剣よりも強く 

6日に行われる大統領の決選投票目前の今日3日、
エル・ペリオディコという新聞でちょっとした動きがあり注目を浴びています。


同紙の創設者の一人で、コラムニストとして記事も書きながら
同紙の目玉である調査報道の核となっていた
シルビア・ヘレダがコラム上で辞任を表明したのですが、
その理由が大統領候補の1人であるマルエル・バルディソンの同紙への介入にあったからです。


ヘレダの最後のコラムはペテン県フローレス市の土地売買に伴う
バルディソンの不正を指摘しており、
バルディソンが司法にも手を回して当時市長だった自分の従兄弟を陥れたと糾弾しています。


また、ヘレダが開設したブログによると
バルディソンの土地売買に伴う疑惑を紙上で取り上げた頃から脅迫が始まり、
9月末にはバルディソンの父親が同社の株式を購入したことを確認、
「このような人物と一緒に仕事をしていくことは不可能」と
自分が築き、15年にわたって育ててきた新聞から身を引くのだと書いています。


私は個人的に、このヘレダの書くコラムが好きだったこともあり
残念ではあるのですが、
ヘレダは今度は舞台をテレビに移して調査報道を続けていくと続けています。


先日のルシア・エスコバルの件でも同様ですが
こういう竹を割ったようなスカン!とした告発、
自分の姿勢を曲げない報道には脅迫が伴うのが常で、
グアテマラのみならずラテンアメリカでは実際に殺されてしまう記者もまた少なくありません。


エル・ペリオディコは以前から反UNE、反バルディソン的路線だと思っていましたが
(購読しているわけではないので、内容については詳細まで知らないけれど)
大統領選を争っている候補者の父親が
そんな新聞社の株式を購入って、それは法律違反ではないとしても
モラル的にどうなのよ、って批判は免れないところ。


グアテマラ最大手のプレンサ・リブレ紙の3日付の紙面には
バルディソンの対立候補、オットー・ペレスが有利という世論調査が載っていましたが
別の新聞にはバルディソンの広告ページに「バルディソン有利」という調査結果が載っていました。
どっちが正しいのかは来週には明らかになるでしょうが、
過去の実績から言うと、プレンサ紙の世論調査の結果って外れないんですよね。


最初は「なんちゃって候補」だから適当に公約並べておけばいいだろ的だったバルディソンが、
サンドラ・トーレスが大統領候補になれなかったが故に有力候補になってしまったという不幸。
なりふり構わずやっているという感じはするのですが、
間違って大統領にだけはなってくれるなよ!!!


ペンは剣よりも銃よりも強いこともあるのだと、
ヘレダの文章を読んで、そう思いました。



[ 2011/11/03 23:53 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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