青少年の労働 

10月1日はこどもの日。
あちらでもこちらでも子供用のイベントが行われるのですが、
そういう日でもキャンディーを売ったり物乞いをしたりする子供達に欠けることがないのもまた残念な事実です。

国際労働機関によれば、グアテマラでは5~17歳の青少年100万人が何らかの労働に従事しており、
この数は中米で最多であると言っているとか。
まあグアテマラは人口も多いので単純に数だけを比較してはいけないのだと思うのですが
それでもやっぱり百万人は多い・・・・・・。

少し古いですが、2006年に統計局が行った生活状況調査を行っています。
当時の統計では、労働に従事する青少年は966,361人(男子514,764人、女子451,596人)で、約半数が農作業に従事。
10人に7人が貧困家庭あるいは極貧家庭に生活しており、
約半数は農村で生活する先住民。
予測できる話とは言え、やっぱりタメイキ・・・。

また、労働に従事する子供達の10人に4人は学校へ通っておらず、
この割合は農村に行くと高くなる。(はあ~)
そのため農村では不識字率も高くなり、農村で労働に従事する子供の4人に3人は読み書きができない。(はああ~)

労働の内容は農業、漁業、家事、路上販売、建設の他、花火製造や石灰採取用の岩石割といった危険な作業も含まれる。
花火・・・というか爆竹の製造には子供の小さな手が適しているとかで
花火工場で爆竹の紙を巻く作業をしている子供達がいるのですが
この花火工場が火災を起こし、何人もの子供が負傷したり亡くなったり・・・という事件が時々起こっています。
児童労働の撲滅のシンボル的な仕事なのですが
事故の後しばらくは治まっても、時が過ぎればまた始まる・・・。
悲しい。

【年齢構成】
5~9歳
男子 62,204人
女子14,074人

10~14歳
男子306,564人
女子147,160人

15~17歳
男子147,996人
女子290,362人

【地域別】
南西(トトニカパン、ソロラ、スチテペケス、レタルレウ、サン・マルコス)
320,508人(33.2%)

北西(キチェー、ウエウエテナンゴ)
191,075人(19.8%)

首都圏
97,339人(10.1%)

北部(ベラパス)
86,685人(9.0%)

南東(フティアパ、ハラパ、サンタ・ロサ)
78,848人(8.2%)

中部(サカテペケス、チマルテナンゴ、エスクイントラ)
73,148人(7.6%)

北東(イサバル、チキムラ、サカパ、エル・プログレッソ)
70,460人(7.3%)

ペテン
48,298人(5.0%)

【参考】2006年生活状況調査(ENCOVI: Encuesta Nacional de Condiciones de Vida)
Siglo21 - Guatemala: el país donde más niños trabajanより



[ 2011/09/30 23:37 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

サッカーを通した教育-パトリス・ミレ 

2010年に起こった地震で首都のポルトー・プランスが壊滅的な被害を受け、未だに立ち直れないでいるハイチ。そのハイチで子供達のために活動する男性をCNN EspañolがHéroesで取り上げていたようです。年々涙腺が弱くなってきている私としてはこういう話はツボすぎて。

ラテンアメリカの最貧国であるハイチは地震の後、未だに電気も水も復旧しておらず、食糧さえ十分ではない状況と言われていますが、そんなところに蒔かれた種がやがて実ってくれるように願いつつ、ここにささっと日本語訳したものを。


パトリス・ミレ(49)は5年前悪性骨腫瘍で、母細胞の移植が唯一の治療方法だと診断された。

ミレはアメリカでこの移植手術を受けた。9ヶ月の治療の後腫瘍は消えたと診断され、2007年5月に家に帰った。そして彼はずっとやりたいと思っていたこと、ハイチの一番貧しい地区の子供達がもっと輝かしい未来を持てるよう手助けをし始めた。

「毎日のように悲惨な過去を持つたくさんの子供がやってきます。私は祖国のため、子供達のために何かいいことをしたいと思っていました。そこで『今がその時だ。もう失うものは何もないのだし』と決意したんです」。

その夏、ミエは建設用材を扱っていた商売をたたむと「絶えざる御助けの聖母財団(FONDAPS)」を設立、子供達をトラブルから遠ざけ、生活に役立つスキルを学ぶためにサッカーを利用するプログラムを始めた。「スポーツを通した教育」である。

