Cicig vs MP 

ここのところ雨が良く降って、何だか気が滅入る。
雨季の後半のような、どこもかしこも水だらけ・・・という感じではないけれど
やっぱり雨が続くと鬱陶しいものですね。洗濯物も乾かないし。
まあでも6月は毎年こんなもので、逆に降らなきゃそれはそれで心配になるわけなのですが。


この一週間の出来事でちとばかしおもしろかったのはCICIG VS MP。
Cicigは度々出てきます国連の「グアテマラの無処罰問題対策委員会」で
MPというのは検察庁のこと。
Cicigにはもちろん独自の職員もいますが(元検事とか多々いたりするんですが)、
基本的にそれほど多くの職員を抱えているわけじゃないですから、
各事件の捜査については、MPと協力関係にあるはず。


さて、2008年4月に元内務省顧問であったビクトル・リベラが殺された事件がありました。
この事件の犯人は不明、事実関係も不明ながら、
当時の殺人局の責任者であったアルバロ・マトゥスが今年の3月に逮捕されたことは既報の通り。
マトゥスは現在保釈中の身で、その内公判に至るのだろうと思われるわけですが
この辺りの事実関係については以前の記事をご参照ください。


そして今度は今月の17日でしたか、相変わらず犯人は不明のままながら
当時の殺人局の検事補であったデニス・エレーラと
証人保護室の検事補ガブリエル・ロドリゲスが
捜査妨害と共謀容疑で逮捕され、Q15,000の保釈金を払って釈放されたのでした。


この二人を告発したのはCicigの特別検察局でして
エレーラについては事件後リベラの事務所を捜査した時に
解明に繋がるような証拠も見出せなければコンピュータの押収もしなかったこと、
ロドリゲスについては、リベラが殺された時に一緒に車に乗っていて負傷した
マリア・デル・ロサリオ・メルガルが、判事の前で証言する前に
国外に出国することを手助けした、というのが容疑。


そして18日には証人保護室の副室長レイラ・レムスと
同室の分析班の責任者ペドロ・パブロ・ヒロンも
同じ容疑で逮捕され、Q25,000の保釈金で釈放されています。
この4人はいずれもアルバロ・マトゥスと共謀したとされているわけですが、
どうでしょうねぇ、そういうのって、証拠を提示するのは難しいですよね、
命令した書類でも残っていない限り。


そして翌19日。
今度は検察局の職員らが、同僚らの逮捕をCicigに抗議してストライキ。
彼らの主張は「Cicigのせいで自分達の仕事が貶められ、辱められた」というもの。
事実関係はともかく、とりあえず気持ちはわかりますよね。
特に今回逮捕された4人については、マトゥスに命じられてやったのであれば
少なくとも「共謀」は厳しいでしょう。マトゥスは検事局の責任者だったわけだし。
こういうところで検事さんたちの反感を買うやり方をするCicigって一体・・・・・・。


もちろんMPが素晴らしい!なんてことを言うつもりは全くなくて
MPの内部には犯罪組織と繋がっている人物もいると言われているし、
その捜査能力については常に疑問符がつけられているわけですが、
一方、これだけたくさんの事件をあの人数じゃ無理だよねぇ、てのもありまして
MPに大幅に予算がついて、人員が増員され(なりたい人いないかも、だけれど)、
設備やラボラトリーも充実して(海外からの援助が頼りだったりするけれど)、
加えて検事さんたちの能力養成もしなければ(これはアメリカが頼りかも)、
どんなにCicigが頑張ったところで、にっちもさっちもいかないのは火を見るよりも明らか。


せめて、CicigとMPが協力して、こういう末端系の人じゃなくて
本当に犯罪組織に係わっているような、そういう人をまず
証拠を添えて摘発して頂きたい。
懸案中の事件を解決するとか、MP内で本当に汚職に係わっている人物を摘発するとか、
そういうことがない限りはCicigも評価しにくいんですよねぇ。
何たって、仕事をしている人たちというのは
同じようにMPで結果を出せなかった人たちが多々いるわけで。
ひょっとしたら、汚職分子だって混じっているかもしれないし。


頑張ってほしいんですけれどね、CicigもMPも。



[ 2009/06/21 23:59 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

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