違反切符 

やり手のアルバロ・アルスーが市長になって以来、グアテマラ・シティーが力を入れているものの中に「市内の美化」があります。

 

特に、緑化、というか花壇つくりには熱心です。我が家の近くには、ラス・アメリカス通りというゆったりとした中央分離帯のある通りがあるのですが、ここにもともとあった木を伐り、広場をつぶして、花壇をつくってはわけのわからない花やら観葉植物やらを植えています。

 

や、それが悪い、ってわけじゃないんですけれどもね。花壇は奇麗でいいと思うんですが・・・・・・。広場だってあった方がいいと思うんだけれどなあ~。

 

さて、美化と関係があるのかどうかはよくわからないのですが、市が最近進めている政策?に「路上の物売りの撲滅」というのがあるようです。

 

基本的に、屋台のようなものは市のライセンスが必要で、これについては以前から取り締まりがあったのですが、現在は道端で野菜を売り歩いたり、その辺りにアクセサリーを並べて売ったり、というのも取り締まりの対象になっているようです。

 

我が家の近くの角には、バナナやピーナッツを売っているフランシスカさんという女性がいます。自称90歳。毎日、道端にバナナやらピーナッツ並べて日銭を稼いでいる人です。

 

私たちは大抵土曜日に1ダースのミニバナナを買っていたのですが、サッカー小僧のこともかわいがってくれ、いつもバナナをおまけしてくれたりする、気のいい方なのですが、その彼女のところにも、この前交通警察が違反切符を切っていったのだそうです。

 

曰く、市の許可なく、路上で果物を売ってはいけないんだとか。

 

多分、確かにそうなのでしょう。警官は、きまりに従ったに過ぎない。それはそうだとしても、です。

 

ドニャ・フランシスカにどうやって暮らしていけというんでしょう。高齢の彼女の場合、他に仕事があるとも思えません。

 

年金のような社会保障制度がほとんど存在しない国で、公権力を代表する警察官が、自分の母親、あるいは祖母のような年齢の、決して豊かではないどころか、おそらくその日を暮らせるだけの稼ぎしかないような人に違反切符を切る。

 

切ない話・・・・・・。ドニャ・フランシスカは、「また警察が来るかもしれないから、こわくてあまり長い時間は仕事ができない」と言っていました。

 

法は人を守るためのもの。弱い人の立場を更に追いやるために執行してはいけない、と思うのです。もちろんケジメは必要なんでしょうけれども。

 

このドニャ・フランシスカのようなケースは、どうやらあちこちで存在しているようです。こういう人たちを排除するだけではなく、別の仕事を割りふってあげられるくらいの度量があるのなら、何の問題もない・・・のでしょうが。

 

その話を聞いた後、ドニャ・フランシスカとはまだ会っていないのですが・・・・・・。彼女が安心して、毎日バナナを売れるようになればいいんですけれどもね。




[ 2006/10/11 19:49 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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