ペドロ・ミゲル水門 

パナマ運河のハイライトと言えばやっぱり水門!
というわけで通過を楽しみにしていたのですが、
クレブラ・カットからペドロ・ミゲル水門にかかる頃には雨も段々激しくなり、
残念ながら!


なーんてわけはなくて、雨が降ろうが何だろうが
見たいものはしっかり見なきゃ(折角そのために来たんだしね)。
というわけで、
雨ニモ負ケズ、風ハナカッタケレド、
寒サノパナマニブルブル震エ、
ビショ濡レニナリナガラモ、
一番前ノ、特等席デカメラヲ構ヘテ見学スル。
まあ何だかそういう似たもの親子な小僧と私でありました。


20 Pedro Miguel Lock

ペドロ・ミゲル水門に接近中。
向こうの方に閘門が2つ見えますが、その間に水がないのがわかるでしょうか。
まずは現在船がいるところと同じ高さまで水を注水。
それまでしばらく待機。


閘門の間に水が溜まると、手前の閘門が開いて中に進入です。


19 Pedro Miguel Lock

これはその閘門の間に到着した時の写真。
手前の青い旗は乗っている船のものです。
見えている閘門の向こうとは8mの水位の差があります。
水だけ見てるとわかりにくいかもですが、
水路の左側の電車のレールの傾斜(レールが見えないか・・・)にご注目。


船が進入すると、今入って来た閘門が閉じられ、
閘門の中の水が排出されて水位が下がります。


かなりの勢いで排水されるんだと思うのですが、
船に乗っているとあんまり感じないんですよねぇ。
目の前の閘門の見える部分なんかがどんどん大きくなっていくので
下がっているんだなー、という実感はあるわけですが。
超スローのエレベーターに乗っているような、そんな感じ。




そうして水が抜かれた後は、前の閘門が開きます。
前の写真とこのビデオ、同じ閘門が写っているのですが
全然違って見えるでしょ。
2枚の扉が開いていくところが写っているだけなんだけれど、
左側の建物とか見ると高低差がわかりやすいかもしれません。


雨もはっきり映ってますね(笑)。


基本的に100年前に建造された時と同じシステムで運行されているパナマ運河ですが
100年も昔にこんな仕組み考えて実現させるなんてすごいわっ。
とひたすら感心してしまいました。


この水門を通過した後、私たちの食事の時間となったこともあって
(手首のテープの色別に順番で呼ばれていた)
ここで一度撤収。


ミラフローレス水門は食事を取りながら眺めたので写真がありません。


22 Miraflores Locks

これはミラフローレス水門を通過した直後。
右側の建物がビジターセンターで、ここからも船が通過する様子が眺められます。


小さい船だとこうやってまとめて水門を通過します。
自前のヨットで太平洋からカリブ海に航海するとか、いいですよねぇ~。
私達の船は英領ヴァージン諸島の旗を立てていた
エル・ピラータ(海賊)って名前のヨットなんかと一緒に通過しましたが
いや~、本当にうやらましいっっっっっっっっっ!!!


パナマ運河を通りたい人は、1年前から事前に予約ができるシステムになっています。
通常の通行料金に加えて予約料金を払うことになるのですが、
長い時には一週間順番待ちをしないと通過できないというパナマ運河。


ここで予約状況や通過予測船数とかを見ることができますが
結構先まで予約が入っているものなのですね。
予約をするのは貨物船よりは客船だろうと思いますが、
悪天候なんかで到着が遅れると罰金を取られたりとか、
到着できなかったらキャンセル料取られたりとか、
なかなか商売上手なシステムではあります。


通行料は船や積荷の種類、重量、船の長さなど、
ありとあらゆる要素を勘案して計算されるようになってるみたいです。
料金表はこちらで見られます。


料金表がいろいろあって、どう計算するのかさっぱりですが
今までのところ最高金額の通行料を払ったのが
2008年のMFC Fabienne号で$317,142。


最少金額は1928年の$0.36で、これはもう永久に最少金額記録として残るのではないかと。
船ではなく、リチャード・ハリバートンという人が10日かけて泳いで渡った時の記録だそうで、
料金表に照らし合わせて、ハリバートンの体重を元に算出されたものだとか。


