裁判の行方 

内戦というと、もうすっかり過去のことになりつつあるような気がするのですが。でも、そんな内戦の亡霊が思いがけず姿を現すことがあるんですよ。

 

リゴベルタ・メンチュがスペインの裁判所にエフライン・リオス・モントらを「内戦時に人道に反する犯罪を犯した」と提訴し、スペインの裁判所がグアテマラに身柄送還を請求してきていたのですが、先日、グアテマラの裁判所が「4人については逮捕・送還を認める」という判断を下した、のです。

 

ところが、肝心のリオス・モントは蚊帳の外。そう、なぜかリオス・モントについては「証拠不十分」で逮捕が認められなかったのです。

 

今回逮捕命令が出たのはオスカル・ウンベルト・メヒア・ビクトレス、アンヘル・アニバル・ゲバラ、ベネディクト・ルカス・ガルシア、ヘルマン・チュピーナ・バラオナの4人。スペインからの逮捕請求には、この他、ロメオ・ルカス・ガルシアも含まれていたのですが、この元大統領は本年5月にベネズエラで病死しています。

 

さて、グアテマラの裁判所が認めた罪状は「テロリズム、殺人、誘拐」についてのもの。スペインの裁判所の請求理由の一つ、「虐殺」というのは含まれていません。

 

これがどう影響していくのか、この先一体どうなるのか、まだまだよくわからないのですが、国内ではやはり「裁判所はリオス・モントには手を出そうとしない」「金で買われたんだ」「リオス・モントを裁かないで、本当の正義はあり得ない」などなどという声が多いようです。

 

何と言っても、「グアテマラの内戦」を語る時に、真っ先に名前が出てくるのが、リオス・モントですからね。内戦の行方を大きく左右した指導者たち、こういう人たちがアタリマエの生活を送っている限りは、グアテマラに、本当の意味での平和は訪れないのかもしれません。




[ 2006/11/10 21:26 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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