ペレス大統領の就任式 

いつまで経っても終わりそうで終わらない
パナマ旅行の話は今日はお休み。
というのも、今日は大統領就任式があったから。


今日大統領になったばかりのオットー・ペレス、Wikipediaによると
グアテマラの独立以降「大統領」という肩書きを持つ人物としては48代目、
グアテマラ共和国になってからだと45代目になるらしいのですが、
クーデターで大統領を名乗った人物やら何やらいるわけで、
あんまり何代目という言い方はしないのがグアテマラだったり致します。
ちなみに民選の大統領としては18代目。
再選不可で任期は4年です。


オットー・ペレスは1950年生まれの軍人。
士官学校を卒業、
パナマのアメリカ陸軍米州学校(US Army School of the Americas)を経て
グアテマラの陸軍では、悪名高い情報部の責任者などを務めていたことから
内戦時代には人権侵害事件に関わっていたのではないかという指摘はありますが
情報将校らしくその当時のことはあまり伝わってこない人物でもあります。


一方でクーデターで政権を取ったエフライン・リオス・モントの独裁政権打倒のために
クーデターを起こした将校グループの中にいたのだそうで、
ナルホド、だからリオス・モントとは仲良くないのか(笑)。


また民選大統領のホルヘ・エリアスが1993年に自己クーデターを行った時には
自己クーデターを違憲と主張して支持せず、
エリアスを亡命に追いやった立役者ともされ、
その年には地元新聞社が選ぶ「今年の10人」にも選ばれています。


その功績もあって1996年の和平合意には
軍を代表して署名を行っており、
その後は米州機構の米州防衛協議会のグアテマラ代表に転出、
2000年にその任を退くと同時に軍の方も退役。


その後政治家に転身して愛国党を挙党、
国会議員を一期務めた後、大統領選挙に参戦。
2007年総選挙ではアルバロ・コロンに敗れて次点となったものの
2011年総選挙でマヌエル・バルディソンを押さえて当選、
そして今日1月14日の就任式となったのでありました。


大統領就任式は1時間遅れで始まりましたが
式そのものはつつがなく終了。
宣誓の後、大統領のタスキ(これはラテンアメリカの風習らしいですが)、
憲法の鍵、バッジ、軍最高司令官のバトンを身につけると
無事に新大統領の出来上がり。


その後の就任演説は多分50分くらいの長いものでしたが・・・、
前任の方が演説下手だったので(拍手のタイミングも難しいくらい)、
久しぶりにも活力ある歯切れのいい演説を聴けて
なんか明るい気持ちになってしまいました(笑)


個人的に印象に残ったのは内戦に触れた部分でした。
「自分の世代の人が皆そうであるように、私も内戦を体験した。
 (我々の世代は)内戦を引き起こす原因となったことが
 今もまだ解決されていないことを理解している。
 対決の姿勢を捨て和解することによって、
 人権を尊重する国家を築くことができる」。


聞く人によって受け止め方が全然異なると思うのですが、
ここが一番言いたかったことではないのかな、と。
「虐殺事件への関与を疑われている人物だから和解なんて言うんだ」、
と言う人がいることを十分承知の上での言葉でしょうからね。
和平調印に係わった人物らしい矜持を見せたなと感じた部分でした。


早速6ヶ月で治安を改善してみせると公言していますが、
それが容易ではないことは誰もが理解しているところでもあり。
まずはお手並み拝見ですが、
何とかうまいことこの荒波を乗り切って欲しいと願っています。


さてどうなることやら。


[ 2012/01/14 21:04 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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