ローセンベルグの遺言 

うーむ、何だかNHKでも取り上げられたという話ですが。
どうしてこれがこんなに大騒ぎになるのか、
どうしてこんなに多くの人がこのビデオに共感しているのか、
どうして大統領がしどろもどろになりながらCNNのインタに答えているのか、とかとか、
その話をしようと思えば、どんなに長くてもローセンベルグが残したビデオ、
この内容に触れないわけにはいかないのでありまして、
うーーーむむむ、と唸りながら、とりあえず日本語訳してみました。


時に間違ってあるところもあると思いますが、
その点はご容赦。時間のある時に見直して直します・・・。
以下、ビデオでローセンベルグが話していることのほぼ訳です。


原文は
El Video revelador (Prensa Libre)から取っています。





こんにちは。
私の名前はロドリゴ・ローセンベルグ・マルサノです。
もしあなたが今このビデオをご覧になっているとすれば、
それは私が殺されているからです。
私はグスタボ・アレホスの手を借りたアルバロ・コロン大統領に殺されたのです。


私が殺された理由というのは、
私がカリル・ムサと彼の娘マージョリー・ムサの弁護士であったからです。
卑怯なことにこの2人も、妻サンドラ・デ・コロンの了承の下、
グレゴリオ・バルデスとグスタボ・アレホスの手を借りて
アルバロ・コロン大統領が殺したのです。


この物語は結局、グアテマラでは何度も繰り返されてきたことに過ぎません。
この数年、何度も繰り返し耳にしてきたことと同じなのです。
そしてグアテマラ人は何もしないままでした、
なぜならもう何もすることもなかったし、できることももうなかったからです。


では、私には何ができるのでしょう?
何かしなければならない、唯一の理由と唯一の方法は
既に誰もが知っていることを公に話すことなのです。


この機会に私は既に皆さんが知っていることを話しましょう、
誰かが殺される時に起こること、
例えばそれがビスタ・エルモーサ通りのご夫人であったり
大学を出てきた若者であったりするわけですが、
私の場合は実際にそれが誰であるのかを知っています。
私は書類を持っています。
それをご覧になればコロン夫妻も承知した上で
卑怯な殺人者グスタボ・アレホスが
グレゴリオ・バルデスの助けを得て
正直に働き、グアテマラに投資し、
娘たちにこの国のために働き投資することを教えてきた
正しきグアテマラ人に近づいていったのです。


カリル・ムサの姻戚関係にある人にアレホスの友人がおりました。
この人物を通じてアレホスはカリルに近づき、
「ANACAFE(全国コーヒー協会)にトラブルがある。
 あなたはコーヒーを生産しているわけだし、手を貸してもらえないだろうか?」
と持ちかけたのでした。
カリルさんはこれに「喜んで」と応じたのでした。


アレホスは「手を貸して頂けるということであれば、
 ANACAFEとBanrural(地域開発銀行)の
 2つの役職を引き受けてもらわないといけないんだが」と言いました。


カリルさんはその時点で私に相談してきました。
これは2008年12月のことです。


私は彼に「カリルさん、実際のところ、いい考えだとは思えない。
 この政府に関係することは、何一つとして良かった例がないんだ。
 いつも何か隠していることがあるんだよ」と忠告しました。


しかし彼は「いや、でも、BANRURALのことはどうでもいいが、
 ANACAFEのことは私には大切なんだ、手を貸してやりたい」
と言ったのでした。


1月、カリル・ムサはグスタボ・アレホスに手紙を送りました。
この手紙のコピーは私のところにあります。
そこには「私のセドゥラ(身分証明書)のコピーを送るので
 依頼のあった任命手続きをお願いする。
 もしできなかったとしても、問題はないから」と書かれていました。
これは2009年1月のことです。


3月、任命が行われたものの証書はカリルさんの元には届きませんでした。
任命書には操り人形大統領のサインがありました。
ホセ・アンヘル・ロペスとフェルナンド・ペーニャ、
卑怯者のヘラルド・デ・レオンがカリルさんを第10区のレストランに呼び出し、
こう言ったのです。
「カリルさん、この任命は受けない方がいい。
 あそこには首をつっこまない方がいい、
 あなたのような方がそんなことをする価値はない」。


