砂糖不足 

グアテマラは砂糖の生産国です。
多分、キューバほどは有名じゃないと思いますが、
ラテンアメリカではキューバ、ブラジルに次ぐ輸出量を誇るのだとか。


至近の統計が見当たらなかったのですが、
2005年はコーヒーの輸出額が575百万ドルで砂糖は497百万ドルだったそうですから
あれだけグアテマラのコーヒーがポピュラーなら
グアテマラの砂糖だってもちっとポピュラーになってもいいのではないか。
いや、砂糖はブランドや産地では売らんからな・・・。


ま、そんな話はともかく。
そのグアテマラで砂糖が不足しているという話。
先々週くらいでしたかねぇ、グアテマラからメキシコに
大量の砂糖が密輸されているというニュースが出たの。
地元の人が小船が沈みそうなくらいの砂糖を積んで、
川を渡って行って、砂糖を向うで売りつけているらしい。


メキシコの方が高く買ってくれるから、というのが理由ですが
そんなニュースが出た頃から、国内のスーパーやお店からは
砂糖の姿がフェードアウト。
先週、私も近場のスーパーを覘いてみたら、砂糖、ありませんでした。
我が家は砂糖ほとんど使わないので、小さい袋があれば1年持つのですが、
職場用の砂糖を買わなければならなかったので、
うーーーんと頭をひねってダイエットシュガーを買ってきました。
何もないよりはいいでしょっ。
おまけにダイエットまでできて一石二鳥さっ!


ついでに末端での砂糖価格もかなり上がっているようです。
スーパーなどでは「1人1袋」と制限しているところもあるのだとか。
そんなわけで、何故か急に砂糖不足となってしまったのであります。


元々はこれ、昨年のインドの旱魃による砂糖キビの不作が原因だとか。
それまでは世界最大の輸出国だったのに、
1万トンの減産となり、輸出国から一気に輸入国に転落。


現在世界最大の輸出国であるブラジルは400万トンの増産となったものの
インドの不作をカバーできるだけの量はなく、
全世界での09/10期の砂糖の生産量はここ10年で最低となる見通しだとか。


そんなわけで砂糖の国際価格は急上昇。
こちらに2001年からの砂糖価格のチャートがあります。
2009年の価格上昇が尋常じゃないことは一目瞭然。
チャートに出ている価格はポンド(453g)のものだと思いますが、
こちらの新聞記事によると
昨年1月には1トン当たり$289だったのが今年1月には$734になったのだとか。
生産者はウハウハですかね?


あまりに高くなって、砂糖を買えない国もでてきたという話もある一方、
今年2月までは上がる一方だった価格も3月に入って急降下しています。
いやいやものすごいジェットコースター。
こんなのに振り回される生産者も大変だね・・・・・・。


ここまでが国際事情。
今度は多分国内事情。


先日、国内大手の砂糖工場&農場を持つペドロ・コフィーニョが
ラジオでぼそぼそしゃべっているのを聞いたのですが
「いくら国際価格が急騰したからと言って
 国内用の砂糖を輸出に回すことはない。
 今年1月には国内の砂糖価格を若干上げたが、
 ここしばらく起こっている砂糖価格の上昇は
 私たちの関与せぬところだ」そうで。


ちなみにこのコフィーニョさんの一族は国内有数のオリガルキー(財閥)で
トヨタのディーラーもこの一族がやってます。
砂糖が多少上がろうが下がろうが、
輸出が増えようが減ろうが、コフィーニョ一族としてはあまり関係ないのかもね?
それよりも、こういうオリガルキーは犯罪者に狙われやすいせいか、
なかなか砂糖会社のデータなんてのもなくて、資料集めるの大変なんですけれど。


で、数少ない資料から砂糖の生産量。
Asazgua(グアテマラ製糖業協会)のサイトから拝借してきました。
(グラフはクリックで拡大します)



棒グラフが砂糖キビ、折れ線グラフが砂糖の生産量。
縦軸は右側の数字が砂糖キビ、左側の数字が砂糖に相当します。単位は千トン。


この内、約30%が国内消費用、70%が輸出用だとか。
ざっくり生産量が200万トンとして、国内用が60万トン。
人口1200万人の国ですから、1人年間50kgの砂糖を消費、と。


え!ちょっと待って!!!
それって多くない?と思ってちょっと見たら、
人口が10倍多い日本の砂糖消費量は230万トンなんだそうです(Wikipedia)。
ってことは1人当り20kgにもいかない。


どうしてこんなに差があるの、というか
そりゃここ、太ってる人も糖尿の人も多いわけかも・・・と改めて思ってみたり。


コーヒーの味がわからなくなるくらい砂糖をたっぷり入れて
「だからボクたちはスイートなんだよ」ってほざいてるグアテマラ男が
20代後半から横幅だけ成長していくのもそりゃアタリマエだわな・・・・・・。
いや、そんなことほざかないグアテマラ女性にも同様の傾向はありますが。


話がどんどん逸れていってしまう(汗;


それでももう12時なので強引に
「そんなわけで、生産者は国内用は十分あるはずだと言ってるけれど、
 メキシコの方が高く売れるからって理由で
 国内用の砂糖をメキシコに売りに行っている野郎がいるから
 国内では砂糖が不足気味である」
というところにとりあえず結論を置いておきます。


グアテマラ政府は、この密輸を防止する手立てはないとかで
メキシコ側がこの密輸を取り締まらなければならないと言ってますが
通関をちゃんとさせなきゃいけない、という意味であれば
輸出通関もしなきゃいけないはずなので、
そりゃ理屈が成り立たないと思うんだけれどな・・・。
何と言ってもグアテマラの税関のセコさと言ったら、
個人宛の国際郵便小包にまで関税をかけようとするくらいですからねぇ。


砂糖をメキシコに売りにいく人たちや
メキシコから買い付けに来る人たちの気持ちもわかるけれど
グアテマラの農村で見られる栄養不足の子供達には
砂糖は大切な栄養素でもあるのです。


そういう子供達のための砂糖がなくなるなんて事態だけは
絶対にあってはならないことなのですが。



*ちょっとデータが古いですが、農畜産業振興機構のサイトに
2001年時点でのグアテマラ砂糖産業の概要が掲載されていますので
宜しければご覧下さいませ。



[ 2010/03/08 23:31 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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