連帯??? 

最近のグアテマラ国内の情勢を見ていると、
あまりにもシュールすぎて、これはさすがに笑えない・・・ようなことばかり。


例えば政府がここ数年続けているセマナ・サンタのバスツアー。
今まではグアテマラシティーから太平洋のビーチがあるサン・ホセまで
無料でバスを出しましょう、っていう話だったわけですが
今年は何とタオル、帽子、ビーチボール、ミネラルウォーター、スナックもつくという
至れりつくせりの出血大サービス。さすがはアルバロ・コロン旅行代理店。
気前のいいスポンサーを持ってるよなぁ~。
何でもかかる経費はQ1100万だってんだから、こりゃすごい。


・・・ってちょっと待て。誰だ、そんな気前のいいスポンサーって。
それって納税者のアタクシたち?
政府の予算の一体どこから出すんだ、このお金?やっぱりMifapro??
ちなみにこのツアー、Vamos a la playa con solidaridad(連帯してビーチに行こう)というタイトル。
♪バモッサラ・プラヤ、コン・ソリダリダー!!って感じで読むわけですが
ソリダリダーってそり誰だ?と思わず突っ込みたくなる日本人の私としては
政府がありとあらゆるプロジェクトにこのコン・ソリダリダーをいれるのが
とても気に入らなかったりするのです。


いや、問題はそういうところじゃないわけですが。


Q1100万と言えばざっと$138万に相当します。
日本円なら1億3000万円くらい。


大した金額じゃないかもしれない。
だけれど、パトカーのガソリンがないとか、修理ができないとか、
国立の小学校の施設がボロカスだとか、教室が足りないとか
机がないとか、教員に支払う給料がないとか、
病院は相変わらずベッドも足りなければ薬もないとか、
そういう諸々の状況なので増税が必要だ!と聞かされている身には
「はぁ~?」となるわけであります。


そりゃそうでしょ。
旅行代理店の顧客獲得サービスのために税金払っとるのか、私達は。
しかも増税って!


次の大統領選挙まであと2年を切ったこの時期ってのは
次期大統領選用の下準備が始まります。
与党は次の大統領候補を明らかにしてませんが、
現大統領夫人三虎、じゃなかったサンドラが出虎、じゃなかった出馬するのは確実と見られています。
でもってその三虎、じゃなかったサンドラが大統領になるためには、
何でもバラマキ・コン・ソリダリダーってのをやらないと誰も投票してくれないのですよね。


そう言えばこの三虎、じゃなかったサンドラ、
この前見たアリス・イン・ワンダーランドの赤の女王を彷彿とさせる・・・。
日本では映画の公開もうそろそろですか?写真はここで見られます。
こんな顔して「クビをちょんぎっておしまい!」とか喚くわけです。怖い怖い。


これ以上書くと三虎、じゃなかったサンドラに
Q500くらいで本当にクビをちょん切られてしまいそうなので話題を変えます。


24日、米州機構の事務総長選挙ってのがありまして
2005年から事務総長をしているホセ・ミゲル・インスルサが再選されました。
チリ人。任期は5年で2015年まで事務総長となります。


でもって今日ネットでいささか話題になっていたのが
このインスルサへのCNNのインタビュー。
インタビュアーはパトリシア・ジャニオットというコロンビア人。
スペイン語CNNのメインキャスター的な人です。


下のビデオは、そのインタビューの一部、
パトリシアが「ベネズエラの人権問題」を取り上げた部分です。





ベネズエラの言論弾圧、人権活動家への抑圧は
もれ聞くだけでも強権的で、とても賛同はしかねるものとなってきています。
それについて米州機構は理事会で取り上げないのか、
何らかのアクションを起こさないのか、というのがパトリシアの質問の趣旨。


ビデオで見ても明らかな通り、インスルサは不快そうに(地顔?)質問を遮り
趣旨に添わぬ一方的な発言。
笑っちゃうのが
「ベネズエラは米州人権委員会の委員を入国させませんが」
とパトリシアがコメントした時、またその発言をさえぎってインスルサが
「その通り、私も、私も入国できないんだよ、
 私が旅行するためには許可が必要なんだ、その許可がないから旅行できないんだ」
って誰もそんなこと聞いてないっつーに。


そこでパトリシアが再び、
「この件を常任理事会に提案することはできないのですか?」
と質問したら
「私はベネズエラに行って、どんな状況か見てみたいんだ、
 だけど許可がないからできないんだよ」
と返答して
「いや、私はそんなこと聞いてませんけれど・・・」
とさすがのパトリシアも困惑気味。


というわけで、インスルサはこの問題を取り上げられるのがとっても嫌だということと
ベネズエラに旅行したがっている、ということだけがよくわかったのでありました。
なんや、このおっさんも他人の金で旅行したいんか。


それはともかく、インスルサがこの質問に答えたくないのは明らか。
パ:「ベネズエラと商取引を行っている国々は取り上げてほしくないわけ・・・」
イ(パトリシアを遮って):「じゃあ、どうしたらいい、何をしたらいいんですか」
パ:「多くの人があなたのリーダーシップに期待しているのですが」
イ:(大きなタメイキ一つ)
という攻防はなかなか見応えがあったりします。
まー本当にこの狸親父、煮ても焼いても九円というか食えんというか、
だからチリ人ってイヤなのよね、と話はいきなりぶっ飛ぶのでありました。


最後にインスルサは
「ベネズエラ問題についてアクションを起こすようにと公式に申し入れてきたのは
 この5年間でアメリカのコンドリーサ・ライス国務長官(当時)だけだ」
と付け加えております。
そこで事実確認のために視察を申し入れたんだけれど
ベネズエラ政府に断られてオシマイだったんだとか。
米州機構って役立たずなので必要ない、って意味だと解釈すればいいんでしょうか。


米州機構が各国の内政に口出しをできないのは事実ですが
例えばホンジュラスのクーデターの時のように非難決議をすることとか
米州機構から追放することとか、そういうことは可能なわけです。
インスルサは「まず現地を見て」と固執しており
そりゃ視察するのはもちろんいいんですが
「ベネズエラ政府が視察してもいいって言ってくれない、
 だから行きたいのに行けない」
なんて泣き言を、こんな怖い顔と野太い声して言ってはいかんと思うのです。
インスルサは明らかに感情的になっていて、この勝負はパトリシアの勝ち。
もちっと腹のすわった人かと思っていたのに、あらびっくり~。


ただ、パトリシアというかCNN側はそれを予測して
インスルサが触れられたくないところにカーブを投げたのでしょうから
インスルサ、うまく嵌められただけかもしれないですけれど。


いやでも外交官として長い人なんだから、
これくらいは華麗にかわしてくれないとなー、やっぱり。
米州機構も先行きは暗いや。やれやれ・・・・・・。



[ 2010/03/25 23:17 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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