ロメロ大司教のこと その2 

ラテンアメリカのお馬鹿な大統領コロンなんかのことを書いてしまった後は、
ラテンアメリカの偉人のことでも書かないとバランスが取れないと思うわけです。


ラテンアメリカの偉人、というとチェ・ゲバラを連想される方が多いかもですが、
Monjablanca的イチオシは前にも取り上げたことのある
オスカル・アルヌルフォ・ロメロ大司教。


以前は「もうすぐ福者ロメロが誕生しそう」と書きましたが
教皇が変わった後は、列福・列聖のペースが落ちてしまい
ロメロ大司教も未だ公式な崇敬の対象になっていません。
それでも既に「アメリカの聖ロメロ」てなニックネームがついてますけどね・・・。


今回ロメロ大司教を取り上げたのは、
YouTubeでロメロ大司教の説教が聴けるのを見つけたから。
暗殺される誘因となったとされる1980年3月23日の説教、
実は無茶苦茶長い長い、全部読めば1時間かかるかも?なお説教なのですが、
その内の最後の部分、3分ほどがアップされております。




Yo quisiera hacer un llamamiento de manera especial a los hombres del ejército,
y en concreto a las bases de la guardia nacional, de la policía, de los cuarteles.
Hermanos, son de nuestro mismo pueblo,
matan a sus mismos hermanos campesinos
y ante una orden de matar que dé un hombre,
debe de prevalecer la Ley de Dios que dice: NO MATAR...
Ningún soldado está obligado a obedecer una orden contra la Ley de Dios...
Una ley inmoral, nadie tiene que cumplirla...
Ya es tiempo de que recuperen su conciencia
y que obedezcan antes a su conciencia que a la orden de pecado...
La Iglesia, defensora de los derechos de Dios, de la Ley de Dios,
de la dignidad humana, de la persona,
no puede quedarse callada ante tanta abominación.
Queremos que el Gobierno tome en serio que de nada sirven las reformas
si van teñidas con tanta sangre...
En nombre de Dios, pues, y en nombre de este sufrido pueblo
cuyos lamentos suben hasta el cielo cada día más tumultuosos,
les suplico, les ruego, les ordeno en nombre de Dios: ¡Cese la represión...!


私は特別なかたちで兵士達に、
心の底から国家警備隊や警官達に呼びかけを行いたい。
兄弟たちよ、彼らは同じ国の国民なのです、
あなた方は同じ国の兄弟である農民達を殺しているのです。
ある人物から誰かを殺せとの命令を受けたなら
「殺すな」という神の律法を思い起こさねばなりません。
神の律法に反する命令に従う義務など、どの兵士にもないのです。
道徳に反する法律を実行してはならないのです。
良心を取り戻し、罪を行えという命令に反して良心に従う時が来たのです。
神と神の律法、人間の尊厳、そして人々の保護者である教会は
このような悪行を前にして沈黙しているわけにはいきません。
このように血を流し続けるならば、改革など何の役にも立たないことを
政府には真剣に受け止めて欲しいのです。
神の名において、
そして日々救いを求めて天に嘆きの声をあげるこの苦しむ国民の名において
あなた方に乞い、あなた方にお願いし、あなた方に命令する。
弾圧を止めなさい、と。


あ、涙が・・・。


私には原文に込められた思いも祈りも
うまく訳出できなくて申し訳ないのですがご勘弁を。


私なりの感想もあるのですが
そんなものよりもロメロ大司教の肉声の余韻に浸って頂きたく。


[ 2009/02/19 22:53 ] | TB(0) | CM(4)

不謹慎なコメントですが……

私、割とyoutubeでいろいろ見たり聞いたりするんですが、
このロメロ大司教の声に、どてっと横で寝てたワンコが反応しました。
いつもなら知らん顔なのに……。
頭を上げてこちらを真剣な目で見て、両耳ぴんと立てて、終いには落ち着かなげに立ち上がり……。
おいおいおい、聞いてんの? スペイン語わかるの?
な~んてね、でもきっと声に何か感じたんでしょうね。
言葉の意味に気を取られてしまう人間よりも、純粋に声の力を感じ取ったのかも。
ひとりでも多くの人に、この声が届くといいですね。
[ 2009/02/20 21:14 ] [ 編集 ]

まあ、

>亀さん

ワンコちゃんが?
そんなこともあるんですねぇ。

まあでも、私なんかが声に出して読んだところで
ロメロさんのような切実さ、とても出ないですもん。
すごいなぁ、違いがわかるワンコちゃん。


いつ殺されるかもしれないという状況下で
それでもこれだけは言っておかなければ、
これだけは伝えておかなければという
そんな思いが伝わってくる原稿そのものも、
ものすごく良く練られた名文だと思います。

小学校あたりで暗唱させるといいと思うんですけれどねぇ。
[ 2009/02/20 23:22 ] [ 編集 ]

心に響く

スピーチはワンコにも伝わるものなのですね。
某国の某元大臣の記者会見など見せたら、ワンコも気絶してしまいそうですが。

スピーチと言えば、エルサレムでの村上春樹さんのスピーチもなかなか素敵な内容でした。
世界的に人気の高い作家が、あのような心の持ち主で良かったと思います。世界に通用する素敵な日本人もいるんですね。
[ 2009/02/24 02:58 ] [ 編集 ]

某国の某元大臣・・・(笑)

>pescadorさん

あれで一国の代表ってんだから、
日本、じゃなかった、某国も落ちたものです(涙)。

村上春樹さん、すごい方ですよね。
エルサレムのスピーチについては全然知らない私ですが、
pescadorさんがおっしゃるのなら、その内探してみよっと。

あ、でも、村上春樹さんの著作って
今まで全然読んだことない、ってのは内緒ですe-277
[ 2009/02/24 23:20 ] [ 編集 ]

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