パナマ運河を通行する船舶(と人)は
パナマ運河庁のパイロット(水先案内人)のサービスを受ける必要があるのですが、
ハリバートンも例外ではなく、パイロットに先導されて?泳いだそうです。
また、ガトゥン湖周辺に多いワニ予防として、猟師も雇ったという話。


今でも「泳いで渡りたい」という人は通れるのかな?
水門を泳いで通過とか、なんだか楽しそうではあります。


とか言いながら、自分では絶対にやらないけれど。
どなかた「やるぞ!」って節には、応援に行きますので是非ご一報下さいませ(笑)。


[ 2011/11/30 23:33 ] 旅行記 | TB(0) | CM(0)

パナマ運河 

パナマ旅行2日目、パナマ運河ツアーの話の続きです。
といってもまだ運河に辿り着いていませんが(笑)。


アマドールのフラメンコ桟橋からはバスでガンボアまで移動。
そのガンボアからフラメンコ桟橋までを船で移動することになります。
もちろん逆順の、フラメンコ桟橋からガンボアまでっていうツアーもあるみたいですが
私が探した時に出てきたのはこのガンボア発の奴。


集合場所には既にたくさんの人がいて、チェックインをしていました。
チェックインしたら手首にテープを巻いてもらうわけですが
このテープの色毎に指定のバスに乗り込んで出発。
ここで出発したバスが3台、
それとは別にもう1台(多分ホテルでお客さんをピックアップしていたツアーバスかな)があって
結構な人数でした。


それでも船は300人乗れるという話でしたから
まだ定員一杯ってわけじゃなかったんでしょうね。


バスはパナマシティを抜けて運河沿いを北上。
運河鉄道なんかも走ってきて、期待が高まる!!!
んだけれど、一方で段々本降りになってくる雨が気になる・・・。


バスは熱帯の森林を切り開いて造ったような舗装道路をうねうねと進み、
小一時間ほどでガンボアに到着。
到着はいいんだけれど、雨じゃんじゃん降ってるんですがーーー!!!


実は私、グアテマラから傘を持って来てはいたものの
朝の天気を見て「荷物になるからいいやっ」とホテルに置いてきたのでありました。
後で激しく後悔することになるのですが、
その時はそんなことになるとは思いもよらず・・・。
やっぱり慣れない土地の天気は甘くみたらいけないのですよね。


まあそんな雨の中、やっと乗船。
船は3階建てで3階がオープンデッキ、
1階と2階はテーブル付の椅子席ですが、
これがまた冷房が効きすぎてて超寒い。
というわけでもちろんオープンデッキへ。


さてここで少しパナマ運河についてのウンチクをば。
パナマ運河は言わずとしれた、太平洋と大西洋を繋ぐ運河で、全長は約80Km。
着工は1880年で、当初はフランスが建設に当たっていましたが挫折、
まだコロンビアの一部であったパナマを独立させたアメリカが
運河利権も得て、建設を開始したのが1903年。
1914年に運河が完成して運営開始、
1999年まではアメリカが管理・運営していた運河でしたが
同年パナマに引き渡され、現在もパナマ政府が運営しています。
現在行われている拡張工事も100周年となる2014年には完成予定。


スエズ運河とパナマ運河の異なる点は、
スエズ運河が海抜0m地点を通した運河であったのに対し、
パナマ運河は海抜0mから26mの高さのところまでを通っているところです。
大西洋から来る船はまずガトゥン水門の3つの閘門を通り海抜26mの高さに到達。
ガトゥン湖を抜けるとクレブラ・カットと呼ばれる一番狭い部分が続き、
今度はペドロ・ミゲル水門へ。
ペドロ・ミゲル水門で8m下がり、ミラフローレス湖へと向かいます。
ミラフローレス水門の2つの閘門で海抜0mまで下がると太平洋へ。
(太平洋から大西洋へ向う船はこの逆順を通るわけです)


私達が船に乗ったガンボアはこの海抜26m地点に当たります。
ガンボアの近くを流れるチャグレス川やガトゥン湖(チャグレス川をせき止めて造った人造湖)は
運河に水を供給する貴重な水源ですが
運河のこの付近は多雨地域で、運河の両側は水が流れ込むように設計されています。


