エスキプーラスの黒いキリスト 

エスキプーラス、といえば、グアテマラのみならず中米各地から巡礼がやってくる聖地です。特に115日は、エスキプーラスの黒いキリストの祝日とあって、毎年この日には多くの巡礼がエスキプーラスを訪れ、小さなこの山あいの町は、大賑わいとなるそうです。

 

エスキプーラスはグアテマラ東北部、ホンジュラスとエル・サルバドルの国境に近い、小さな町。1515年、ポルトガルからやってきた彫刻師キリオ・カターニョ作った黒いキリスト像が、多くの恵みをもたらすとして、この町を一躍有名にすることになるのですが、この像、本当に美しい像、なのですよね。

 

いろいろ説があるようですが、一般的には、地元の人々が、自分たちの肌と同じ色のキリスト像の製作をカターニョに依頼した、のだと言われています。しかし、近年の研究では、このエスキプーラス付近に住む、マヤ系チョルティ族の信仰する雨の神に対抗するために、宣教師らが黒いキリストに対する信仰を広めたのではないかとされています。雨の神といえば、農作業にはかかせない神なわけですが、これに対する黒いキリストの方は商売繁盛、家内安全の保護者として売り出し、成功した、というわけ。

 

ことの次第はともかく、この黒いキリスト、スペイン人宣教師の先住民教化法としてもよく引き合いに出されます。スペイン人のような白い肌ではなく、黒い肌をしているのは、先住民に親しみをもたせるため、なんだとか。

 

・・・・・・それにしては、地元の人よりも黒すぎるんんじゃないか、って気も致しますが。

 

この時期、小さな羽根飾りなどが一杯ついた、にぎやかな麦藁帽子をかぶっている人をみつけたら、またはカラフルな飾りをつけた車をみつけたら、これは「エスキプーラス巡礼帰り」に間違いありません。

 

わざわざエスキプーラスまで行けない人は、首都のカテドラルを始めとする、エスキプーラスの黒いキリストのレプリカのある教会に行って祈りを捧げるのですが、ここもまた、この日は長い行列ができるのが常。

 

そしてここでこの1年の幸せを祈るわけ、ですね。今年も良い年でありますように。




[ 2006/01/17 03:27 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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