トリフィニオ計画 

トリフィニオ計画(Plan Trifinio)という名前の計画があります。


トリフィニオって3つの国の国境地点のことなんだそうですが
日本語では何と言うのでしょう?
地続きの国境のない日本にはあんまり縁のない言葉のような気がしますが。
何でもこのトリフィニオというもの、世界中に157ヶ所あるんだそうです。
グアテマラはメキシコとベリーズに接する部分で1ヶ所、
ホンジュラスとエルサルバドルに接する部分でもう1ヶ所。
残る155ヶ所はさあどこだ。


それはともかく、トリフィニオ計画と言えば
1988年に始まった、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル三国の国境地帯の
開発及び資源保護計画を指すものらしく、
グアテマラではこれを担当するのが副大統領府。
ちゃんと副大統領府のサイトにも簡単な案内が載っています。
plan trifinio | vicepresidencia


もう少しきちんとトリフィニオ計画について知りたい方は次のサイトの方が良いかも(スペイン語)。
Plan Trifinio // Agua sin Fronteras // El Salvador, Guatemala, Honduras
Comisión Trinacional del Plan Trifinio(SICAのサイト)


この三国の国境地点って、雲霧森の広がる地帯です。
エルサルバドルでは唯一の雲霧森になるのかな?
モンテクリストと呼ばれる地帯でレンパ川の源流となり、
グアテマラ側から言えばエスキプーラスの近くの山地にあたります。
レンパ川の源流という意味では、
エルサルバドルがこの地域の保護に一番熱心なのではないかという気がしますが、
それはさておき。


そのトリフィニオ計画に従事していたのは副大統領府の職員4人。
ところがこの4人、どうやら給料を貰いすぎていたらしい。
4人とも副大統領府の職員としての給料と
トリフィニオ計画担当職員としての給料を二重にもらうという法律違反をしていた上、
トリフィニオ計画の予算で
上着やら下着やら整髪代やらED治療薬まで
ありとあらゆるものを落としていたらしいということが発覚。
その内容のあまりの程度の低さに失笑を買っています。


まあその不正を発見したのは副大統領のラファ・エスパーダでありまして、
トリフィニオ計画のグアテマラ代表であった人物は
エスパーダの私設秘書官(かな)であった人でもあり、
エスパーダさん自身が「もう誰も信頼できない」と気落ちしてはいるようですが
だからと言って「自分は関係ない」とか言ってもなんだかなー。


このようなわけで副大統領府を初めとして
会計検査院がいろいろと調査をしているようですが、
これに限らず、今の政権はお金の使い方がどうも明らかではなくて
汚職の影がつきまといます。


その代表例がMifapro(=Mi familia progresa、前進する私の家族、という名の計画)。
以前にも何度か書いたような気がしますが、
貧困家庭に現金を渡す、貧困対策と言えば聞こえは良いですが、
実際に貧困を改善する力のない、バラマキ政策です。


先日憲法裁判所がMifaproの実務を取っている教育省に対し、
同プログラムの支給対象者リストの開示を求めている国会議員に
リストを提供するよう命令を下したにも関わらず、
教育相はのらりくらりとかわして時間を稼ぎ、
今日やっとリストを渡したらしいですが、
肝心のデータが入っていないものだったとか。


本当にいいプログラムで、正しいことをやっているのなら、
予算の執行状況の確認のために資料を求める議員に
リストの提供を断る理由がない。
というわけで、このプログラムもいろいろあるのでしょう。
何と言っても、各省庁の予算を横取りしてできているプログラムなのだし、
中心にいるのは次期大統領(予定)のサンドラ・デ・コロンなわけだし。


その他にも、すったもんだの末やっと昨年末に決まった最高裁長官は
就任早々「ボクは旅行代理店にはならない」とタンカを切っておきながら、
新年早々のブラジルに出張。
しかも「ボクはポルトガル語が話せないから」と
トライリンガルのセクレタリーを公費で同伴。


ところが出張費用は先方持ちだった上、
会議の公用語はスペイン語とポルトガル語で、
更には会議の期間よりも長い日数向うに滞在していたりして、
トライリンガルセクレタリーは会議用ではなく私用だったわけね、
と言うわけで最高裁の権威もずたぼろ状態。


こういう、汚職がボロボロボロボロ止まらないのは
ポルティーヨ政権の頃を思わせるものがあります。
あの時も大統領のみならず、周囲の高官たちも寄って高って公金使いまくり。
ポルティーヨは某国からの援助金をそのままポケットにつっこんだくらいだしな・・・。


あの時私は「貧乏人が大統領になるとロクなことないなぁ~」と思ったのでした。
いや、金持ちが汚職をしないという意味ではないですけれど
公金にそのまま手をつけるようなあからさまなマネはさすがに致しません。
そうではなくて、身内の会社に利益誘導・・・・・・(ムニャムニャ)
で、マスコミも・・・(モグモグ)
ポルティーヨはそういうオリガルキーとは無縁の人物でしたから
マスコミからは叩かれまくりでありましたが。


ま。叩かれる理由が十二分にありすぎたポルティーヨは逮捕され、
拘置所に入ったかと思うと最重警備刑務所に送られ、
かと思うとまた拘置所に送り返され、
今度は「心臓が」という話で病院に入院。


でもこの人、大統領在任期間には
友人から借りていた家の家賃をすっかり踏み倒す、なんて芸当をしてみせて
心臓に剛毛が生えているところを見せてくれたのに
一体どうしちゃったんでしょうね。


それよりも心配なのは、ケチのついたトリフィニオ計画の行方ではありますが・・・。


[ 2010/02/22 23:51 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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