「子供達には手をかけてやらないといけませんよね。サッカーは相手にボールを渡してボールを受けるスポーツです。チームワークや規律やスポーツマンシップが必要です。単にサッカーという以上に、人生と同じだと思うのです」。

ミレはポルトー・プランスで最も危険だとされるソリノの子供達に力を注いでいる。しかし、子供達を集めるためにその地区に入るのは危険であった。「妻はそこには行くなといいました。ギャングに殺されるからって。そこで『ベッドで死ぬよりは何かいいことをして死ぬ方がいいじゃないか』って言ったんですよ。」

最初こそは胡散臭い目で見られたが、やがて地区の住民から受け入れられるようになり、子供達がやって来るようになった。現在FONDAPSに来ている子供達は数百人に上る。

ハイチでは子供たちにサッカーを教えてくれるところはあまりなく、大会に参加するためには費用を支払わなければならない。ミレのプログラムでは、登録料、ユニフォーム、シューズ、練習はいずれも無料である。大会への参加登録料や交通費も財団が負担する。

「ゲットーの中にいる人間には外の世界を見ることができないんです。何とか希望を持てるようにしてやりたくて。彼らの人生にあるのは現実だけじゃないってことを示してやりたいんですよ」。

2010年1月にハイチ地震が起こる以前、ミレのプログラムは3つの地区で展開されるようになり、男子600人以上と女子150人以上が参加していた。しかし地震でソリノは崩壊しFONDAPSの活動も停止した。プログラムに参加していた男の子が1人亡くなり、多くの子供達やその家族が行方不明となった。

「地震は子供達の生活をもっと困難にしてしまいました。大半の子たちは今でもテント生活をしています。あらゆることのために闘わなければならない状態なのです」。

ミレが子供達にサッカーを教えていた3ヶ所のグラウンドの内2ヶ所にはテントがびっしり張られている。残る1つはポルトー・プランス郊外にあり、子供達が歩いて行くには遠すぎる。それにもかかわらず、9~17歳の子供たちが200人位が、一週間に5日行われる練習にやって来る。

「現在、ポルトー・プランスにはサッカー場が存在していないような状況です。子供にとってプレーすることは大切です。彼らが喜べるようにしてやりたい。子供時代を満喫させてやりたいんです」。

ミレは日曜日に試合を組むこともある。

「勝てば嬉しいし、たくさん練習したから勝てたんだって理解できます。それをわかってほしいんですよ。勝つこともあれば負けることもある、だけど、それが人生の勝者になる方法だってことをね」。

彼の「子供達」の多くは父親が不在だ。ミレが彼らにとっての父親であり教師である。練習の後、ミレは他のコーチや子供達と一緒におしゃべりをする。子供達の生活について話すことが多い。子供達に勉強することの大切さを何度も繰り返し、学校に必要なものを買うためのお金を自分の財布から出すことも度々ある。

「盗みはいけない。ギャングのメンバーになるのもいけません。子供達は自分たちにも何かできると知っています。子供達は自分自身を信頼することを知っているんです」。

基本的にFONDAPSは一人の人物のごく限られた資金力によって成り立っている。だからミレは子供達のために他の方法も探している。選手達は週に1回パスタや米やフリホール豆の配給を受け、家に持って帰る。また子供たちを練習に連れていけるようバスを手に入れようと物色もしている。いつの日か、グラウンドのある学校を経営し、音楽や美術のコースも開きたいというのが彼の夢だ。現在のプログラムを維持するだけでも大変なのに、モチベーションに欠けるようなことはない。

「子供達の喜ぶ顔を見るのが嬉しいんですよ。彼らがどんな苦労をしているか知っているから。サッカーが上達したり、生活が良くなったり、そういうのを見ることができるのはこの上ない幸せです」。

ジェフ・フォバン(11)にとって、ミエのプログラムは命綱である。地震で父親を失い、家族10人と一つのテントで生活している。フォバン一家はFONDAPSから貰う食料で生活しており、子供達の学費を提供しているのはミレである。「パトリスがいろいろと助けてくれた。彼は僕らのヒーローだよ」。

