アメリカの謝罪 

今朝、RSSでこんなヘッドラインが飛んできました。
“Clinton se disculpa con Guatemala por infección de sífilis en los años 40”


「40年代の梅毒感染について、クリントンがグアテマラに謝罪」
はあ?と思うに十分なタイトルだったので、記事を見てみました。


「1946年から48年にかけて、アメリカがグアテマラで梅毒及び淋病の研究を行ったが、
 ペニシリンに病気の予防効果があるかどうかを調べるため、故意に病気に感染させたりした。
 これらの感染者がその後治癒したのかどうかは不明である。
 このような恐ろしい実験が行われたことに深く遺憾の意を示すとともに
 実験により被害を受けた方々に謝罪を申し上げる」
というような内容でした。


これはグアテマラにとっては青天の霹靂。
いきなりアメリカから一方的に謝罪されたような感じで、びっくりですよ。
クリントン国務長官のステートメントが出された後で
初めてそんな恐ろしいことが行われていたのか・・・と、
政府も「遺憾の意」を表明するに至ったわけでありました。
これはタナボタと言った方が適切かしらん。


もっともこの人体実験の対象となったのは受刑者で
観察のために精神病院に強制入院させられたようですから、
外部には情報が漏れにくかったでしょうけれど。


この時代のグアテマラの大統領はフアン・ホセ・アレバロ。
そう、グアテマラの民主主義の訪れを告げた大統領だったのです。
第二次世界大戦が終わりを告げたその翌年に
なぜアメリカはグアテマラで人体実験を行ったのか。
それにはどうやらアメリカで医学を学び、当時グアテマラの保健部門の幹部であったらしい
フアン・フネスという人物が関与していたという話です。


そりゃ受刑者が対象なら、政府の関与も絶対にあったはずで、
グアテマラ政府としても、アメリカ政府を非難してればいいでしょ、
って問題でもないと思うんだけれど・・・、
とりあえず今日のところは被害者面しているグアテマラ政府。


今回は、アメリカのウェルズリー大学のスーザン・リバビー教授が
ピッツバーグ大の公文書館で偶然に実験の記録を発見したのが事の起こり。
リバビー教授は論文等でこの事実を発表、
それを受けて、事が大きくならない内にアメリカ政府が先手を取って謝罪した、という流れのようです。


というわけでオバマ大統領もコロン大統領に電話で謝罪、
事実の究明にあたることを約束したそうです。


実験の対象となった人は700人程度と言われていますが、
その人たちから第三者に感染している可能性も否定できず、
その頃の性病感染者の統計とかあったら見てみたいものですが
きっと存在していないんだろうな・・・・・・。


しかし、アメリカという国がこんなに迅速に謝罪を行うなんてちょっとびっくり。
まあ当事者が事実関係を良くわかっていない内に謝っちゃうのは
結構賢い方法かもしれないな・・・・・・とは思いましたが。


どこまで事実関係を明らかにできるのか、興味あり。


[ 2010/10/01 23:48 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

とっても

お久しぶりです。
このニュース、読売新聞にも載ってまして、なんで今頃突然?と訝しく思ったのですが、事の起こりはこういう事だったんですか。

いろんな事が起こりますね。エクアドル情勢も依然気になるところです。
[ 2010/10/04 01:08 ] [ 編集 ]

>pescadorさん

いえ、私も最近怠けているもので(汗;

日本でも報道されたのですね。
私も最初の印象は「何で今頃?」でしたが、そう、偶然の産物だったようです。

エクアドル情勢も気になるところですが、
サッカー好きのボリビア大統領が親善試合で相手を蹴飛ばした、という話もかなり気になります(笑)
[ 2010/10/06 22:40 ] [ 編集 ]

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