久しぶりのトイレ物語。今日は有料公衆トイレ編、です。
公衆トイレというと、日本では駅とか公園とかいったところでしょうか。当地では、各自治体に必ず一ヶ所はある、公設メルカド(市場)のものが代表選手。それ以外にも、ところどころ貸しトイレがあったりします。
私が昔、時々利用していたグアテマラ・シティの貸しトイレ(個室2つの小さなところでしたが)はこんな感じでした。
まず、入り口には何やらトイレットペーパーを手に巻きつけてはちぎる、という内職作業に熱中しているおじさんが、でん!と座っています。
この、風呂屋の番台おばさんを彷彿とさせるおじさんこそが、畏れ多くも、このトイレのアドミニストレーター。おばさんがやっているところが多いと思いますが、おじさんだったり、お兄さんだったりすることもあります(お姉さんがやっている、ってケースは、見たことがないんですが)。
トイレを使いたい人は、このおじさんに料金を払わないといけません。今、いくらくらいでしょうねぇ・・・・・・。5年前でQ0.35(5円ほど)だったかな。お金を払うと、おじさんが作っていた紙のロールが渡されます。これで、晴れてトイレの中へと入れます。紙を必要としない男性の場合は、もう少し安くてQ0.25くらいかな?紙を必要としない女性の場合は・・・・・・。えーっと、女性の場合は、紙の要・不要を問わず、一律Q0.35なのでありました。
一体原価がいくらで、何人きたらもうけが出るんだろう、ってつい思わずにはいられないほど、破格の価格だったりします。
さて、肝心のトレイは水の流れない水洗が一般的。しかも、便座のついていないものがほとんど。なので、力む必要のある方は、中腰で脂汗をかくハメになります。普段から足腰を鍛えておかないと、こういう場所で思いがけず苦労することになるわけです。
入り口で渡されたペーパーは、手に10回くらい巻きつけたもの。かなり余裕たっぷりの量で、何度もお尻をふく必要がある時でも、大丈夫。えー、もちろん、テイクアウトも可能です。
そうして苦労してコトを終えると、一旦個室を出て、タンクから水を汲んでトイレに流します。一度でうまく流れなければ、何度かけてもOK。もっとも、後ろに控えている方の様子が切迫しているような場合は、きれいに流すことに執着するよりも、適当にさっさと切り上げましょう。ちなみに、こういうところの便器は、家庭用の便器よりも、確か流れやすかった、と思います。
アドミニストレーターのおじさんは、人の少ない頃を見計らってトイレを覗き(あるいは自分も利用して)、汚ければ水をかけて掃除します。だから常にきれい・・・・・・と思ったら大間違い。だって、たまにしかやらないんだもん。
結局は、前に使った人次第、なんですよねぇ。公共のマナーが問われる、ってことなわけですが。
ま、そんなわけで、きれいなトイレで気持ちよく用がたせるかどうかは、運次第。いや、この場合は、汚いトイレの方が、ウンがついている、って言うんでしょうか???
しつこいようですが、トイレ物語、まだ続きます。