正しい人であったカリルさんは
「私は自分が頼んだわけでもない任命について
 大統領に取り消して欲しいなんて頼まないよ。
 政府にいるのはあなた方の方だ。
 それがあなた方の気持ちなら、
 大統領に私の任命を取り消してくれと伝えてくれないか。
 私はまだ役職についたわけでもないし、そうするつもりもないよ」
と応えたのでした。


カリルさんはグスタボ・アレホスと直接話し、
アレホスは、問題ない、
ただグアテマラのためにしばらく待ってくれないか、
私は今までと違うことをやろうとしているんだ、
グアテマラが変わって、彼のような人がもっと協力できるようにしたいんだ、
と応えました。


こうして善意の人は人殺しの罠に落ちたのです。
最終的には盗人どもの権力闘争に巻き込まれることになりました。
就任式で彼がサインした書類はアレホスが持っていきました。
そしてアレホス、バルデス、アルバロ・コロン、サンドラ・デ・コロンは
Banruralの幹部との会合を持ったのです。
仕事の分担に関する話し合いがうまくまとまらない場合、
Banruralの役員についたばかりの善良な人物を使うことにしていたのです。
Banruralは現在もなお、この銀行の幹部のいいようにされているのです。


大統領、その妻、アレホス、バルデスの戦略はこうでした。
ペーニャ、あるいはホセ・アンヘル・ロペスのところへ行き、
「さて、このテーマについては我々が責任を負うこととするが、
 ここで話をつけておかないといけない。
 私は問題を担当するつもりもないし、
 何らかの利益がないならば、これを解決するつもりもない」。


こうしてBanruralという盗人の巣窟で話がまとまったということは
グアテマラ人なら誰もが知るところです。


大統領夫人のプロジェクトに資金を提供しているのはあの銀行です。
そのプロジェクトというのは架空のものであって
実は政治キャンペーンに当てられているというのは周知の事実です。
架空の企業に資金が流れ、
アレホスとバルデスの資金が洗浄されているというのもまた
周知の事実です。


アレホス、大統領、その妻が共同で行ういくつものプロジェクトにも
そこから資金が流れているのもまた周知の事実です。


私達が麻痺状態に陥っている間に
いつの間にかもう私達のものではなくなっってしまったグアテマラ、
麻薬組織の、人殺しの、盗人のものとなってしまったグアテマラに
私達は背を向けているのです。


この国にはまともな銀行家など存在しません。
この国にはBanruralの腐敗を知らない銀行家などいないのです。


Banruralはグアテマラ最大の銀行で、誰も何もしないのです。
何をすることができると言うのでしょう。
そして、何もしないということが
カリル・ムサとマージョリー・ムサの殺害につながったのです。
盗人どもの取引の結果、カリルはもう必要がなくなったからです。


カリル・ムサは毎朝6時45分に運転手の運転する車に乗って
経営する工場に着いていました。
そしてこの10年、昼食時にはマージョリーが迎えに来て
毎日彼女の家への送迎を行っていました。


この事件がカリル・ムサに対する個人的なものではないと見せかけるためには
彼女も一緒に殺せばよいという考えが彼らの中に閃いたのです。
彼が一人の時ではなく、12時50分に殺せばよい、
そうすれば事件当時からアレホスが言い続けているように言えるから。


何度も聞くセリフに政府に対する陰謀だ、空想だ、というのがあります。
しかしこれは空想ではなく事実です。
手紙があり、書類があり、証言があります。
カリル・ムサの娘婿は、アレホスに娘達の母親が殺されたと告げた時、
「お前のせいで殺されたのだ」と言われたそうです。
しかしながら、元々カリルさんにグアテマラのために協力してほしいと言ったのは
アレホスなのです。


9歳と13歳の娘を持つ母親と、
政治的野心を持たず、人生を工場に捧げ、
グアテマラすべてを沈めている盗人どもと取引するつもりなどない人物、
この2人のグアテマラ人をを犬畜生のように殺したのです。


人としての羞恥心を持たない盗人で人殺しのグスタボ・アレホスは
人前でこう言ったのです。
「工場の問題だ、労働者の問題だ。
 労働者を解雇したから、それで殺されたんだ。
 ビデオがあるが、犯人は工場のバイクに乗っている」。
経済界や産業界や、一般に向けてこう言ったのです。


