二人乗り禁止 

グアテマラではセマナサンタは水曜日の午後から金曜日が祝日となるのですが
そのセマナサンタの水曜日、「バイクの二人乗り禁止令」てのがいきなり公布され、
翌日から発効となりました。


グアテマラにも一応交通法と交通規則ってのがあるのですが、
交通規則の改正ではなく、
閣議決定によりその内の一部について改定を行ったものでした。
なので、このバイクの二人乗り禁止、前から巷間で話題になることはあっても
こんな風にいきなり、それも誰もがおバカンス気分になっている時に
不意打ちのように決まるってのは、何だか卑怯じゃありません?


二人乗り禁止に加え、今後着用が義務付けられる蛍光イエローのチョッキと
ヘルメットにはバイクのナンバーを入れることも決められ、
30日間の猶予期間が過ぎると、違反者には罰金刑が科せられます。
この措置、コロンビアで実際に行われていて、
効果を上げているという話ですが、
もちろんこの措置に反対する声もまた多々。


何と言っても家族を学校や職場への送迎に使っていた人たちからは
「バスは危ないからバイクで送ってるんだ」
「家の近くにはバス停がないから、長い距離歩かないといけないんだ。
 よっぽど危ないじゃないか」
「妻が産気づいた時、救急車が全然来てくれなかったから、
 バイクで病院まで運んで行ったことだってあるんだ。
 救急の場合でも二人乗りはダメなのかいっ!」
などとごもっともかつ切実な声が上がっています。
政府が騙まし討ちのようにこれを決定したのも
不信感を増幅させているようで、
月曜日には早速反対者のデモもあったり致しました。


もっとも、グアテマラの場合は二人乗りはおろか、
3人とか4人とか、すごい時にはペットのワンちゃんまで乗っているという
アクロバットのようなバイクも見かけます。
そういうバイクが、車の列の間を縫うように走るので、
車を運転する立場で見ると、本当に怖いんですよね。
実際、車線変更しようとした車とバイクが接触する事故も多いようですし。
ついでに言えば、運転をしている時に後ろから二人乗りのバイクがやって来ると
やっぱりドキッ!!!怖いです。


そうやって勢いで決めた割には
今週に入って副大統領のエスパダさんたら
「二人乗り禁止は6ヶ月か、せいぜい1年間くらいのものだよ、
 その間に治安は絶対良くなるから」
と既に腰が引けはじめていたり。


いやぁ~、バイクでの暗殺ができなくなったら、
路上で待ち構えるか、さもなきゃ自動車で取り囲んで
四方八方からバンバンバンバン撃ちまくるんじゃん、
って気がするのは私だけなんでしょうか・・・。
暗殺料は若干値上がりするんでしょうけれど。


まあでも、とにかく何とかしなければ、と
政府が腰を上げたことは評価したいと思います。


それにしても犯罪を取り締まるために
正直者がバカを見る世の中は、何とか改善しないとね・・・。
でも3人とか4人でバイクに乗るのだけは止めて頂戴。


さて、こうして呆気なく決まったこの決定ですが、
着用が義務付けられているチョッキについても
一体誰がどんな風にどんな手続きを経てナンバーを入れるのかとか、
そういう細部が全然詰まっておらず、
実際のところ1ヶ月後からの履行は無理なような気がします。


とりあえず、仕事しているフリをすることが大切だ!
ってことなんでしょうかね、ひょっとして。



[ 2009/04/14 22:33 ] ニュース | TB(0) | CM(4)

ナンバー?

ヘルメットとチョッキの着用は、まぁ理解出来たとしても、それにバイクと同じナンバーを入れるって事にどう言う意味があるんでしょうね???
事故防止の対策としては無意味な気がしますが、もともとこの措置の目的が殺人防止!?なら何らかの意味があるんでしょうか?
うーむ・・・判りません。

それにしても、突然の「二人乗り禁止令」こんなの東南アジアの国々で発布されたら、即座にタイのような騒ぎになって、政権転覆だと思いますが。
[ 2009/04/16 17:49 ] [ 編集 ]

うーむ、

>pesacdorさん

読み直して気づいたのですが、私、見事に要点をすっとばしてますよね。
この改正の目的は「治安の改善のため」であって、「事故を防ぐため」ではありません。
というのも、最近路上で立て続けに起こる殺人事件(バス運転手の殺人が代表的なものですが)、
2人乗りのバイクによる犯行が主流だからです。

バイクで車の間を縫って走り、目的の車につけるとバンバンバン!と発砲して逃げさる。
周囲は呆気にとられながらパニックになりますから、
バイクについてる小さなナンバーなんか誰の目にも留まりません。

なので、背中とメットに堂々と大きくナンバーを入れるわけです。
そうすりゃ、誰か見てくれるだろー。というわけで。
いやでもしかし、バイクとチョッキとメットを一緒に盗まれて
(というか、脅し取られて)悪用されたら、
そういう時でも盗まれた人が犯人扱いされるんじゃないかという心配もあるけれど・・・。

新聞でアンケートをやってましたけれど、
この措置に賛成する人48%、反対する人52%、となかなか拮抗していました。
多分首都圏以外ではあまり賛成する人いないだろうと思うのですが、
首都圏の人は賛成が多いのではないかな。
それくらい、2人乗りのバイク、怖いです。
それも、2人ともメットかぶってたら、本当にヤバイです。

そういう恐怖を感じている人は多いですから、
ここでは「それくらいじゃ生ぬるい!」「効果あるのか!!」
という声やバイク利用者の反対の声はあっても
全体としては「やむを得ないんじゃないか」という雰囲気になってるように思います。

木曜日の某新聞のコラムに、これに関するいいコラムがあったので
また別の日に取り上げてみたいと思います。
今度こそ、肝心なポイントを取り落とさないようにしなければ・・・。
[ 2009/04/17 00:22 ] [ 編集 ]

大丈夫です。

要点見事に想定内です・・・。

でも、ここに書かれている事ずーっと読んでる者としては、チョッキに書かれたナンバーを誰かが覚えていて、
そこから犯人が特定できたとしても、それが事件の解決に繋がるのか?って暗い気持ちになりますが。

警察、司法が正しく機能して安全な暮らしができるようにするには、どこにどう手をつければ良いのでしょうね。

遠いこの地から、ただただ少しでも治安が改善すること祈ってます。


[ 2009/04/17 03:38 ] [ 編集 ]

犯人特定さえも

>pescadorさん

覚束ないんじゃないか、って気がしますけどね。

この国の欠点の一つが、お役所の手続きの超面倒くさいこと。
車やバイクの名義書き換えも無茶苦茶書類と日数のかかる手続きの一つでして、
余りの煩雑さに名義書き換えをしない人たちもまた多数。
それでも毎年支払わなければならない車両通行税は支払える、ってところが笑えます。

ま、そんなわけで、ナンバーがわかったところで
辿り着くのが実際のオーナーじゃないケースもありそうだし、
どっちにしろ、暗殺業に使われるのは盗難バイクでしょうしね。

コロンビアで効果があったというのは事実だそうですが、
それを始めたのは80年代の話で、
今現在のグアテマラでどれだけ効果があるのかはちょっと疑問です。
大体、コロンビアって現在でもラテンアメリカでダントツに殺人率の多い国じゃあありませんでしたっけね???

司法が機能するようには、グアテマラ人が全員死なないとダメだよ、
なんて笑えないジョークを言う友人もいますが・・・、
少しずつでもいつかは良くなる。とりあえず、そう信じてはいるんですが。
[ 2009/04/18 22:28 ] [ 編集 ]

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