惨めな芸術家たち その2 

昨日の続き・・・というか、実は昨日書くつもりでいたのですが、
あまりに眠くてつい書き忘れていたことが(笑)


国内の芸術家たちには超シブチンの政府が
何を考えたのか、今年の革命記念日(10月20日)のために
ロシアのプーシキン美術館所蔵の「栄えある勝利(Gloriosa Victoria)」を
グアテマラで展示する!というニュースが先週でしたか、流れました。


メキシコの壁画作家であり、フリーダ・カーロの旦那さんとしても名高い
ディエゴ・リベラの油彩画なのですが、この絵の題材はグアテマラ。
まずは絵の方をご覧あれ。あんまりいいサイトがないけれど、とりあえずこことか。


グアテマラの革命記念日というのは
1931年から1944年までグアテマラの大統領であったホルヘ・ウビーコを
政権から追い落としたのを記念している、のかと思ったら
実はウビーコは7月に民衆の圧力の前に辞任しており、
その後任にはウビーコ派の軍人フェデリコ・ポンセが就任、
民衆を抑圧しようとしたものの逆に打倒されてしまったのが10月20日の出来事。


その後軍部の暫定政権による選挙により選ばれたのがフアン・ホセ・アレバロ大統領です。
就任は1945年3月15日。


じゃ、「栄えある勝利」はこの革命を描いた絵のことね?
と思っちゃいそうですが違うのです。まだ続きがあるのですよ。


アレバロの次の大統領になったのがハコボ・アルベンス。
以前にも時々このブログに登場している人物ですし、
アルベンスについては詳細を省きますが、
左傾化するアルベンス政権に危機感を抱いたアメリカが
CIAの工作によりアルベンス政権を倒したのが1954年。


その年の6月27日、アルベンスは辞任し亡命の身となりますが
CIAが傀儡政権として立てたのがカルロス・カスティーヨ・アルマス。


「栄えある勝利」はこの時のアルマスとCIAの勝利を描いたものなのです。


革命記念日に革命によって出来た民主主義が打倒されたことを描く絵を展示する。
いや別にいいですけれど。
勝利を皮肉っている絵ですしね。


しかし、ロシアからこの絵を輸送したり、警備したりするためには
またしても大金が国庫から支出されているわけです。その費用Q150万($187,500)。
やっぱり聞き捨てならない金額です。
特にグアテマラ人の芸術家たちが、どんな待遇で生活しているかを考えてみれば。


絵の魅力、価値については私も異を唱えるつもりはありませんが、
それを全額公費で、それこそ国が緊急事態にある時にやるべきことなのか。
こういう一点豪華主義は好きになれないし、
何よりも大統領の趣味で支出先を決めてるでしょ、ってのがアリアリなのが嫌。


さて、この国家事業である展示会には
「栄えある勝利」の他にも革命をテーマにした絵画が展示されます。
展示会のタイトルは「おお、革命!1944-2010年 様々な視点」。
10月1日から31日まで国家宮殿にて。入場無料。


つきあいきれん・・・・・・。


余談ながら。
爆弾に描かれている人物の顔、誰だと思われます?
ヒント:アメリカ人です。



[ 2010/09/28 23:25 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

余談の答えは、

アイゼンハワーかな。
[ 2010/09/29 09:19 ] [ 編集 ]

>muychinitaさん

あたり~。当時のアメリカ大統領。
いつの間にか爆弾に変身しちゃったみたいだね・・・?
[ 2010/10/01 21:26 ] [ 編集 ]

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