二つの中国 

先日訪日したオスカル・ベルシェ大統領は、日本の国連安保理常任理事国入りを支援すると発表して、多額の資金援助の約束を取り付けました。

 

日本の前には台湾を訪問していたのですが、ここでは台湾の国連加盟支援を発表して、資金援助を決めています。

 

外交って、実に単純なものですねぇ~。

 

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ラテン・アメリカは台湾と国交のある国が多数ある地域です。逆に言うと、中国と国交がない国が多数存在しているという。

 

眠れる獅子の中国も、さすがにここまではその威光も及ばないってことなのかな。それに、何といってもリッチな上に友達の少ない台湾くんですから、少数精鋭の友人たちは、軒並み台湾くんの恩恵に預かれる。そう、台湾支持を表明するだけで、多額のドネーションがついてくる、というものすごい特典付。おいしい話ですよねぇ、これ。

 

ま、世の中、こんなにおいしすぎる話にはやっぱり落とし穴があるものです。

 

19961229日、グアテマラで36年続いた内戦の終結を告げる和平合意の調印が行われた時のこと。国連の安保理で、ゲリラの武装解除などを監視するための軍事オブザーバーの派遣が決議された時、他の国がすべて賛成した中で、唯一拒否権を発動したのが中国でした。

 

もちろん、これはオブザーバーの派遣に反対、っていうわけではなく、「台湾の野郎なんかと付き合うとどうなるか、ざまあみそしる!」と、日頃の恨みをここぞとばかりに果たしたという次第。

 

いやあまったく、器量が小さいというか、ケ○の穴が小さいというか・・・・・・。

 

アメリカあたりが取り成したのか、数日後の2回目の議決では中国も賛成に回り、すんなり可決、グアテマラにはオブザーバーがやってきて、めでたし、めでたし。

 

それにしても、こんな脅しにも似たようなやり方で、国交が結べるようになるとでも思ってるのでしょうか、中国は。中国と付き合うことのメリットこそを宣伝すべき、でしょうに。

 

そう言えば、その数年後、グアテマラはキューバと国交を回復して、アメリカの不興を買っていますが、それでもここのところ、アメリカはグアテマラへの最大のドナー国となっています(その前は日本だったりするのですが)。

 

やっぱり、アメリカの方がちょっと大人、ってことなのかしら。

 

それにしても外交は、単純そうに見えて、やっぱり魑魅魍魎の世界、でしたね。




[ 2005/08/30 19:37 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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