ビオトポのこと Part II 

先日、ラクーナ・デル・ティグレ国立公園(Parque Nacional de la Laguna del Tigre)のことをご紹介しましたが、8日の新聞に、この公園が15年後には消滅してしまっているかもしれない、という記事が出ていました。

 

こういうことなんです。

 

現在のグアテマラには、土地を持たない農民が数多く存在しています。地主が土地を所有しているというのももちろん理由の一つなのですが、もう一つ、農村では子どもの数が多い、という理由があります。

 

お父さんがいくばくかの土地を所有していて何とか一家を支えている、としますよね。で、その家の子どもは5人としましょうか。もちろん、もっと少ない家もありますが、もっと多い家もあります(昔間借りしていた、ある地方の家では、子どもが9人-男の子が5人-いましたね)。

 

さて、子どもたちが大きくなって、父親のあとを継ごうとしても、子どもたちで分けられるだけの土地がない。次男以下の、あぶれた子どもは別の土地を探さざるを得ません。そうして、国内では未開発で人も少ないペテン地方に流れて来るわけです。

 

こうやってやって来る農民には西部高地の人たちが多いといいます。西部高地は若干寒いですが土地の肥えた場所。そこから全く環境の異なる熱帯雨林のペテンへとやって来る。ラグーナ・デル・ティグレ付近を選ぶ人が多いのは、水があるから、なのだそうです。

 

そしてまずやることが、開墾。といっても、グアテマラでの開墾というのは焼き畑のことを言います。時には想像以上に火が燃え広がり、大規模な森林火災になることもあるようです。

 

もちろん、ここは保護区ですから、本当は住んではいけないんです。でも、この広大な保護区を監視しきることは不可能。そんなわけで、既にこの保護区の40%は開拓されてしまっている、とか。そしてこのような状況が続けば、15年後にはこの保護区は存在しなくなる・・・・・・。

 

ペテンの密林地帯は、土地は痩せていて農作には向かない地域です。それでも、まだまだ土地を求めてやってくる人は後を絶たないでしょう。政府は、条件付で保護区内に生活することを認めており、「焼き畑はやってもいいけど、区域を決めてやるように」と指導しているとか。

 

・・・・・・う~ん。飢え死にしろ、とは言えませんものね。それにしても、この調子で人口が増えると、一体どうなることやら。息子が大きくなった頃、この保護区はまだ存在しているのでしょうか???

 

とっても、心配です。




[ 2005/05/09 21:39 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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