パボン物語 I 

刑務所・・・と言えば、罪を犯した人の更生を図るところ・・・・・・というのがタテマエ。
でも、グアテマラの場合は、無法地帯、悪の巣窟、
軽犯罪人が凶悪犯罪者へと変身するところ、とでも言えばいいんでしょうか。


あらためてそれを感じさせるような記事が
日曜日の新聞に出ていたので少しご紹介してみようかと思います。
この記事に出てくるパボン刑務所はグアテマラシティー近郊のフライハーネス市にある、
国内最大の刑務所です。



マフィアが支配するパボン

パボン刑務所を完全に支配下においているのは規律委員会(COD)という名のマフィアである。
一味は金、武器、盗聴システムをコントロールしている。
彼らに反対する囚人は、襲われたり、刑務所内で更に牢獄に入れられたりする。


囚人の更生のために建てられたこの刑務所は、
当局がその管理を囚人の手に委ねた10年前より、組織犯罪団のものとなっている。
当局がコントロールしているのは、わずかに管理棟だけである。
警備官70人が周囲を警備し、更に70人が刑務所の外を監視している。
刑務官の数は囚人25人につき1人である。
所内ではCODが5.5haに及ぶ区域を管理し、監視を行っている。


その実情を探るために、当紙(Prensa Libre紙)の記者は
何週間にもわたってパボンを訪問し、インタビューを行った。
その結果、CODを率いるのは殺人で服役中のルイス・アルフォンソ・セペダ・ゴンサレスであり、
CODの収入は月額Q60万に及ぶことが明らかになった。


CODの副委員長はオマール・アルバラド、
オペレーション・警備・ロジのスーパーバイザーはミグダ・グディエル・カルデラス、
更に16人のセクター長、
200人のサービス責任者がおり、他の収容者を抑圧するシステムとなっている。
委員長が27年の懲役を全うするまで、この刑務所を支配することになるのである。


セペダらはピストル、マチェテ(山刀)、棍棒で武装した「サービス」担当者らに守られている。
彼の力は刑務所の外にまで及び、息子のサムエル・セペダはパボンに匿われている。
サムエルは囚人ではないにも係わらず、刑務所内で生活している。
囚人らは、彼は窃盗団のメンバーで、
「彼を殺そうと狙っている奴らがいるからここに隠れている」と言っている。


COD委員長は、誘拐団、恐喝団、暗殺者、麻薬組織らとつながりを持っており、
これが所内で違法な商売を行うのに役立っている。
さる9月11日、囚人のホセ・エルナンデスがこのグループの一味から殴られ、
ポロと名づけられた独房に入れられた。
エルナンデスは頭部の外傷を負い、病院に運ばれたものの
4日後に多臓器不全及び心不全により死亡した。


囚人らによると、CODへの密告を行う情報提供者が100人ばかりいるという話である。


「外の犯罪集団には、刑務所を完全に支配下にしようなんて気はないんだ。
 むしろ、CODが面倒を見てくれる方が都合がいいってわけさ。
 彼らは刑務所の外で仕事をし、中ではCODと手を組んでいる」。


・・・これからが本番のパボン物語。長くなりますので、続きはまた後日。


[ 2006/09/26 19:27 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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