Cicig vs マトゥス その2 

実は、マトゥスが逮捕される辺りまでは、
この事件のこと、私は大して気にとめていませんでした。
判事や検事の不正行為なんて多々あるわけで、
それを一々気にしていても仕方がないですからね。


いや、それを堂々と言うのもどうかとは思うが・・・、
まあでもここは放置国家ですから!
という半ば諦めにも似た開き直りでもしてないと
やっていけないのですよ。ということにしておいて。


でもCicig代表であるカルロス・カストレサナにとっては
ありえない世界だったらしい。
わざわざマスコミの前に登場して
「(マトゥスが拘置されずに保釈されるなんて)司法を馬鹿にしている!
 グアテマラの恥だ!!!」
えーっと、頭から湯気が立ってますけれど、大丈夫?
血圧上がるよ、ここ、一応標高も高いしさ・・・。


また検察に対しても
「ウチは4つの容疑で告発するよう請求したはずだ。
 ところが蓋を開けてみたら、たった2つって、どういうことだ!
 ありえないだろ、ウチはちゃんとした証拠を渡しているんだ。
 検事総長には、どういうことなのか説明するようにと求めている」


で、その検事総長は
「もちろん、専門家としてCicigの用意した告発趣意書を念入りに調べた。
 しかし、だな、職権濫用と職務怠慢の他は、
 確固とした根拠がなかったってことだ。
 もし、確証があれば、ウチだってちゃんと告発していたよ、
 カストレサナ博士にはもう会って、ちゃんとそう説明したから」。

ここまで言い切るからには、結構自信がありそうです。
このベラスケスの発言以降は、カストレサナもこの事件については
目立った発言をしていません。
カストレサナの発言、いささか言いすぎの部分もあって
一部の人からは反感を買ってますから、
ひょっとしたら、さすがに反省したのかも。


その後はCicigも共同起訴人になって
裁判官忌避請求をしていたりするわけですが、
大きな動きはないまま、現在に至ります。
なお、マトゥスは無罪を主張。





さて、この事件、Cicigの事務所開後一年にして
やっと告発に至った最初の事件になります。


グアテマラの司法が腐敗しているのは
誰もが知っていることで(ですよね?)
私もマトゥスが不正に加担したのは事実だろうと思います。


ですが、今回のCicigのやり方はいささかまずいような気が。
グアテマラで犯罪者が処罰されないのは
判事や検事が金銭のために不正行為を行うからではなく、
不正行為を行わないことには自分や家族の生命が危うくなるから、
ではなかったでしょうか。


特にマトゥスのいた殺人局、
ここは誰もなりたがらないような検事局。
司法を志す人たちでさえもが敬遠するような仕事なのです。


リベラの暗殺事件は、それこそヤバイでしょう。
誘拐事件の捜査を担当していた人物が暗殺されたわけですから
背後には何らかの犯罪組織が存在していたのは間違いなく。
そんな事件の捜査を担当するってことは
真面目にやったらリベラの二の舞になるってことと同義語じゃあありませんか。


これは個人的な意見ですが、Cicigにはトカゲの尻尾切りじゃなくて
背後にいる組織の摘発をしてほしい。
マトゥスのような末端の人間を告発することで
仕事をしている、なんて言わないで欲しい。


マトゥスについては、告発するのではなく、抱き込むべきでしょう。
アメリカのように司法取引をし、
マトゥスを手がかりとして、司法に蔓延する不正と腐敗、
そしてその背後に潜む闇を摘発するきっかけにする。
そうであってほしいです。


マトゥスのような司法の前線にいる検事や判事だけをターゲットにするなら
やがてこの国からは検事も判事も存在しなくなるでしょう。
そうではなく、彼らが安心して法の正義を執行できる環境、
それを築いて欲しいです。


そういう意味で私はCicigに注目しているわけなのですが
今一つ、どういう方向を目指しているのかが良くわからないままです。
私がわかってないだけかもしれないですけれど。


そんなわけで、今後もCicig関連で大きな動きがありましたら
可能な限りお伝えしていきたい。
そう思っています。


一応。



[ 2009/03/05 22:53 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

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