ホンジュラスのクーデター 

今朝からTwitterで時々書き流していたのですが、
ホンジュラスのクーデターは、どう収拾させることができるのか、
難しい事態になってきたように思います。


最初に書いておきたいのは、これは確かにクーデターではあるけれど
どうやら「軍事」クーデターではないようだ、ということ。
国軍は確かに命令を受けて大統領を拘束し、国外追放したものと思われます。
まあ実際、その後権力についているわけではないですからね。
(チャベスは当初、軍事クーデターだと思ったようで、
「ウチの大使が拉致されたりするようであれば、軍を派遣することも厭わない」
と言っていましたが、大使に対する暴力行為の有無は未確認ですが
とりあえずそういう事態にならないだろう・・・、と思います。)


話を元に戻します。
以前書きました通り、ホンジュラスではマヌエル・セラヤが
再選を目指して憲法改正を行おうとしており、
これに対して国会は反対する規定を作った上、
こちらは私は失念していましたが、最高裁は国民投票について違憲だとの判断を下していました。


しかしセラヤは「やると言ったらやる」と言って
保管されていた投票用紙を自分達の手で取り出し、
27日に投票となるはず、でした。


しかしその27日の未明、セラヤは寝ていたところを拘束され、
軍用機に乗せられて国外追放。
ホンジュラス国内では電気もなければテレビやラジオの放送もない、
という状況になったと伝わっていますが、
そんな中で臨時国会が開かれ、セラヤは「憲法違反を行った」として更迭され
暫定大統領として国会議長のロベルト・ミチェレッティが選出されたのであります。
11月には大統領選挙が行われるホンジュラス、任期は1月までの6ヶ月間。
また、同国内には48時間の夜間外出禁止令(21時から6時まで)が出されています。


さて、最大の謎は誰がセラヤの逮捕と国外追放を命令したのか、ということ。
ここがクリアーにならないわけですが、普通に考えるなら
暫定大統領となったミチェレッティかそれに近い人でしょう。
今日の朝には最高裁のステートメントが出たと伝わっていましたが、
何だかどうもそれも臭い。
午後にはセラヤが辞表を出したという話も伝わってきましたが
セラヤ自身はそれを否定していて、そりゃあニセモノだと。
うーむむむむむ、そんなヘタクソな芝居を仕組むのは一体誰なんだ。


大体、セラヤが法に反したというのなら尚更、
逮捕して国内に留め置いてシロクロつけるべきで
それをやらずに放り出したのは、別の思惑があるってことですよね。
軍を動かす力のある人って言えば、相当な権力を持っている人ですが
セラヤはこの前軍の人事でミソをつけているから、
その点では味方につけるのは簡単だったのかもしれないですけれど。


一方国際社会はホンジュラスのクーデターを非難、
セラヤの復職を要求しており、
確かにこんなやり方じゃあ、新政権を認めろと言われても無理だわな。
そんなわけで、ミチェレッティ政権の最初の課題は
国際社会に認知してもらうことができるかどうか・・・ですが、
かなり難しいものと思われ。


そうなった時のオプションはどれくらいあるんでしょうね?
私に考えついたのはこれくらい。
その1:セラヤ復帰
国際社会から縁を切られちゃ、やっぱりやって行けないよ。
てなわけで、セラヤに大統領職を戻す。


セラヤが独裁者街道まっしぐらになる危険性がかなり高いような気がする。
(明日は我が身・・・怖ろしや~)


その一方で国会はもうセラヤから離れているから
憲法に則った手順でセラヤを更迭することもできるかもしれないけれど
セラヤが戻ってきた時点でこの話はチャラになりそうな気がする。


そういうのは織り込み済みでこのクーデターを起こし、
ホンジュラスに世界の注目を集めたというのなら、そりゃそれですごいですけどね。
だって、セラヤのやってたこと、かなりメチャクチャだったもん。
その滅茶苦茶加減を訴えて、何とか国際社会の支援も得て
セラヤの更迭に漕ぎ着ける。うーむ、かなり厳しいように思われる。


その2:あくまでミチェレットが大統領だと言い張る
そうすると国際社会から総スカンになると思われ。
支持しそうな国ってありますか?ないですよね??


一番大きいには各国からの援助を受けられないこと、
アメリカとの経済関係がアテにできなくなること、ですかね。
アメリカがホンジュラス向けの送金を禁止するようになれば
ホンジュラスは干上がってしまう。


アメリカがどれだけ本気になるかによるわけですが
アメリカを翻意させることはできなくとも
制裁を緩和させることができるような切り札を
ミチェレッティが持っているかどうか。
今日のホンジュラスを見ている限りでは、そんな風には見えないけれど。


ジリ貧になることを覚悟でこの6ヶ月を耐え忍ぶ覚悟があるのか。
それだけの犠牲を国民に要求し、しかも支持を得られるのか。
大統領選挙があるだけに、どちらにしても下手なことはできないわけです。


この先どうなっていくのか、
これからしばらく追いかけてみようかと思います。



[ 2009/06/28 23:19 ] ホンジュラス | TB(0) | CM(2)

今日2回もNHKでホンジュラスのニュースを流しましたがとても短いもの。私は事前にあなたからのレクチャーを受けていましたので、真剣に聞きとりましたし、想像をしました。しかし友人に聞くとだいたいホンジュラスと云う国のありかや内容がチンプンカンプンだった。まあそれが普通と云うことなのでしょうね。
[ 2009/06/29 07:45 ] [ 編集 ]

>新山礼子さん

まさかこんなことになるとは思いませんでしたが
ホンジュラスが数日前からきな臭かったのは事実でした。

日本のマスコミはこの付近の国には駐在員を派遣していないので、
メキシコからの報道になってしまいますよね。
CNNの報道がベースでしょう。

それが悪いわけではないのですが、
メキシコにいる人たちと
ホンジュラスやそれと同じようなグアテマラに住んでいる私たちでは
同じ出来事に対する受け止め方もやっぱり違うのではないか、と想像します。

日本の人がホンジュラスの場所を知らないのも仕方はないかも。
知らないでいてもらえるほど平和な国であった方がいいのかもしれませんけれどね。
[ 2009/06/29 22:32 ] [ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://guatebuena.blog108.fc2.com/tb.php/639-22aa1ca4