Pandillero(パンディエーロ)の意見 

今日の地元最大手Prensa Libre(プレンサ・リブレ)紙に、Pandillero opina(パンディエーロの意見)」と題された投稿が掲載されていました。パンディーヤ、つまりストリート・ギャングの中でも最も強い勢力を誇るMara Salvatrucha(マラ・サルバトルチャ)のメンバーと名のる人物からの投稿のようですが(それにしては文章がしっかりしているような気も・・・)、興味深かったので、私訳でお届けさせていただきます。

 

文中登場するmarero(マレロ)、pandillero(パンディエーロ)はほぼ同義に使われる言葉でストリート・ギャングのメンバーをさします。mara(マラ)、pandilla(パンディーヤ)はそのギャング集団をさしています。

 

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自分はマラ・サルバトルチャのメンバーです。最近、マスコミでは自分たちのこと、どうしてマラのメンバーになったり、どうやってそこから抜けたりするか、どのように活動しているかということを盛んに取り上げていますが、自分たちの抱える問題や必要、またその解決策についてはほとんど興味を示してくれないことに不満を覚えています。

 

パンディーヤの若者を支援する施設があるといわれていますが、自分も含め、パンディーヤのメンバーの多くが、一体どこにあるんだと思っています。実際のところ、そんな施設は存在していないのです。こういったグループに係わった若者の更生のために、大統領農園が提供されたとのニュースがありましたが、これはまったくのデタラメです。ここでは何ら成果を上げていませんが、マスコミはこのことを取り上げようともしていません。

 

他にも首を傾げたくなるような対策が取られてきましたが、自分たちは結局以前のままです。世間は自分たちのことを泥棒だといいますが、自分たちが世の中のひずみから生まれてきたものであることには気づいていません。多くの場合、パンディーヤになるのは警官の横暴に原因があります。不運にも貧乏で、貧困地域に生活しているというそれだけで、自分たちのことを容疑者として扱うからです。

 

何ら犯罪に手を出していないにも係わらず、何人もの若者が逮捕されていく光景を数限りなく目にしました。彼らに開かれる最初の扉というのが刑務所の扉なのです。そこは犯罪の学び舎で、誰もが自然とパンディエーロや犯罪者、麻薬の密売人になってゆくのです。その一方で、世間ではパンディーヤ学やグアテマラの青少年についての評価、研究、報告といったものがなされています。しかし、これは自分たちがパンディーヤから足を洗ったり、食べていけるようになるための手助けにはなりません。まず何よりも、事実を直視し、事態を明らかにしていく必要があります。

 

あなたがた、マスコミにお尋ねします。あなたがたと自分たちパンディエーロとで、どのようなグアテマラをつくっていくことができるのでしょう。世間が自分たちのことを犯罪者と切り捨てるだけではなく、自分たちを助けてくれることを、期待しています。

 




[ 2005/04/30 03:35 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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