10 Gamboa pier
(ガンボア桟橋。写っているのはタグボート。
 大型船はタグボートが付き添って?運行します)


パナマ運河は閘門に水を溜めては廃棄、という作業を繰り返して
船の上下を行っているのですが、
一旦廃棄した水は再利用せず、そのまま両大洋に流れていく仕組みになっています。
そのため水の供給は生命線。
タクシーの運転手さんもツアーのガイドさんも
「パナマは1年の内9ヶ月は雨季」と言ってましたが
それ位降雨量の多いところでなければ、この運河は成立しなかったとも言えるわけです。


13 Waterfall
(運河の両岸はあちらこちらでこんな風に水が激しく流れ込んでいた。
 そこだけ見ると超激しい雨のような気がするけれど、普通な雨でした)


乾季で水量が逼迫した場合には、
この廃棄した水をまたガトゥン湖まで引くようなこともあるようですが、
よっぽどのことがない限り、そういう必要もないそうで。
ちなみに閘門1つにつき1度に廃棄される水の量は10万1千㎥だそうです。


いくらガトゥン湖の水量が豊富でも、
さすがに新しい水路の分まで供給していたら足りないかも?
というわけで、現在建設されている新しい水路は
運河の幅を拡張すると共に、水を廃棄せずに再利用するようになっているそうです。


16 New canal
(右側が新水路。水が入れられて一週間も経ってない、出来立てほやほや。
 クレブラ・カット付近だけれど、専用レーンにするのかしら?)


パナマ運河豆知識でした。



[ 2011/11/28 23:20 ] 旅行記 | TB(0) | CM(0)

アマドール 

パナマ旅行、2日目はこの旅行のメインイベントとも言えるパナマ運河ツアーです。
パナマ運河を船で体験するもので、日本の旅行代理店も扱っていますが
私達が申し込んだのはこちら。ネットで申し込み可。
1ヶ月に1回運河を全部通過するツアーもやっているようですが、
私達のはガンボア桟橋からフラメンコ桟橋までの部分ツアー。


多分、ですが日本の旅行代理店で申し込んだ場合も
この同じ船に乗船することになるのではないかと思います。
料金がかなり割高になる感じですが、ホテルでピックアップしてくれて
日本語ガイドがつくのかな。
そうじゃない場合はスペイン語と英語のガイドになるわけですが、
私達が乗った時は日本のツアーの方々も多くて、日本語ガイドもありましたから
私の両親にとってはオトクということになりました(笑)


ホテルでのピックアップサービスのない我が家の場合、
集合場所のパナマシティの沖合いにあるフラメンコ島の桟橋まで自主移動になります。
ここは3つの小さな島が集まっている場所で
80年代に建設されたという道路(アマドール通り)で繋がっているのでタクシーで移動。
道路で繋がっているので、島という感じは全然しないです。
この道路、道幅はそれほど広くないですが、
真っ直ぐ伸びた道の脇には椰子の木も生えていて
朝とか夕方とか散歩したら気持ちいいんだろうなー!!!
もっともその日も朝から薄曇りで、そんな感じじゃなかったですが。


27 Amador Causeway

これは後で船から撮った写真ですが、アマドール通り。
遠景に霞んで見えるのがパナマシティの高層ビル群。
島にはレストランやホテルもあるし、
フラメンコ桟橋は外国から来た船用のイミグレーションやフリーゾーンも有。
こんなところで一日ぶらぶらしていても気持ち良さそう~。
ただし、お天気は良くて、ほどほどに暑いってことが条件ですが(笑)



[ 2011/11/26 22:09 ] 旅行記 | TB(0) | CM(0)

不思議の国パナマ 

中米って狭い感じがしますが、中米全体で眺めてみると、結構大きな地域でもあります。
グアテマラシティの緯度は北緯15度ですが、パナマシティは北緯9度。
赤道に近く、高度も海抜にほぼ同じですから、暑いに違いない!!!
と思って行ったのですが、実は全然そんなことはなくて。


