クビになった大統領-エクアドル情勢 

エクアドルの情勢が不安定なのは、昨日、今日に始まった話ではありません。しばらく以前から政情不安が報道されていましたし、数年前にも経済不安で窮地に陥ったことがありました。それ以来、南米大陸からアメリカン・ドリームを目指して北上する不法移民では、エクアドル国籍の人が一番多いはず。といっても正式な統計などあり得ないので、途中で摘発されている人の中では、エクアドルが最多数を占めている、ということになります。

 

そのエクアドルでルシオ・グティエレス大統領(Lucio Gutiérrez)が罷免される事態になってしまいました。日本語では罷免と言いますが、使われているスペイン語はdestituirクビにする、解雇する、という意味の単語です。民選の大統領を国会が「職務を放棄している」としてクビにする、というかなり異常な事態になっています。

 

騒ぎはそれだけでは治まっていません。国会は副大統領であったアルフレッド・パラシオ(Alfredo Palacio)を新大統領に任命しましたが、国民はこれを拒否。新大統領のみならず、国会議員の辞任も要求しており、集まった群衆は暴徒化して、付近の店舗を荒らしていると伝えられています。

 

国会がグティエレス大統領をクビにした本当の理由については、今のところ報道がないのですが、就任当初(20031月)から国会の支持を得られず、政治的には厳しい状況が続いていたといいます。そんな中で、昨年末に最高裁の判事の過半数を「クビ」にしたことから、政治的対立が高まっていたとか。

 

民選の大統領は、国民の支持がすべて。国会がクビを決めても、国民の支持さえあれば復帰は可能ですが、今回は国民もどうやら見放しているよう。

 

ヘリコプターで大統領府から逃れ、ブラジル大使館に亡命を求めているというグティエレス「前」大統領。「新」大統領は未だに国民からの支持を得られておらず、エクアドル情勢、しばらくは混乱しそうです。




[ 2005/04/22 04:05 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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