フィデル詣で 

G7での中川前財務相の醜態はこちらでも報道されておりまして、
私なんかもいささか恥ずかしい思いをしているわけですが、
ここグアテマラでもちょっとこれは恥ずかしくないかね?
てなことが起こっております。
そしてこちらの主役はアルバロ・コロン大統領。


大統領、今月の15日からキューバを公式訪問しております。
キューバ、今年に入って元首の公式訪問は5人目だとか。
マルティン・トリホス(パナマ)、
ラファエル・コレア(エクアドル)、
クリスティーナ・フェルナンデス(アルゼンチン)、
ミシェル・バチェレ(チリ)、そしてウチ、コロン。


ラウル・カストロ大統領との公式会談の他、
ハバナ大学での講演なんてのがスケジュールになってるわけですが、
キューバと言えばフィデル・カストロ。
左派を自認するコロンとしては是非フィデルに会って話をしたい。
あわよくばサインだって欲しい(え?)


そのためにコロン大統領、
グアテマラの最高位であるケツァル勲章を
手土産に持っていったのでありました。


しかし。
何だかヘンだと思いませんか?
勲章って普通は自国で授与するものですよね?
百歩譲って、公式訪問なんだから持って行きました、ということにしましょう。
勲章授与の理由は、キューバからの多大な医療支援に感謝する、というもの。
まあ、それはわからなくはない。
キューバからはたくさんの医師が来て地方の医療に従事しているし、
グアテマラからはたくさんの学生がキューバで医学を勉強しているし。
でも、じゃあ、なぜフィデル個人になの?ってのはすごく疑問。
そういう理由であれば、現在の元首であるラウルか、
国を代表してグアテマラにいるキューバ大使か、
あるいはキューバ人医師団に対して授与すればよろしいでしょう。


で、折角グアテマラ最大の贈り物を携えていそいそと行ったにも係わらず
フィデルには会うこそすらできなかったとか。
コロンのキューバ訪問の前に行ったバチェレさんは
2月12日にフィデルと会見しているんですが。
仕方なくラウルに渡してきたコロンに、ラウルは
「フィデルは女性を尊重してるからフェルナンデスとバチェレに会った」
と発言していて、いや、さすがマッチョの国。
ま、ともかく、グアテマラはキューバに舐められている。
そんな感想を抱くグアテマラ人も多かったのであります。


そして日本人の私はこんなことも思いました。
日本はグアテマラに対するトップクラスのドナー国です。
じゃあ、日本の元首(って天皇になりますか?)、
あるいは首相とか元首相なんてのにも勲章授与するんでしょうか。
過去に勲章を授与された大使は何人かいたと記憶していますが
いやあ、やっぱり余りにも不自然ですよねぇ。


まだあります。
17日、ハバナ大学での講演。
コロンは1961年にアメリカのキューバ侵攻オペレーションに際して
グアテマラ領でアメリカの指揮の元、
反政府ゲリラに訓練を行ったことを公式に謝罪しました。


これは本当に必要な陳謝だったんでしょうか?
そんなことを気にしているキューバ人がいたとも聞いたことないし。
これって、国民の気持ちを代表しているというよりはスタンドプレー、
もっと言えばキューバに媚を売っているようにしか見えない。


しかも、です。
グアテマラの内戦の時代、
ゲリラの武器はキューバから来たし、
ゲリラの訓練はキューバで行われていたのです。
これは余りにもグアテマラ国民に対する配慮の足りない謝罪です。


謝罪するなら、まず国民に。
いかなる理由があろうとも、
グアテマラ政府は国民に武器を向けた政府だったのですから。


グアテマラの大統領に対して、
ここまでがっかりしたことって、かつてなかったです。


まあでもこの人、名前が悪いから仕方ないのかもな。


ほら、あれですよ。
コロンさんがころんだ!(かなり寒すぎ)


[ 2009/02/18 21:41 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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