グアテマラは5月~10月頃の約6ヶ月が雨季ですが、
パナマは4月後半から12月上旬までが雨季なんだとか。
グアテマラで経験するような雷雨はなかったし、雨もそれほど激しくないのですが
朝遅めの時間から雨が降り始めてお昼すぎくらいまで降るって感じの3日間。


書き忘れましたが、私達の旅行は11月11~13日の3日間で、
それも11日の午後について13日の午後に出発するという、実際の滞在時間は多分50時間弱。
何でそんな旅になったかというと、小僧が「ボク、パナマ行きたい」と言ったからであり
パナマというと運河くらいしか見るものないんじゃね?ってことだったのでありました。


パナマと言えば運河の他にも先住民のクナ族が住むサン・ブラス諸島が観光地として有名です。
海があるのに島がないグアテマラに住んでる私としましては
実はこのサン・ブラス諸島でおバケーションとか、
サン・ブラスまで行かなくとも太平洋に浮かぶ島でおリゾートとか、
かなり憧れの世界だったりするのですが(笑)
それはまた別の機会に、ってことになりました。


さて、そんな雨降りのパナマでしたが寒いわけじゃなくて、もわっとした感じ。
湿度も高いようですが、気温がそんなに高くなかったので
外は割と過ごしやすかったです。
でも一歩建物の中に入ると、そこは冷房がガンガンに効きすぎていて寒っ!!!


グアテマラでもそういうところもあるけれど、その比じゃなかった。
パナマの建物の中はとにかく寒い!!!ので上着が必須。
暑い国に休暇に来たはずだったのに、何だかちょっと調子が狂う・・・・・・。


それから、とにかくスローだった。
パナマのトクメン空港に到着して最初に「遅っ」と思ったのがイミグレーション。
パナマ人と外国人に別れて列につくのですが、
パナマ人がすいすいと通っていくのに
外国人はパスポートをチェックして、2,3質問して、そしてやっと大きなハンコをポン!
まあでもそこはイミグレーションですからね。


びっくりしたのがマクドナルド。
ホテルのWiFiが有料だったこともあって、
近くにあったマクドナルドでお茶しながらWiFi使ってたわけなのですが、
ここはファーストフードか!と思うくらいののんびりさ加減。


あまりの遅さに私達の後ろに並んでいたパナマ人が
「おしゃべりばかりで全然進まないじゃないか」と怒って店を出て行ったくらい(笑)。
グアテマラのマクドナルドは、店員さんが待ち構えているような感じで
それはそれでまた「もうちょっとゆっくり考えさせて」って思わないでもないですが
ここは何故にこんなに遅いの?って思うくらい遅かった。
店員さん同士でしゃべってるのも確かだけれど、それだけではないような・・・。


マックカフェでコーヒーを頼むと「テーブルまで持っていきます」と言われたので座っていたら
「Joven ! Joven !(ホーベン、直訳的には若者だけれど、「そこの方」みたいな感じ)」と呼ぶ声が。
なんだ、カウンターまで私が取りに行くのか・・・。
いいけど、持って来るっていったじゃん!!!


一応ラテンな国に住んでる私にも予想外の出来事があって
やっぱり似ているようで違うのだなーと思ったのでありました。

07 Panama City
(エスパーニャ通り。例のマクドナルドは写真を撮っている場所の下になります。)


ついでに書くと、グアテマラで誰かのことをjovenと呼ぶのはそんなに一般的ではないです。
バスに乗ったことがある方なら
バスの車掌がお客さんを呼ぶのに使ってるのを聞いたことはあるでしょうね。
でもお店の人がお客さんを呼ぶ時はセニョールとかセニョリータってのが普通じゃないかなぁ。
そういう意味でもかなりびっくりした出来事だったのでありました。


また、全員が全員ってわけではないけれど、
コロンビア訛りなスペイン語が聞けるのも新鮮でした。
典型的だったのが、「こちらでお召し上がりですか」と聞く時に語尾が下がること。
Para acá? という疑問文、グアテマラで語尾を下げる人いないと思うのですが、
語尾のイントネーションが下がるので、口調がきつい感じに聞こえたり。


