勝利作戦 

久しぶりに胸くその悪くなる文章を読んだので今日は機嫌が悪いです。
その文章というのは 「Plan Victoria 2012(2012年勝利作戦)」と題されたもの。


この文書の1枚目には大統領府戦略情報局(Secretaría de Inteligencia Estratégica)の名があり
防諜レポートと題されています。
ってことは、国家レベルの安全に関わるレポートか!?と思うでしょ?


ところが・・・・・・。


単なる「2012年大統領選挙に勝利するための作戦」だったのであります。


しかもその内容、実際に作成したのは与党の人だと思われるわけですが
ライバルを如何に貶めるか、評判を下げるか、という内容があったりして
読んでいてホントげっそり。


与党UNEが次期大統領にと計画しているのは文中PDと綴られていたりする
現大統領夫人(PDはPrimera Dama―ファーストレディーの略)。
元々現在のアルバロ・コロンが大統領になったのも
PDことサンドラ・トーレス・デ・コロンを大統領にするための布石だったわけで
まあそれはいいんですけれどもね。
こんな手段を選ばないやり方はどうかと・・・・・・。


大体、この作戦の名前がものすご~く気になります。
というのは内戦が一番激しかった時代、軍がゲリラ掃討のために立てた作戦が
Plan Victoria 82。はっきり言ってそのパクリです。


PDは元ゲリラだったという話もありますし(私自身は確証を得ていませんが
心証レベルではさもありなんという感じ)、
UNEの関係者には元ゲリラが多いのも事実。
それをいけないとか、だからダメだとかそういうことを言うつもりはありませんが
その元ゲリラが軍の作戦をぱくって、
元軍人(ここでは最大野党のオットー・ペレス・モリーナ)や
既成オリガルキーを掃討しようとする、
そのやり方にはぞぞぞっとするものがあります。


あんまり気分が悪くなる文章なので和訳はしませんが
原文はこことかで見ることが可能です。


訳はしませんが、文中、現政権が推し進めているバラマキ作戦は
票獲得のためのものであること、
票獲得のために更なるバラマキ(高校生への奨学金、高校生は2年後には投票権があることを見越している)を準備していること、
などもちゃんと書かれていたりして、
いやまあそれはいいけど、その金はどこから出すのよ?
とタメイキしか出てこないことしきり。


つくづくと思ったのは、この国はまだ内戦が終わってないのだな、ってこと。
グアテマラの内戦では左翼ゲリラはジリ貧になっていったわけですが
その後地下に潜伏して時が来るのを待っていたという次第。
当時のゲリラの司令官たちは、内戦後に政治家に転身したものの
選挙でも票を得ることができず、現在では細々と政党活動をしている程度。


しかしこのPDはそれを見越してコロンの首根っこを引っつかみ
自分の目的のために着々と歩を進めて行っていたわけです。
そして絶好のチャンス。
一度は挫折した社会主義革命をやって、
既成オリガルキーを追っ払い「平等な」社会を築くつもりなんでしょう。


しかし何よりも問題なのは、PDが一体この国をどういう国にするつもりなのか
その姿が見えてこないこと。
選挙まであと2年、PDもまだ「立候補する」とは意志表明してない現状では
それもできないのかもしれないけれど。


何にしろ、PDにだけは次期大統領になって頂きたくないと願っている私としては
事の成り行きを息をつめて見守るしかないわけですが。



[ 2010/04/20 00:02 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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