お腹をすかす子どもたち 

グアテマラシティからパンアメリカンハイウェイを西に約50km行ったところにある
チマルテナンゴ県のエル・テハール。
元々はカクチケル族の多い町ですが、グアテマラシティまで約1時間という地の利の良さもあり、
住宅開発も盛んで住民が増えている自治体でもあります。
そんな町でも中心街を離れれば普通に農村で、貧困があり飢餓がある。


グアテマラはラテンアメリカでも乳幼児の栄養失調が多い国ですが、
子供の栄養失調は取り返しが効かないということは、何度も声高に繰り返されています。
それなのに、政府の貧困対策も本当に必要な人たちの手には届かない。
パンを食べることさえやっとの子供達もいる。
そんな話が新聞に取り上げられていたのでした。


ドゥルセ・マリベル(11)は6人姉弟の年長で、
父親はエル・テハールの産業である煉瓦造りに従事しています。
もうすぐやってくる誕生日に彼女が欲しいと思っているのは「焼肉」。
彼女の夢、なんだそうです。


ミゲル(8)が住んでいるのは日干し煉瓦の家。
彼より年下の14人の兄妹や従兄妹らとその家で暮らしています。
そこでは4家族が一緒に生活しており、1家族につきベッドが1つ。
食べ物がある日もあればない日もあるのだとか。


グレンディ(10)は10人兄妹で、
朝と昼はパンをコーヒーに浸して食べています。
夕食はなくて、寝る時はお腹を空かせたまま。
彼女の好きな食べ物は「フリホーレス(豆)」。
なぜなら、フリホーレス以外の食べ物を食べたことがないから。
フリホーレスを食べることができる日は運の良い日だから。


読んでいてくらくらするような話なのですが、
5歳未満でこのような生活を送っている子供達は国内で100万人以上に上ると見られています。
(グアテマラの人口は1400万人)。
慢性栄養失調の5歳未満の乳幼児は101.3万人にも上るという統計もあるのですが、
この数字は先住民では顕著となり、
先住民の子供10人の内6人が栄養失調だと言われています。


保健省の統計では、9月現在で深刻な栄養失調を患う5歳未満の乳幼児は3203人、
中程度の栄養失調の子供は5444人となっています。
この数字は2010年よりは減少しているものの、
栄養失調の子供が減少したというよりは
当局の調査が遅すぎるためだという指摘もあるそうです。


新聞の記事は以上ですが、付け加えるならば、
栄養失調が先住民に多いのは事実ですが、
ラディーノの多い東部の乾燥地帯もまた飢餓の多い地帯です。


グアテマラシティでは高級レストランやモールのフードコートに人が溢れ
豊かな消費生活を送る人が多いことを実感するわけですが
その一方で毎晩お腹を空かせたまま眠る子供達もまた多々いるわけで。


富の偏在と一言で片付けるのは簡単なのですが、
さて一体どうしたらせめて皆お腹一杯食べることができるようになるのだろうか。
社会なのか経済なのか政治なのか民族なのか、
多分実際にはいろんなものが絡み合っているのでしょうが、
なかなか一筋縄では解決しない問題であることだけは間違いなさそうです。


*参考:Prensa Libre - Niños describen hambre sufrida


[ 2011/11/02 23:50 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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