後でホテルに帰った後、小僧と二人でその口調を一生懸命マネっこしてみたのは
言うまでもありません。


あ、ついでに書くとホテルのチェックインもやたらと時間がかかった(笑)。
私達は4人だったのですが、全員のパスポートのコピーを取られたのは初めてで、
これもちょっとびっくり。
未成年の小僧も含め、4人が全員書類にサインしたのも初めてです。


話は飛ぶのですが、車のナンバープレートが前後に2枚ついていないのも初めて見ました。
何でもパナマは前か後ろかどっちかにとりあえずついていればいいらしい(笑)。
ひき逃げ事故とか、車から発砲事件とか、きっとないんでしょうね・・・?素晴らしい。


そんなこんなでいろいろと新鮮で、初日の印象は不思議の国パナマ。
市内に立ち並ぶ高層ビルとごちゃごちゃっとした隠微な雰囲気が漂う町並みもまた
そういうパナマっぽさを醸しだしていたかもしれないです。いや~、楽しい♪


08 Balboa beer

パナマのビールと言えばこれ、なんだそうで。
私は飲まないので味の方はわかりかねるのですが、
勧めてくれた人は「これは強いビールだよ」って言ってました。
飲んだ父曰く、「そんなに強くないよ」ってことだったのですが、
ひょっとしてグアテマラのガーヨで慣らされちゃったかもですね。


[ 2011/11/22 23:54 ] 旅行記 | TB(0) | CM(0)

パナマ旅行 

先週まで実家の両親が滞在しておりまして、しばし賑やかな我が家だったのですが、
二人が帰国した後はちょっぴり台風一過のような、
すっきり感とともに一抹の寂しさが押し寄せてくる感じ。
そろそろ晩秋ですね(ってグアテマラはあんまり関係ないけれど・・・)。


さてその両親と共にパナマへ足を伸ばした時のことなどちらりと綴ってみようかと。
パナマと言えば運河の国、運河と言えばパナマ、
折角だから運河共和国てな名前にしとけばよかったのにね?と思わないでもないそんなパナマ。


中米の最南端というよりは約半分は南米大陸にあり、
南米大陸と北半球を繋ぐヘソの緒というか胎盤というか、そんな場所にあります。
パナマが胎盤ならグアテマラはヘソかな・・・。


グアテマラからパナマまではCopaなら直行便、Tacaなら乗継便が出ています。
Copaはパナマを本拠とする航空会社で
パナマからカリブ諸国、南米、北中米へと各方面に飛ばしているので
ラテンアメリカやカリブ諸国を旅するとあちこちでお目にかかるかも。
飛行機大好き小僧と空港に行くとお目にかかることも多いのですが、
実は乗るのは初めてでした。
初Copaの機材はエンブラエル。ブラジルの飛行機メーカーの小型ジェットで
100人くらい乗れる機材だったようです。
飛行時間は2時間20分と長くもなく短くもない良い感じ。
日本なら東京から沖縄までで2時間くらいでしたっけ?


この機材、ニカラグアのマナグア発グアテマラ経由でパナマまでという旅をするんだそうで、
パイロットさんたちはマナグアからパナマまで同じ方でした。
コーパイロットは女性だったというのがコックピットの写真を撮影してきた小僧の話。


どうも飛行機好きの人間が身近にいると飛行機に関するウンチクが長くなるのですが(笑)、
そうしてある晴天の朝にグアテマラシティを飛び立ったのでありました。
グアテマラからだと南下することになるわけですが、
この時期は北風がびゅーびゅー吹きすさぶ時期。
行きは追い風で快適なのですが、帰りは向かい風になるのでかなり揺れました。


パナマシティは太平洋側にありますから、
グアテマラシティを離陸すると飛行機は太平洋寄りに飛んで行きます。
窓に顔をくっつけていた小僧は下を眺めては「もうエルサルバドルかな」
「あれがフォンセカ湾?」「もうコスタリカかなー」とか煩いのですが
私の席からはどっちみち良く見えないので適当に相槌。
変化があるようであまりない風景が続きますが
パナマシティは上空からでもはっきり区別できます。
ここだけ細長い高層ビルが海岸沿いに並んでいますからね。

01 Sky view of Panama City


後で聞いた話ですが、パナマはハリケーンも地震もない国なのだそうで
だからあんな細長いビルを建てても大丈夫なのかも。
地震国のグアテマラとはビルの建て方も違っているようでしたし、
何よりもあんな細いビル、ちょっと揺れたらポキッと折れてしまいそうで怖いわ・・・。