彼はその時には知らなかったのです。
私にはヒーローとなる要素もなければ
死にたいという願望も持っていません。
素晴らしい4人の子供に恵まれ、
この世で得られる最高の兄弟を持ち、
素晴らしい友人にも恵まれてグアテマラで生活しています。
私は生涯ずっとここで働いてきました、
なぜならここは私の国だからです。
私は死にたいと思ったことなど、まったくありません。


しかし、グアテマラ人が今までと同じように続けていくわけには
いかない時が来たのです。
現在の大統領やその一味のような、
この国から盗み、
グアテマラ人の誰一人として経験しなかったことがないという暴力犯罪の波で
この国を終わりにしている盗人や人殺し、卑怯者を前にして
立ち止まらなければならない時が来たのです。


誰もが、誰かが何かをしてくれることを待っています。


皆さん、その時が来たのです。
私は人生の最後にこのメッセージを送れたら、と思いました。
このメッセージが見られているということは
私は死んでいるということだとわかってはいます、
子供達にとってはそれは決して良いことではないのですが、
それでも、おわかりになるでしょう、
私はグアテマラにとってはそうであって欲しいのです、
私の死が、人々が立ち上がり新しい道を歩んでゆくために
役立つものであって欲しいと願っています。


ラファエル・エスパーダ副大統領は
盗人でもなければ人殺しでもありません。
彼はそんな行動を取っていません。
彼こそが行動を起こすべきです。
辞任を要求し、これらの犯罪者を刑務所に送るのです。
報復ではなく正義を求めます、
報復には報復が返ってくるからです。


ここに文書があります。
既に私に向って直接言っているように、
私を殺すという素晴らしいアイディアを彼らが実行した時に
様々なマスコミに渡すためのものです。


一体何が起こったのか?
アレホスと大統領はカリルさんとマージョリーは何故殺されたかと
嘘八百を並べ始めることでしょう。
私は自分で名前の挙がった人たちのところへ行き
工場から出て行くところのビデオを見せました。
そこにはバイクのナンバープレートは出てこないのです。
カリルさんがこの人でなしにセドゥラを送った時の手紙には
アレホスが彼に依頼したことを実行するために送る、
手助けが必要ならば喜んでやる、と書かれています。


その後、カリルさんは脅迫を受け始めます。
彼らのような人でなしの悪事をなし得ない人物であったカリルさんは
彼らが何を企んでいるのか理解できませんでした。
それ故に彼とその娘は殺されたのです。


アレホス、大統領、サンドラはその事実に直面した時、
工場のせいにするという考えを捨てざるをえなくなりました。
彼らの弁護士は書類を持っているし、
何が言われているかもわかっている。
そこで内容を変える以外に方法がないと思ったのです。


彼らには人間味が欠けているとしか言いようがありません。
二人の素晴らしいグアテマラ人を殺しただけでは飽き足らず、
家族のもとに行ってこう言ったのです。
「残念ながら、Banruralの役員に任命されたせいで殺されたのだと思う。
 しかし、あの銀行の中で何が起こっているのかはわからない」。


Banruralの最大株主はグアテマラ政府です。
一般のグアテマラ人と同様に、
大統領は告発する義務を負うのです。


大統領の私設秘書であるピエロ(アレホス)と
麻薬業者のグレゴリオ・バルデスが唯一したことは
家族の元に行って
「お気の毒ですが2人は殺されました。
 何とかできないか、見てみましょう」言ったことでした。
彼らはまるでカリルさんが役職を欲しがったというような、
事実とは異なることを言ったのです。


私が自分の役目を始める時、
繰り返しますがヒーローになるつもりなど全くないし、
ヒーローになるために生まれてきたわけではありませんが、
確実なのは、
アルバロ・コロンとその妻に始まる麻薬業者と盗人と人殺しが
私のグアテマラを滅ぼして行く、
それを見るためにグアテマラ人として生まれてきたわけではないということです。


私たちグアテマラ人は皆正しいのです。
私たちは彼らよりも多いのです。
悪事の始まりである盗人に私たちは沈黙を守っていましたが、
それが盗人と人殺しと麻薬業者になっても沈黙を守り続け
同じ状況にいるのです。


もし私の子供の1人が殺されたとして、
何もせずにいるということができるでしょうか?


