上受け入れないと宣言し始めた。
「当時のグアテマラがまだ和平合意の調印すら行っていなかったことを考えてみてください。
 私達は時間的に余裕をもって告知を行い、
 2000年には児童労働ゼロキャンペーンを組織として進めました」。
10年経っても完全実施には至らないポリシーであり、
製糖所は今でも子供達が収穫したサトウキビを受け取っているのである。


ピネダによれば
「子供連れだと仕事ができなくなると通告した時、
 労働権の侵害だとしてサトウキビに火をつけるとか、
 仕事をしないとか脅して圧力をかけたのはサトウキビの収穫を行う労働者の方でした」とのことである。
Asazguaのこの回答は、
クシエクに農場での児童労働の問題を解決しようとしたことがあったのか、
それについて何かトラブルはあったかと尋ねた時の回答と細部まで一致している。


「農場は、例えば事故なんかで、火災が発生しやすい場所ですから」とクシエクは言った。
「いえ、事故で起こるのではなく放火です」とカバエーロスは訂正した。
マッチを持った子供がイタズラをしてサトウキビに火をつける可能性があり、
市街地からわずか100mという距離の農場では非常に危険なことであると彼女は説明した。


念のために、子供を働かせないようにしたら
子供や親が収穫を台無しにする可能性があると言っているのかと確認してみた。
カバエーロスはそうであるということをほのめかした。
サトウキビ畑で火災が起こると焼けたサトウキビを拾い集めるという余計な作業が発生する。
「収穫の前に火事を起こして、
 もっと多くの労働者を雇わせるようにするわけです」と農場主がまとめた。


クシエクの説明はピネダの話と一致している。


農場主の説明に出てくる「人類学的問題」によれば、彼らは被害者である。
経営者には児童労働を止めさせる意思があるにもかかわらず、
労働者らが自ら子供を働かせるように仕向けている張本人であると言っているのだ。



[ 2012/02/19 22:51 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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