05 Panama City

こういうビルがまだまだどんどん建設されていまして、
ちょっとした再開発・建設ブームのようでした。
パナマシティの湾岸、埋立を進めていて、その埋立地にどんどんビルが建っていくのだとか。
運河マネーで潤い、パナマシティーについてはどんどん開発が進んでいるなんて
経済基盤の弱いグアテマラなんかから見たら超が100個くらいつくほど羨ましい話で
タクシーの運転手さんには
「パナマには失業者もいないし、犯罪もないし、マラもいない、深夜に外を歩いていても大丈夫」
ってかなり悔しいお国自慢をされてしまいました。
グアテマラは日中外を歩くだけでも危ないからな・・・。


ちなみに私的グアテマラ三大自慢は
「コーヒーが美味しい、気候がいい、空港が近い」です(笑)。


というわけで明るく豊かなパナマの旅の話、しばらく続きます。


[ 2011/11/21 08:59 ] 旅行記 | TB(0) | CM(0)

剣よりも強く 

6日に行われる大統領の決選投票目前の今日3日、
エル・ペリオディコという新聞でちょっとした動きがあり注目を浴びています。


同紙の創設者の一人で、コラムニストとして記事も書きながら
同紙の目玉である調査報道の核となっていた
シルビア・ヘレダがコラム上で辞任を表明したのですが、
その理由が大統領候補の1人であるマルエル・バルディソンの同紙への介入にあったからです。


ヘレダの最後のコラムはペテン県フローレス市の土地売買に伴う
バルディソンの不正を指摘しており、
バルディソンが司法にも手を回して当時市長だった自分の従兄弟を陥れたと糾弾しています。


また、ヘレダが開設したブログによると
バルディソンの土地売買に伴う疑惑を紙上で取り上げた頃から脅迫が始まり、
9月末にはバルディソンの父親が同社の株式を購入したことを確認、
「このような人物と一緒に仕事をしていくことは不可能」と
自分が築き、15年にわたって育ててきた新聞から身を引くのだと書いています。


私は個人的に、このヘレダの書くコラムが好きだったこともあり
残念ではあるのですが、
ヘレダは今度は舞台をテレビに移して調査報道を続けていくと続けています。


先日のルシア・エスコバルの件でも同様ですが
こういう竹を割ったようなスカン!とした告発、
自分の姿勢を曲げない報道には脅迫が伴うのが常で、
グアテマラのみならずラテンアメリカでは実際に殺されてしまう記者もまた少なくありません。


エル・ペリオディコは以前から反UNE、反バルディソン的路線だと思っていましたが
(購読しているわけではないので、内容については詳細まで知らないけれど)
大統領選を争っている候補者の父親が
そんな新聞社の株式を購入って、それは法律違反ではないとしても
モラル的にどうなのよ、って批判は免れないところ。


グアテマラ最大手のプレンサ・リブレ紙の3日付の紙面には
バルディソンの対立候補、オットー・ペレスが有利という世論調査が載っていましたが
別の新聞にはバルディソンの広告ページに「バルディソン有利」という調査結果が載っていました。
どっちが正しいのかは来週には明らかになるでしょうが、
過去の実績から言うと、プレンサ紙の世論調査の結果って外れないんですよね。


最初は「なんちゃって候補」だから適当に公約並べておけばいいだろ的だったバルディソンが、
サンドラ・トーレスが大統領候補になれなかったが故に有力候補になってしまったという不幸。
なりふり構わずやっているという感じはするのですが、
間違って大統領にだけはなってくれるなよ!!!


