無言の帰還 

国連の平和維持部隊と言えば、青いベレー帽やら青いヘルメットでおなじみですよね。96年に内戦が終結したグアテマラも、当時は国連の平和維持部隊が駐留していたことがあるわけですが、そのグアテマラが、現在は平和維持活動に兵士を派遣している、と言えば驚かれる方も多いのではないでしょうか。

 

派遣されている先はコンゴ民主共和国。ここで展開しているのが国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)なのですが、これにグアテマラのカイビル隊80人と他の士官25人の105人からなる部隊が派遣されています。

 

カイビル隊というのは、グアテマラのエリート部隊。内戦時、ゲリラ掃討を目的としてつくられた部隊で、ジャングルでのサバイバル訓練はもちろん、人肉食いも訓練に入っていたとかいう真偽の程は定かではない(でも、ものすごくもっともらしい)噂のつきまとう部隊でもあります。

 

ま、とにかく、それほど激しい訓練を受けてきたカイビル隊が派遣された先は、未だに泥沼の内戦が続いている、コンゴ東部の都市キサンガニ。特に東部は国外のゲリラも入り乱れる、治安も衛生状態も悪い地域です。

 

今月に入ってから、ウガンダのゲリラ部隊が国境を超え、コンゴに入っているとの情報があり、ゲリラ部隊を追い返すために派遣されたのが、このカイビル隊でした。

 

一旦は引き上げたゲリラ部隊ですが、戻ってきた可能性があったため、パトロールに派遣されたのですが・・・・・・。ここで何者かに襲われ、8人の兵士が亡くなったのでした。

 

97年から始まったコンゴ内戦は、既に400万人に上る犠牲者を出しているといわれます。99年から始まったMONUCですが、今までにも何人もの兵士が犠牲となっています。

 

日本のような国はこんな危険な国に自国兵を派遣することはない、んでしょうね。ではどんな国の人たちがコンゴに来ているかというと・・・・・・こちら、MONUCのサイトをご覧下さい

 

先進国と呼ばれる国で、兵士レベルを派遣している国は一国もないではありませんか。何だかこんなところでも南北差別を見せつけられたようで、ちょっと不愉快。

 

ちなみに、亡くなった兵士の遺族には、保険金5万ドルが支払われるそうです。5万ドルといえばこの国では大金ではありますが・・・・・・。

 

これほどの犠牲を出してもなお止むことのない戦火。兵士も、ゲリラも、住民も、何もかも、皆、皆、皆いなくなってしまわない限り、終わることはないのかもしれません。




[ 2006/01/25 20:25 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://guatebuena.blog108.fc2.com/tb.php/237-9fc8904d