2009年、ミレの腫瘍が再発し、現在も薬で治療を続けている。アメリカで放射線治療を何週間にもわたって受けた後だというのに、体調はいいと話していた。ミレにとって腫瘍は逃れることのできない現実であるが、今は診断を受ける前よりも幸せだと言う。残された時間でできることはすべてやると決心しているのだ。

「人生のあらゆる瞬間が大切なのだと気がつきました。まだ死ぬことはできません。まだまだやることがあるんですから」。

CNN México - Los niños de Haití encuentran la esperanza en los campos de futbol
英語版はこちら



[ 2011/09/30 00:02 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

乳幼児の栄養失調の再燃 

Prensa Libreの記事より。



バハ・ベラパス県ラビナル市の国立サンタ・エリサベス栄養回復センターで活動している神の愛の宣教者会のシスター達は、ここ2ヶ月間で子供の栄養失調の数が増えていると報告している。



この養護センターでは現在0~5歳の乳幼児25人が、中度から重度の栄養失調で収容されている。



栄養回復センターの管理人であるベルタ・エルナンデスは「8月の初め頃から栄養失調の子供達が運び込まれており、既にキャパシティーをオーバーしている。気候変動の影響で、昨年の収穫が思わしくなかったことが原因だろう」と話している。



このセンターに収容できなかった子供達はサラマ市の国立病院に運ばれている。



国立病院の院長であるラファエル・ビダウレは、1ヶ月前から、栄養失調による疾患を持つ子供達を毎週6~8人診て来たと話している。



「入院しているのは呼吸器疾患、感染症、さらに重度の栄養失調の子供達だ」とのこと。



ビダウレも、2010年の熱帯暴風雨アガサの影響により、多くの家庭で食糧のたくわえが減少したことが原因と見ている。



「国連食糧農業機関の報告書では、グラナドス、サンタ・クルス・エル・チョル、ラビナル、クブルコ各市の穀物モニターで、1月には家庭の穀物が底をついたと指摘されている。5月に蒔いたトウモロコシもまだ実が大きくなっておらず、収穫には至っていない」。



「トウモロコシの価格が値上がりしているのも要因の一つ。1キンタルQ225という価格は、貧困家庭には手が届かない」。




Prensa Libre - Repuntan casos de desnutrición


[ 2011/09/17 23:57 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

ラテンアメリカ-世界一危険な地域 

Siglo21紙に掲載されていた記事より。

国連開発計画(UNDP)が今日発表した報告書によると、ラテンアメリカでは1年間に住民10万人につき23件の殺人が発生しており、この地域は世界でも一番殺人事件の多い地域へと変貌した。

UNDPの地域ディレクターであるエラルド・ムニョスは、地域安全保障フォーラムに出席し、その席上、ラテンアメリカは世界の人口の9%を占めるに過ぎないが、殺人件数では世界の27%に上ると発表した。

それは1年で7~9万人が殺されているという意味である。

「この傾向は更に小さく地域を分けていくとより顕著になってゆく。中米では住民10万人につき44人が殺されている」「中米の数カ国では内戦が激しかった頃よりも現在の方が殺される人の数が多くなっている」。

UNDPによると、2010年の住民10万人当たりの殺人件数はエルサルバドルで71件、グアテマラで52件であった。

この数字は他の地域よりも遥かに高いものである。国連薬物犯罪事務所の最新のデータである2008年の報告書によるとレソトや南アフリカの殺人発生率は住民10万人当たり36人となっている。

ムニョスはグアテマラシティで開催された地域安全保障・市民と開発フォーラムに出席したが、このフォーラムにはUNDP代表のヘレン・クラークやメキシコ内相フランシスコ・ブレイクも参加していた。

その席上、クラークはラテンアメリカ諸国の政府に暴力犯罪と犯罪組織に対する取り締まりを強化するため、共同プログラムを作るよう呼びかけを行った。

更にラテンアメリカはGDPの5~40%相当を安全対策のために割り当てるべきだとも指摘、その一方で「犯罪対策のために資金をつぎ込み、開発計画を置き去りにしてはいけない」とも付け加え、そのために地域で共同して開発計画を策定することも重要だと警告している。

ブレイクはメキシコの年間の殺人発生数は人口10万人当たり14人と付け加えている。

2011年9月14日Siglo21 "Latinoamérica es la región con más índices de violencia, según el PNUD"


[ 2011/09/14 23:59 ] ニュース | TB(0) | CM(0)