ペンは剣よりも銃よりも強いこともあるのだと、
ヘレダの文章を読んで、そう思いました。



[ 2011/11/03 23:53 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

お腹をすかす子どもたち 

グアテマラシティからパンアメリカンハイウェイを西に約50km行ったところにある
チマルテナンゴ県のエル・テハール。
元々はカクチケル族の多い町ですが、グアテマラシティまで約1時間という地の利の良さもあり、
住宅開発も盛んで住民が増えている自治体でもあります。
そんな町でも中心街を離れれば普通に農村で、貧困があり飢餓がある。


グアテマラはラテンアメリカでも乳幼児の栄養失調が多い国ですが、
子供の栄養失調は取り返しが効かないということは、何度も声高に繰り返されています。
それなのに、政府の貧困対策も本当に必要な人たちの手には届かない。
パンを食べることさえやっとの子供達もいる。
そんな話が新聞に取り上げられていたのでした。


ドゥルセ・マリベル(11)は6人姉弟の年長で、
父親はエル・テハールの産業である煉瓦造りに従事しています。
もうすぐやってくる誕生日に彼女が欲しいと思っているのは「焼肉」。
彼女の夢、なんだそうです。


ミゲル(8)が住んでいるのは日干し煉瓦の家。
彼より年下の14人の兄妹や従兄妹らとその家で暮らしています。
そこでは4家族が一緒に生活しており、1家族につきベッドが1つ。
食べ物がある日もあればない日もあるのだとか。


グレンディ(10)は10人兄妹で、
朝と昼はパンをコーヒーに浸して食べています。
夕食はなくて、寝る時はお腹を空かせたまま。
彼女の好きな食べ物は「フリホーレス(豆)」。
なぜなら、フリホーレス以外の食べ物を食べたことがないから。
フリホーレスを食べることができる日は運の良い日だから。


読んでいてくらくらするような話なのですが、
5歳未満でこのような生活を送っている子供達は国内で100万人以上に上ると見られています。
(グアテマラの人口は1400万人)。
慢性栄養失調の5歳未満の乳幼児は101.3万人にも上るという統計もあるのですが、
この数字は先住民では顕著となり、
先住民の子供10人の内6人が栄養失調だと言われています。


保健省の統計では、9月現在で深刻な栄養失調を患う5歳未満の乳幼児は3203人、
中程度の栄養失調の子供は5444人となっています。
この数字は2010年よりは減少しているものの、
栄養失調の子供が減少したというよりは
当局の調査が遅すぎるためだという指摘もあるそうです。


新聞の記事は以上ですが、付け加えるならば、
栄養失調が先住民に多いのは事実ですが、
ラディーノの多い東部の乾燥地帯もまた飢餓の多い地帯です。


グアテマラシティでは高級レストランやモールのフードコートに人が溢れ
豊かな消費生活を送る人が多いことを実感するわけですが
その一方で毎晩お腹を空かせたまま眠る子供達もまた多々いるわけで。


富の偏在と一言で片付けるのは簡単なのですが、
さて一体どうしたらせめて皆お腹一杯食べることができるようになるのだろうか。
社会なのか経済なのか政治なのか民族なのか、
多分実際にはいろんなものが絡み合っているのでしょうが、
なかなか一筋縄では解決しない問題であることだけは間違いなさそうです。


*参考:Prensa Libre - Niños describen hambre sufrida


[ 2011/11/02 23:50 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

「カラスを育てると」その後のこととか 

前回のパナハッチェルの覆面集団に対するルシア・エスコバルの告発は
その後各方面に反響をもたらしているようです。


まず最初に起こったのがエスコバルに対する脅迫や嫌がらせ。
そのためエスコバルはしばらく前よりパナハッチェルを出て
別のところに住んでいるとか。
少しずつこの話が広まり、取り上げるメディアが増えていたところ、
先週土曜日には治安委員会のビクトル・マヌエル・アンレウとフアン・マヌエル・ラロンの2人が
職権濫用、略取誘拐、拷問、殺人、社会粛清、超法規的処刑の容疑で逮捕されました。
この二人は治安委員会の委員長と副委員長に当たり、
エスコバルが指摘していた人物でもあります。


用意はしていたけれどアップできないままになっていた10月23日付のEl Periódicoの記事、
折角だから復習も兼ねてここにアップしておこうかな。



共同体開発審議会がソロラ県の19自治体に市民治安協議会を設置したのは3年前のことである。住民らが自らパトロールを行い、麻薬や犯罪予防を行うことが目的であった。


今でも協議会が残っているのは6自治体であり、夜間のパトロールを行っている。一方パナハッチェルでは「覆面隊」と呼ばれる一団が活動しているが、住民らはこのグループを犯罪組織と認識している。


