公務員=特権階級? その1 

グアテマラに限らず、ラテンアメリカは一様に征服され、奴隷として酷使され、使用人として搾取されてきた地域でした。そういう地域ですから、どこへ行っても労働者の権利が手厚くなっているのは、ある意味アタリマエ、なのかもしれません。

 

例えば、退職・解雇。グアテマラの場合、自主退職では退職金を支給する必要はない、と労働法で規定されています。というのは、自主退職=転職、より良い給料をもらえるようになること、とみなされるからです。とは言え、支払っている企業もかなりあるようですけれどもね。一方、1年以上勤務した労働者が雇用者から解雇された場合には、「補償金(Indemnización)を支払わないといけない、というのも労働法の規定です。

 

ちょっと計算してみましょうか。基本給がQ5,000(日本円にすると75千円くらい・・・・・・。グアテマラではまあまあの給料なんだけれどな)の人が10年働いた末にクビになるとしますよね。補償金は、基本給部分だけでQ58,000(87)強。これにボーナス部分も加算されると、Q64,000(96)くらい。そう、年収以上を一度にもらえる計算になります。

 

・・・・・・だから、「結婚退職したいけれど、自主退職じゃあ資金不足になっちゃう」なんて人は、仕事上で重大ミスをわざとやらかして、上司から「お前、クビやっ!」の一言をもらえばいいのです。そうすれば、新婚生活にふさわしいステキな家を買うための頭金くらいは出るでしょうからね。

 

退職金よりも、仕事続けさせてくれ!って向きには、労働裁判所がオススメ。「不当解雇」を訴えれば宜しい。解雇には必ず理由が必要、ってワケではないんですが、それでも、とりあえず判決が出るまでは「復職」することが可能です。

 

たとえここで敗訴となったとしても、次は「人権侵害」を人権擁護局に訴えればヨロシイ。いやいや、解雇する方も大変です。まあ、多分一般的には、退職金をもらって次の職を探す人が多いんじゃないかと思いますが。

 

前置きが長くなりましたが、この労働者としての権利が特に強いのが公務員。というのも、労働組合が強いからです。労働組合が強いとどうなるか、というと、いろんな特権が付随するようになります。交渉する相手側も、別に多少の(多々の?)お金ですむことなら、お互いその方がラクチンだし、どっちみち自分のお金じゃないしね(国民の税金!)ということで、認めちゃうんじゃないですかねえ。別にお役所が倒産するわけでもないし。

 

そうやって獲得された特権には次のようなものがあるそうです。

l         社会保障費の個人負担への援助(法定の負担割合が高いのは事実ですが)

 

l         車輌の貸与及び燃料の提供(公用車を私用に使っていい、ってことですね)

 

l         携帯電話の貸与(私用電話だろうとなんだろうと、お代はすべてお役所持ち)

 

l         遅刻OK15分とか20分程度なら遅刻にカウントしない)

 

l         法律で定められている有給休暇(年間15)よりも多い日数の有給休暇がもらえる

 

l         セミナーや講習会への勤務時間内での参加が自由(お役所によっては、何時間まで、あるいは何日まで、という規定があるところもあり。国外で行われる場合には、ご丁寧に旅費が支払われることもあるようで)

 

などなどなど。うらやましい。この人たち、仕事してるんんだろうか、本当に。

 

こういうのがアタリマエの国なら、教員がストをして、子供たちが学校に行けない、なんてのもやっぱりアタリマエなのかも。教員組合の委員長が1日も授業をしなくても、教員としてのお給料をもらえるのも、やっぱりアタリマエなのかも。組合活動さえしてればいいのよねえ・・・・・・

 

このテーマ、まだ続きます。




[ 2007/05/10 04:08 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

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