パボン物語 II 

昨日の続きです。



囚人の面会に訪れる家族らがもってくる金は、
「税金」の名の下にCODの懐に入るようになっている。
「入所すると、まずQ1300($173)支払わないといけない。
 これが払えないと6ヶ月間タラチャ(清掃)をさせられる」。


パボンの収容者は、既決囚1647人。
一週間あたりQ10を支払うと、配偶者が一緒に眠ることを許される。
支払いを拒否すると、ポロで懲罰を受けるのだという。
ホセ・エルナンデスも入れられたこのポロという名の独房は、
トイレもなく、水がたまり、異臭のする場所である。


毎週、CODはこの「税金」でQ16,470($2,196)の収入を得る。
月額ではQ65,000($8,667)、年間ではQ790,000($105,333)となるが、
この額は、囚人が労働によって得られる賃金(一週間でQ50~60)とは大きな違いである。
(*私の試算では、年間収入がもっと多くなるんですが、原記事通りの記載にしておきます。
 なお、ドルへの換算をしたのは私。$1=Q7.50で計算)


当局は、囚人の妻や娘が、囚人の命を助けてもらうかわりに、
CODのリーダーやメンバーらと肉体関係を強要されたとの訴えを12件受けている。
食料品店や食堂と言った店を開きたい囚人は、
毎週、権利料としてQ20、電気代としてQ30をCODに支払わなければならない。
もちろん、この電気代というのは国が電気会社に支払っているものなのに、である。


携帯電話を持っている者はQ50支払わなければならない。
警察によると、一般的に、携帯電話は恐喝や誘拐事件に利用されているという。


こういった恐喝による収入が月額約Q600,000($80,000)で、
このうちセペダがQ200,000、アルバラドがQ150,000、グディエルがQ75,000を取り、
残りは委員会のメンバーで分け合うこととなっている。


パボンには一般社会のようなインフラも存在している。
金があれば2部屋の家やら、時には立派な一軒家にまで住むことが可能である。
資金がなければ強盗や暴行にあう可能性のある、囚人で一杯の一般房で寝ることになる。


パボンの土地はCODがQ4000~5000で分譲している。
家を建てたければ、これとは別に建築費用が必要となる。


ここにある家は、トタン板やダンボール紙、ビニール、衣類などで建てられているものが多いが、
その土地は(囚人の作業用の)農地である。


CODは土地の権利書を発行しているが、もちろんこれは国有地である。
囚人が懲役を全うして出所するときには、この土地を別の囚人に売却していくこととなる。


しかし、この5ヶ月ばかり、住宅の建設は行われていない。
更生施設局長のアレハンドロ・ジャンマテイが、セメントの持ち込みを禁止したからである。


ジャンマテイは
「政府がパボンを見捨てて以来、
 犯罪組織はここを重要なポイントと認識し、勢力を伸ばしてきた。
 犯罪組織を見てみたければ、パボンに行けばいい。
 我が国にとってパボンは、エルサルバドルのマリオン刑務所、
 ブラジルのサン・パブロ、メキシコのラ・パルマと同じようなもの」と語っている。


パボン物語、まだ続きます。


[ 2006/09/27 19:30 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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