実際、ベネディクト・テナス検事はこの一味をファシストのような性質の凶悪な犯罪グループと指摘している。住民や観光客を脅している上、数々の失踪事件、傷害事件、家屋への不法侵入に係わっているとみられている。


この一団は約100名で、リーダー格なのは15人程。9つの地域に分かれて活動するが、棍棒、電気警棒や刃物で武装している。


現在、このグループが関係したとして捜査が行われている事件は15件ある。しかし、このグループを恐れる住民らは、犯人が誰かを知っていても、告発することはほとんどないという。


10月4日から行方不明となっているルイス・ヒルベルト・ティアンの妻ロレナ・カアルは、このグループが夫の失踪に関与していると指摘している。なお彼女は、このパトロール隊のリーダーはビクトル・アンレウ、フアン・マヌエル・ラロン、ダビッド・アルゲタだと話している。


カアルによると、夫はその日、地元の祭りの後、友人2人と夜更けまで飲んでいたのだそうだ。そこへやって来たパトロール隊が3人を捕らえようとしたが、2人は逃れ、ティアンだけが捕まった。隠れていた2人は覆面をしたグループがティアンを連れて行ったのを見ている。数日後、湖でティアンのセーターとサンダルが見つかった。カアルは3人を告訴したが、現在までのところ当局は何の捜査もしていないという。


ミチェル・ペラサは13年以上グアテマラに住んでいるシンガーソングライターであるが、今年1月、このグループの被害にあったとして、グループのリーダーであるラロンを名指しで告発している。ぺラサを襲った一団は、彼の鼻を折って川に投げ込み、更に電気ショックを与えている。


ぺラサは夜、セレモニーの後、恋人と友人といたところを50人程のグループに捕らえられた。3人の内、被害にあったのはぺラサだけであったが、検察に行った被害届はその後進展を見せていない。なお、ぺラサはその日からグアテマラシティに住居を移している。


市当局からは認可されていない、治安委員会の副委員長であるラロンは、治安委員会は治安審議会よりも上位に位置する組織であり、皆、委員会の活動について誤解していると話している。委員会のメンバーは1800人いるが、毎日地区ごとにパトロールに当たっているのは15~20人程度だという。覆面については、この地域は気温が低いので毛糸のマスクを着用する必要があるとしている。また、パトロール隊のメンバーは皆身分証明書と蛍光色のベストを着用していると話しているが、住民はこれを否定している。


「覆面グループについては私たちも知ってますよ」とテロン。検察もグループのメンバーを知っており、3人が逮捕されているという。ティアンの妻の告発については、違法行為を行っている外国人や首都から来た人間の嘘を信じ込んでいるのだと指摘している。
ある人物は、このグループの行動には恐怖を覚えると話していた。元々は治安審議会の一部であったが、やがてそこから独立した。パナハッチェルの警察署長ラファエル・ゴンサレスは、告発を受けていることを認めているが、現在までのところ逮捕された者は皆無である。


一方検察は、現市長のヘラルド・イゲーロスからの協力が得られないとも指摘している。市長は公式行事の席上、そのような秘密グループについては一切知らないと断言したが、住民らは市長こそがこのグループを創った人物だと言っている。テナス検事は、パナハッチェルの通りを夜間歩くのは、観光客にとっても住民にとっても危険な行為だと認めている。


ソロラ県知事のエレナ・ヨフコムは、覆面グループがどのように活動しているかは知らないが、検察に届出があった事件については知っていると話している。また、パトロール強化のため、内務省が迅速に警官の増員を行ってくれたことも付け加えている。


ヨフコム同様、パナハッチェル市長もグループの活動については認識していないした上で、先月からこのグループの活動を禁止しようとしていると話している。市長自らが委員会の元に出向き、これ以上違法な行為を続けるならば、捜査せざるを得ないと説得したのだという。


市は現在、別のパトロール部隊を作る予定でいる。新しいパトロール部隊のメンバーは1000人で、緊急事態への対応の他、湖岸の清掃に当たるのだという。
(以下略)




[ 2011/11/01 23:30 ] ニュース | TB(0) | CM(0)