アメリカから見る中米 

テレビのER(救急救命室)が好きでよく見ます(スペイン語字幕版)。当地では今第11シリーズを放送中なのですが、この前のエピソードには、エル・サルバドル人の母子が登場しました。

 

母親は、何年も前から、アメリカで合法的に職をえて、国へ送金していました。息子が少し大きくなったところで呼び寄せるのですが、窃盗未遂で逮捕されます。そして間もなく2年の刑期を終えたところで、本国に送還される予定。

 

母親はこの息子を助けようと、ハンストをして移民局に何とか話を聞いてもらおうとして、栄養失調で病院に担ぎ込まれる・・・・・・という内容。

 

下手をすれば死ぬかもしれない、という状況で、母親はそれでもハンストを貫こうとします。それは「もし息子が送りかえされれば、地元のパンディエーロが彼を殺すに違いない」から。なんとも重い話でした。

 

グアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドルで問題になっているパンディエーロ(マラ)は、アメリカから強制送還された青少年に端を発しています。アメリカにいた頃から既に、ギャング・グループを形成しており、本国に戻ってからも同じことを続けた、というわけです。マラの中でも最大の勢力を誇るMara Salvatrucha(マラ・サルバトルチャ)は、元々はそうしたエル・サルバドル人のギャング・グループとして結成されています。

 

現在、マラは何の関係もない少年をも巻き込んで、勢力を強化しています。一旦入れば逃げることは難しい。そして、目をつけられれば入らざるをえない。住んでいる地域がマラの支配する地域であれば、この罠から逃れるのは困難です。

 

男の子の母親であることが、実に大変な時代になってしまいました。




[ 2005/06/03 03:22 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://guatebuena.blog108.fc2.com/tb.php/410-37a3017f