グアテマラの住人たち-クリスマスといえば、グアテマラモミ 

忘れた頃にやってくる、「グアテマラの住人たち」シリーズ。
再来週のクリスマスにあわせて、
今回はグアテマラモミをご紹介してみようかな、と。
スペイン語名はPinabete(ピナベテ)、
英語名はGuatemalan Fir、
学名はAbies guatemalensis。


グアテマラの山岳地帯を中心に、
メキシコやホンジュラスでも見かけられるこのグアテマラモミ。
グアテマラ国内では標高2400~3400mの、
年間1000mm以上の雨が降る、
どちらかというと日当たりのよくない湿った谷間なんかを好む、暗い性格だったりします。


生息条件にうるさい、気難しい木のためか、
この木、ワシントン条約のリストに載っています。


ワシントン条約と一口に言いますが、
これ、付属書I~IIIがあって、絶滅のおそれが高いものがI、
そうでないものはIIあるいはIIIにリストアップされることになっています。
そして我らがグアテマラモミ君は、付属書Iの
「絶滅のおそれのある種、原則商取引禁止」に該当。


これ、気難しい木である上、
開墾されて切られてしまったり、
薪としても利用されたり、
生息環境が変わっちゃったりとか、
更には、この木がクリスマスツリーとして好まれる、というのが主な理由です。


そう、クリスマスツリー。
クリスマスツリーと言えば、モミの木。
モミの木と言えば、生の木が一番!
で、生の木といえば、グアテマラモミ。
こういうわけで、あちらこちらで伐採され、売買されているような次第。


もちろん、木をまるごと切ってくるわけではなく、
枝を切って売るのですが
枝を切られると、木全体が弱って枯れてしまうんだとか。


更には、このクリスマスの時期がちょうど種のできる時期にあたるらしく、
この時期に切られてしまうことが、
グアテマラモミ君にとっては子孫繁栄に係わる重大な問題となってしまいます。


一応、商取引禁止ですから、見つかったら逮捕されます。
というわけで、毎年この時期になると、
何百、何千本ものグアテマラモミを積んだトラックが検挙されるのですが・・・・・・。
全部摘発されている、ってわけでもないんでしょうね、きっと。


それにしても、押収されたグアテマラモミ君たちの運命は、一体???


そんなこんなで、巷で一般的に売られているのは
森林局のお墨付きのグアテマラモミ君。
この森林局、グアテマラモミ君たちのプランテーションを持っていまして、
ここで育てたグアテマラモミ君たちを、この時期、販売しています。


多分、押収されたグアテマラモミ君たちも、
最終的には森林局のお墨付きをもらって
(だって、切られちゃったら、どうしようもないもんね)販売されるんでしょうね。
いや、お役所もなかなか商売が上手です。


あまりいいサイトがないので、写真はグーグルイメージでご覧下さい。
警察が摘発している写真、なんてのもあったりしますが。


ちなみに、我が家は毎年使えるプラスチックのツリーですが、
この類のものも、お店に行くと
「カナダモミ風」とかいろいろと枝ぶりの違うものがあったりします。
グアテマラで作られているわけではないようなので、
「グアテマラモミ風」というのは、今のところなさそうですが。


【2008年3月追記】
Wikipediaの英語ページにあまりクリアーではありませんが、写真が載っています。
この木の枝を一つ切って、クリスマスツリーにするのですよね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Abies_guatemalensis


[ 2005/12/12 05:19 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(0)

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