GuatemalaからGuatepeorへ 

国内の治安の悪さは相変わらず・・・・・・・なところに、
今年は選挙イヤーで、さらに治安が悪くなるかも?
という気もしないでもないのですが、
先ごろ、治安担当のトップである内務省長官と警察庁長官が交代したばかりのグアテマラです。


前任の長官はいずれも辞任した形になってはいますが、
選挙イヤーのこんな時期に辞任せざるを得なくなったのは、
余りにもアマリな事件が続いたため。
中でも、「中米議会議員殺害事件」は絶句せざるを得ないような事件だったのでした。


事件が起こったのは2月19日。
中米議会は、その名の通り、
中米各国からの代表によって構成されているモノなのですが、
議場はグアテマラ市にあります。エルサルバドルの3人の議員が
議会に出席するために陸路やってきたところ、
何者かに連れ去られ、
銃で撃たれた上に乗って来た車とともに焼かれて死亡した・・・というのが第一報でした。


その後、これに警察官、
それも犯罪捜査部のトップらが係わっているということが明るみに出、
22日に警官4人が逮捕されます。
この迅速さにはちょっと警察を見直したものではあった・・・というか、
捜査部員なのに、証拠隠滅という概念のなさがアマリにもお粗末だったので、
余計に心配になった・・・のがこの時期。


しかし25日には、
この警官4人が重警備刑務所の中で殺害される・・・・・・という
更に衝撃的な事件も発生します。
これには刑務所の職員も係わっていたと見られ、当時の職員らが全員逮捕されています。


これらの事件に恐れをなした別の警察官が自首してきたのが28日。
この人物が現在どこにいるのかは、秘密にされています。


その後、FBIからも捜査員が派遣され、捜査は現在も続行中。
新たな容疑者も逮捕されたりしていますが、
捜査の進行状況などは余り公表されなくなりました。


この事件で殺害された議員の一人が、エドゥアルド・ダビッソン。
エルサルバドルに詳しい方なら、
このダビッソンという名字にピン!と来ると思うのですが、
エルサルバドルの内戦を残酷なものにした張本人とされる
ロベルト・ダビッソン(故人)の息子で、
父ダビッソンは現在エルサルバドルの政権を握っている政党ARENAの創始者。
それだけに、一時はエルサルバドルとグアテマラの関係悪化も心配されたのですが、
何とか持ちこたえております。


・・・・・・もっとも、エルサルバドルからグアテマラへやって来る旅行客は
かなり減少しているようですが。
内務省長官にアデラ・デ・トレビアルテ(Adela de Torrebiarte)が就任して
もうすぐ1ヶ月。
この方、グアテマラサッカー連盟の会長をしてたこともありますが、
人権グループの代表などもしており、今のところは無難な船出をしております。
ババぬきのババのような警察庁長官に彼女が選んだのは、
今までのような外部の人間ではなく、たたき上げの人物です。


ですが、警察官=殺人犯、というこの構図。
長官が変わったくらいでは、そう簡単に変わるものとも思えず、
グアテマラ社会にひそかな不安を生んでいるのは間違いなく、
「こりゃあもう、GuatemalaじゃなくてGuatepeorだよね
(mala-悪い、ひどい-の比較級)なんて揶揄ですら、
笑って聞き流せないような有様だったりするのです。


[ 2007/04/24 04:13 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

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