ホンジュラスの国民投票騒動 

マイケル・ジャクソンが亡くなったというニュースにも相当びっくりしましたが、
それに劣らないくらいびっくりしたのがこの話。
何しろ最初に聞いた時は「ホンジュラスでクーデター!?」という話でしたからねぇ。


来年1月で任期切れとなるマヌエル・セラヤ大統領が、
再選を目指して憲法改正をしようとしている、という話は
おぼろげながら私も知ってはおりました。
そのための国民投票は6月28日、
すなわち今週の日曜日に予定されております。


しかし今月の23日ですか、国会で
「この種の国民投票は総選挙の前後180日以内は行わないものとする」
という法律?が通ったんだそうです。
選挙がいつかははっきり知りませんが、ここ数ヶ月の話なのは間違いなく、
そんなわけで、セラヤのチャベス化も頓挫するかと思われたのですが、とんでもない。


セラヤはこんな決定は無視して国民投票をやるのだと言って
国軍に日曜日の投票所の警備など、全面的な協力を要請。
しかし、軍がこれを断ったため、怒ったセラヤは国軍の参謀総長ロメオ・バスケス将軍を更迭、
バスケスを支持する国防相のアンヘル・オレヤナら軍高官らが辞任。
これが24日の夜の出来事です。


そして25日、緊張した空気の中で、なぜか国軍兵士らが
大統領官邸やら空港やらの警備に配置され、
「クーデター」という話は多分ここから来たのではないかと思うわけですが
実際テグシガルパでは一時緊張が高まったようで、
「ベネズエラからセラヤを亡命させるための飛行機が飛んできた」という話まで飛び出す始末。
兵士の出動は「暴動を避けるため」だったようですが(誰が命令したのか知りたいところですが)、
わざわざそんな紛らわしいことせんでもええがな・・・・・・。


で、25日には最高裁が「参謀総長の更迭は不当」という判断を下しておりまして、
バスケス将軍は復職しているんだそうです。
一方セラヤは「最高裁は金持ちや銀行家のために判決を下す。
最高裁は何をも代表することなく、今度は大統領ではなく、軍がこの国を統治していると言う。
こうしてホンジュラスは時代の流れに逆らい、軍の権力は国民を脅かすこととなる」
とのたまわれたそうな。ウチの大統領も心配だが、
この人もかなりワケがわかっていないのと違うだろうか。やばいぞ、ホンジュラス。


セラヤは元々保守派だったのだけれど左に転向して大統領になり
(どこかの国の大統領もこんな感じだったよな)
支持者は先住民とか貧困層(ホント、どこかの国の大統領と一緒だよな・・・)。
いやしかし、国会で国民投票を妨げる規定が通ったのは
与党政党の中からも国民投票に反対する人が出たから、という話なんだそうで
それを棚に上げて「軍の横暴だ、クーデターだ」と騒いだところで
そういうのを世間では「オオカミ少年」ならぬ「オオカミおじさん」と言うわけで・・・。


ま、そんなわけで支持者を引き連れたセラヤさん、
バスで空港の空軍基地に向ったんだそうです。
なぜかと言いますと、
実は国民投票に使う用紙とかが、そこに保管されていたのですね。
こうして用紙はそこから持ち出されて行ったのだとか。
ここで既に、この国民投票がどう出たところで
信憑性に疑問符がつくことは免れないですけれどもね・・・。


「参謀総長の更迭は憲法違反、大統領が参謀総長を復職させないならば
刑事訴追を受けることになる」という最高裁を前に、さすがにマズイと思ったのか、
最初は「更迭と言ったら更迭だ」と強気だったセラヤも
復職を認めざるを得なくなってしまったのでありました。


「憲法違反」な国民投票は、結局行われるのでしょうね。
行われる、ってことはセラヤは勝ち目があると思っているということで
つまりまた死人が生き返って投票しに来たり、
外国人がなぜかホンジュラス国籍を持って投票しに来たり、
同姓同名のクローン人間があちらにもこちらにも出没するという
ラテンアメリカらしい光景が繰り広げられるのでありましょう。


いやでも、これ他人事じゃなくて、明日は我が身。おそろしや・・・。



[ 2009/06/25 22:30 ] ホンジュラス | TB(0) | CM(0)

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