リビングストンが危ない 

グアテマラの北、イサバル県はガリフナと呼ばれる黒人系の住民の住む、
グアテマラの中では異質の地域です。
バナナのプランテーションも多いところなのですが、
イサバル湖、ガリフナ文化、カリブ海、といった観光ポイントもあって、
のんびりゆったりとした雰囲気のなんとも素敵なところ。


そこでしばらく前から不穏当な事件が立て続けに起こっています。
ことの起こりは2月14日。
マヤ自然保護区の中で、違法行為をしたとして、
ラミーロ・チョクという人物がリビングストンで逮捕されました。
地元の留置所に入れられたのですが、
住民らがチョクを救出?に来るという噂があったため、首都に移送されたのでした。
ここまでが前段。


2月21日。
チョクの逮捕に抗議する住民らが裁判所に火をつける、という噂があったため、
警官14名が現場に派遣されました。
ところが。そこに待ち構えていたのは住民約1000人。
14名の警官なんて役立たず。飛んで火にいるなんとやら。
この警官たちが逆に人質に取られてしまったのでした。


そこへ15人の警官も応援に派遣されて来たのですが、
それが15人だろうと25人だろうと、この住民の敵にはならず。
騒ぎを大きくしないため武力は使わず、大人しく人質になったそうです。


人質となった警官ご一行様は、リビングストンから22kmのところ、
と言えばそんな遠くないように聞こえるけれど、
ランチャで川を45分、その後森の中を30分歩いて到達するんだとかいう村へ移動。
いやいや、好きで移動したんじゃなくて、
いやいやながら移動させられたんだというわけです。


そのクリーク・マヤという村の小学校で29人の警官がお勉強。
じゃなくて軟禁状態。
新聞に人質となった警官たちが大人しく椅子に腰掛けてる写真が出てたし、
とりあえず、人質の皆さん、手荒なことはされなかったようです。


住民の要求はチョクの解放。
この時は人権擁護局(PDH)が介入して、
住民の要求を検討するよう担当当局に伝えるから、ということで話がまとまり、
警官たちは解放されておりました。


なお、この「警官誘拐事件」に係わったのは、
リビングストン市の中心部ではなく、近隣の村の住民だったようです。





その後、リビングストンには表向き静かな日が戻ってきたのですが、
3月14日金曜日。またしても人質事件が発生。
しかも今度はリオ・ドゥルセを訪れていたベルギー人観光客。
人質になったのはベルギー人4人、グアテマラ人2人の6人。
グアテマラ人は観光ガイドとランチャのオーナーの模様。
この方々も昨日の夜、PDHの介入で解放されたようですが・・・・・・。





で、どうしてこの人たち、チョクの釈放を要求するのか。
チョク、この住民グループのリーダーらしいのですが、
この辺り、マヤ自然保護区とかチョコン・マチャカス自然保護区とかありまして、
アタリマエですけれど、家の建設は不可、
畑だってつくっちゃいけない場所にあたります。


そこに彼ら、家を建てちゃったんですよね。
故意なのか知らずに、なのかは不明ですが。
で、彼らは土地の私有化とチョクの釈放を要求。


できるわけないでしょー!!


そんな前例作るわけにいかないでしょうが。
大体、一般の人たちの理解を得られないような行動しちゃ絶対にダメ。
このグループのリーダー、本当にトンマだよなぁ。


でもこういういきなりの実力行使が多いのもまた事実。
まだまだ何だかこういう事件が発生するかも?です。
それにしても、誰かを拉致しても刑法に問われないって、どういう国よ。


解放された方々は直ちに首都へ移動し、
その後、ベルギー大使館のあるコスタリカへ移動するようです。
(グアテマラにあるのは領事館)。


リビングストンとかリオ・ドゥルセ、いいところなのにね。
残念。



[ 2008/03/16 23:14 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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