米州機構の事務総長の訪問 

グアテマラシティーはまだそうでもないのですが、
西部の方ではかなり雨が激しくて、農作物や家屋の被害に加え
亡くなった方までいるようです。
まだ雨季は始まったばかりだというのに・・・・・・。


ちなみにグアテマラシティーはまだ雨はひどくありませんが、
既に道路は傷み始めており、またしてもクレーター状態。


そんなグアテマラシティーでは、相変わらずローセンベルグ事件が真ん中にあって、
この日曜日には正義(犯罪の処罰)を求める人たちの集会がありました。
この運動の中心となっている若者たちは「白い津波」と呼んでるみたいですね、この集会。
基本的には皆さん白い服着用でやってきます。
その前の日曜日ほどではありませんでしたが、
それでも5000人くらいがやって来たというから大したものです。


もちろん大統領支持派の集会もありまして、
こちらは与党の某国会議員が自費で呼んだという若者達が500人ほど。
歌手も呼んで、わーっと盛り上がって、
でも、集まった人たちが歌手のサインをもらうのではなく、
集会に参加した人たちのサインを集める集会だったというのがなかなか愉快。


ちなみに、この自費で若者達を呼んだというこの国会議員、
以前、韓国からの招待で同国を訪れた際、
費用はすべて韓国側が持ったというのにちゃっかり国会にも旅費を請求していて
発覚した後も
「いや、手続き通りだからこのお金は返さない」
と頑張っていて、さすがにあきれ果てた所属政党に
「こら、返さんかいっ!」と一喝されてやっと返したという剛の者。
剛の者だけれど女性です。
その名はデリア・バック。迫力ある名前だな。


さて週末西部のサン・マルコスを訪れていたコロン大統領は
「お願いだから、もうボクを支持する集会はしないで、
 反対派と対決することのないように」
って、反対派とのトラブルなんか起きてませんてば。
本音を言えば、さすがにもうお金ないってことでしょ。


ローセンベルグのビデオが出た後、12日の火曜日から15日の金曜日、
加えて17日の日曜日の集会に大統領側が使った費用は明らかにされていませんが
とある人権グループの試算によりますと2130万ケツァル(約266万ドル)に上るとか。
こんな金があったら、他のことに使ってくれればいいのにね、ホント。


そうそう、そう言えばちなみに呼びつけられて、
いつの間にか「私はコロン大統領を支持します」って宣伝に使われた市長さんたち、
その数日後には大幅な交付金のカットを言い渡されて、不満たらたらみたいです。
今年の税収が伸びないだろうってのは去年のうちにわかっていたはずなのに、
「グアテマラには大きな影響はない」とか言って予算組んだのは誰だったっけねぇ。
そんなわけで地方交付税のみならず、国の予算も軒並みカット。


景気がいいのは、各省庁の予算を横取りして運営を続ける
ファーストレディのサンドラ・トーレス率いるコエシォン・ソシアルというブラックボックス。
このコエシォン・ソシアル、地方、特に貧困地域の支援に力を入れる、と言って
現金をばらまいているところです。
他省庁に割り当てられた予算を横取りしていながら
「コエシォン・ソシアルは独自の予算は扱わないから
 使途については報告の必要なし」
というとってもご都合主義の主張をしていて、
ここからお金がどこに流れているのかは全くもっての謎。


ここからBanruralにお金が流れていて、
Banruralとコエシォン・ソシアルで架空のプロジェクトを作って
その資金を勝手に使っているんじゃないのか、みたいな話が
ローセンベルグのビデオにもあったのでした。


なので、Banruralについては精査が必要だと思われるのですが、
政府側は徹底してこれを嫌がっています。
例の金融監督庁の長官は
「いや、私にはそんなことを命じる権限ないから。検察が告発してくれないと」
えええーっと、金融監督庁って、何のために存在してるんでしたっけかね?


大統領に至っては「そりゃ、いいけれど、やるの大変でしょ」
って、いや、アナタ、そういう問題じゃありませんから!
一国の、それも政府が多大な資金を預けている銀行が
健全じゃなかったらどうするんですか、って話で、
政府としては、別に徹底的な監査をしたところで問題ないじゃない。
これだけ噂になっているのに、やらない方が不自然とも思われ、
やっぱりあの銀行は・・・・・・てな流れになってきている今日この頃。


そんなところへ米州機構のホセ・ミゲル・インスルサ事務総長がグアテマラ入り。
昨夜グアテマラ着で、今日一日で大統領、副大統領、国会議長、国会議員、
暫定最高裁長官、Cicig代表、検事総長、カトリック教会の枢機卿、人権擁護局代表、
野党政治家、外交団、大学総長、加えて青年代表もですか?と会談しまくり、
明日の早朝にはもう機上の人となる予定。


忙しい方ですから、わざわざ時間を作って来てくれるというだけでもすごいですが
この会談しまくり最中にやった記者会見で
「現在のところ、大統領が犯罪に関係したと見られるような点はない、
 世界的にも大統領のイメージには傷がついていない、
 私は事件の捜査のためじゃなくて、
 民主主義が機能しているかどうかを確認しに来たんだ」
と捜査状況についてはノーコメントの方がいいんじゃないかと思いますが
非常に無難な外交的発言。
いや、それにしても一体全体何しに来られたんでしょうね、この方?
クーデターという話もあったから、そのせい???


そんなわけで米州機構様からも「いや、大丈夫」とお墨付きを頂いたグアテマラです。
新型インフルエンザもやっとこさ5人目の患者さんが確認されたところで、
日本よりはずっと安全ですから!!


って、そんなわけは全然なくって、ここしばらく減少気味だった殺人事件も
昨日は以前のレベルに戻っているようで、安全とは程遠い。
殺人事件の解明率はわずかに2%なんだそうで、
そうですねぇ、年間6000人が殺されるこの国で
解明される事件はわずかに120件、残る5880件は迷宮入り。


そりゃ、何かあったらさっさと殺しちまえ、って話になるよな・・・、
とあらためてゾゾゾ~ッとする今日この頃なのでありました。



[ 2009/05/25 23:58 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

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