そう考えた時、大統領、グスタボ・アレホス、
グレゴリオ・バルデス、Banrural幹部らに
立ち向かわざるを得なくなりました。


もし私が死んで、あなたがこのメッセージを見て、
あるいは聞いているなら、それは私が殺されたからです。
グスタボ・アレホスは私に向って直接、
カリル・ムサとマージョリーの殺人事件に関わり続けるなら
どうなるかわかっているな、と脅しました。
彼は私がこれに関わり続けられなくなるようにすると言い、
グレゴリオ・バルデスも全く同じ事を私に言いました。
そして、そうなったのです。


さて、では私たちグアテマラ人は何をしたらよいのでしょうか?
そして、私はどうなるのでしょう?
私はカリル・ムサやマージョリーのように
単なる統計の中の数字となってしまうのでしょうか。


皆さん、それではいけないのです。
私たちはラファエル・エスパーダ副大統領のような人に向って、
褌を締めなおして、
グアテマラを滅ぼすだけの盗人や人殺しに辞任を求めるよう
要求しなければなりません。
グアテマラ人、
誠実な方々である商業会議所会頭、工業会議所会頭、その他会議所会頭も
協力しなければなりません。
このような行為をこれ以上見過ごさないために、
これらの人でなしを全員刑務所に送り込むために。
そしてその次の人は
盗まず、殺さず、もう資金もないグアテマラを滅ぼさない、
何よりもそれを理解していて欲しい。
他のグアテマラ人が何もしなくても
私たちはグアテマラを救わなければなりません。


そして、もし、残念ながら、この戦いの結果として
私が子供達と一緒にいることが叶わなくなれば、
私の後に続いてきてください、だけど殺されてはいけません。
彼らは私たちの何人かを殺すことはできるでしょう、
10人、それとも20人でしょうか、
しかし、やがて彼らの番となります。
彼らを殺すというわけではありません、
それはあまりにも簡単である上、
それよりももっと良いことが彼らに起こるではありませんか、
牢にいなくてはならないのです。
誰が次期大統領となったとしても、
模範となるような人でなければなりません。


グアテマラがこれ以上このような人々の手中に落ちていくことを
認めるわけにはゆきません。
これは私たちの国であり、私たちに属する国なのです、
盗人や人殺しや麻薬業者ではないのです、
これ以上彼らの手中にグアテマラを委ね続けるわけにはゆきません。


私の遺言を文書にしておきます。
私がここで述べていることを記した原本を残します。
他のことのように、口止めをするのは共犯者です、
私がここで話したことは、空想ではないのです、
情報操作ではないのです。
そうではなく、単純明瞭でとてつもなく簡単ではっきりしているのです。
まるで人殺しと盗人、つまり
アルバロ・コロン大統領、その妻、
グスタボ・アレホス、グレゴリオ・バルデスとその他クズどものように。
クズども、なぜならホセ・アンヘル・ロペスは隅に隠れて
「私には何もできない、
 私にはフェルナンド・ペーニャを止める力なんかないのだから」
と言うこともできるでしょうから。
しかし、彼は取引に関与していたのだから、責任を負うのです。


グレゴリオ・バルデスがマイアミにやって来て、
アルバロ・コロンの息子にCDを製作するようにと
100万ドルを手渡すなんて、どうしたらそんなことができるのでしょう。
どうしたらグスタボ・アレホスが旅行先で10万の時計を買ったり、
農場を7つも購入したりすることができるのでしょう。
グレゴリオ・バルデス、今日の最大の道路建設業者は麻薬業者であり、
彼は麻薬で得た金を洗浄しているのに、
周知のごとく、何も起こらないのです。


皆さん、私の死の責任が誰にあるのかはわかっています。
彼らはデタラメをでっち上げて
カリル・ムサやマージョリー・ムサの名前を汚すことはできるでしょう。


しかし、唯一の事実は
もしあなたがこのメッセージを見て、あるいは聞いているなら
それはアルバロ・コロン、サンドラ・デ・コロンが
グスタボ・アレホス、グレゴリオ・バルデス、
フェルナンド・ペーニャ、卑怯者のフェルナンド・デ・レオンの手を借りて
私を殺したからなのです。


グアテマラ人よ、私たちはその時にいるのです。
どうか、まだ間に合いますように。さようなら。



[ 2009/05/13 23:56 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

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