アメリカン・ドリームの行方 

25日、アメリカ上院で改正移民法が可決されたそうです。この移民法、国境警備を厳重にし、不法入国者には厳罰を加えることとしている一方で、現在アメリカ国内にいる不法移民については、罰金等の軽い処罰を受ければグリーンカードを授与するという、おいしい餌付。

 

下院は既に、現在の不法滞在者にも厳罰で望もうという法案を通していますから、両者の詰めが残っているんだそうですが、これはいささか難航するのではないかと見られています。

 

さてこのオイシイ餌の有無にかかわらず、移民を取り締まろうという内容の法案に、アメリカ在住のラテン系住民は猛反発。1200万人に及ぶと言われるアメリカの不法移民(グアテマラの人口と一緒)ですが、この大部分はラテンアメリカの出身。

 

不法滞在であるが故に安賃金に甘んざるを得ず、一度故国に帰れば二度とまた出稼ぎに来ることはできないからと、何年も仕送りを続けながらも家族の顔すら見られない、そんな人たち。その一方で、アメリカの経済を支えているのは自分たちだという自負もあり・・・。

 

大体。そもそもの問題は、南北格差。これがなくらなない以上は、どんなに処罰を厳しくし、国境の警備を強化したところで、アメリカン・ドリームをもくろんで国境を越えようとする人は後を絶たないでしょう。今でも相当にリスキーな国境越え、そのリスクがいささか高くなったとしても、目の前にある泥沼の貧困から見れば、まだ「可能性がある」と見えるのは不思議ではない・・・・・・。

 

・・・・・・私が思いますに。ここらの国って、刑務所から脱獄するのにトンネルが掘られるケースって多いんですよね。どんなに国境の障壁を立派にしたところで、長い長いトンネルかなんかでも造って抜けていってしまうんじゃありませんか。っていうか、実際にそういう話、いくつもあるようです。もっとも、人の越境よりも、麻薬の持ち込みが目的のことが多いようですが。

 

まあ、そんなわけですから、厳罰に処したところで国境を越える人は減らない。とは言え、国境警備を厳しくするのは、テロ対策という一面もあるため、アメリカ側だってそうそう簡単には手を引かない。

 

う~~~ん。いろんな問題が複雑に絡まりあい、なかなか出口の見えない問題ではあるのですが。

 

ラテンアメリカに住む人なら、アメリカに出稼ぎに行っているという人が周囲に何人か存在しているはず。アメリカに行けばなんとかなる、と甘く考えている人が多いのも事実ではありますが、底の見えないラテンの絶望を見るにつけ、移民の国アメリカであるからこそ、同じ夢を求めてやってくる人たちへの門をそんな風には閉ざさないで欲しい。とやっぱり思わずにはいられないのです。




[ 2006/05/29 19:37 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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