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グアテマラにおける無処罰問題対策委員会 

友人から聞いた話です。


その友人のおじさんはタクシーの運転手をしていました。
人柄も良く、真面目に仕事に励む、優しい方だったそうです。


そのおじさんがある日突然殺されたとか。
平日の午前9時、客を7区まで送って行った後の出来事だったそうです。


事件の真相はわからないし、
この先、解明されることも恐らくないと思われます。
何も盗まれた物がなかったという事実から推測できるのは
おそらく、付近のパンディーヤ(ストリートギャング)に
通行税なるものをせびられ、
その支払いを拒んだために殺されたのではないかと。


むごい話です。


また、別のタクシー運転手さんは、
理由は不明ながらも執拗な脅迫を受け続け、
この国を後にすることを決めたのだそうです。
行く先はアメリカ。
グアテマラ人の男性には取得が困難な
アメリカのビザもちゃんと取れたと言いますから、
受け入れてくれる人があったのか、
それともアメリカが状況を汲んでくれたのか。
その辺りの事情は不明です。


先日ここに書きました、お父さんを殺されたという小僧のクラスメート。
彼は今では、ボディーガードに送られて登下校をしているそうです。


こんなの、普通じゃない。





グアテマラでは1日に十数人が殺されています。
昨年1年間に他殺されたとされる人の数は6338人だったそうです。
人口1300万人の国の6338人。
住民2000人につき1人が何らかの形で殺されていることになります。


一方、犯人が逮捕されているのはその内38%。
過去10年間の殺人事件に対し、
裁判で判決にまで到達したものはわずかに2%。


犯罪者が大手を振って歩ける国。
それがここ、グアテマラです。


なぜこうなるのか。
なぜ司法には犯人を逮捕し、処罰することができないのか。
それは司法を司る機関の中に不正が存在しているからではないのか。


そういう前提の元につくられたのがCICIG(シシッグ)。
国連とグアテマラ政府の合意の下につくられた機関で、
フルネームはComisión contra la Impunidad de Guatemala。
「グアテマラにおける無処罰問題対策委員会」と訳します。


2006年の合意締結後、2007年の準備期間を経て
2008年1月に正式発足。任期は2年。
委員会の責任者はスペイン人のカルロス・カストレサナ。
チリのアウグスト・ピノチェト訴追に係わったこともある人だそうです。


こんな機関を国際機関に作って頂かないとどうにもならないなんて
どうしようもないよな。ってのが正直なところ。
取りあえずCICIGは1年を経過しておりますが
今のところ思うような成果を出せないまま2年目に突入、
カストレサナは2年間の任期延長を希望しているようです。


実はこのCICIGのこと、
以前から書きたいと思っていたのですが
重いし、硬いし、どこから手をつけるかも難しくて
なかなか手をつけられずにいたのでした。


取りあえず書き出してみますが、また尻切れトンボになるのか
それとも地道に続けていけるのか。
よくわかりませんが、とりあえずもう1回くらいは続くはず。


多分。



[ 2009/03/02 22:28 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

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