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マルリン鉱山 その3 

5月17日、スペインのマドリードで「民衆裁判」と言うのが行われました。
公的性格を持たない裁判ですが、
EUのラテンアメリカに対する市民権、経済権、社会権、環境権などの侵害をテーマにしており、
30件の告発について取り上げたのだとか。


その内の一つがグアテマラのマルリン鉱山。
マルリン鉱山の採掘権を持つゴールドコープはカナダの会社なのになぜ?
と思ったのですが、
スウェーデン、ノルウェー、アイルランドの年金資金が
ゴールドコープの株で運用されている、という関係らしい。


それってちょっと無理矢理じゃありません?て気がするけれど、
とにかくそういう関係だそうです。
投資額はスウェーデンが$31.2百万、
ノルウェーが$86.6百万、
アイルランドが$3百万。皆金持ちだなー。
年金基金を投資してもらえるくらい有望&優良&超安定企業なわけだな、ゴールドコープ。
私も株を買ってみようかしら・・・・・・。


ではなくて。


この民衆法廷、まずはグアテマラ政府を非難。
「ライセンスは周辺住民との話し合いや報告すらないまま交付され、
 会社を利する結果となっている。
 また反対運動を犯罪行為と決め付け、司法権力を使った」。


うーむ、今話題の沖縄米軍基地みたいなものですか、ひょっとして。


非難の対象には世銀やIMFも含まれていたり。
世銀は鉱山のための道路建設や電線の設置のために
事前の話し合いなく(これは多分周辺住民との、の意だと思いますが)資金を提供した罪。
IMFは特に鉱物資源に関連して外資獲得をどんどん進めろとグアテマラ政府に圧力をかけた罪。
でもって欧州各国政府は両者のメンバーであり資金を拠出しているところから
人権侵害の片棒を担っている、と。


うーーん、この辺はちょっと無理すぎな気が。
それに世銀とIMFが悪い、ってんだったら
世界中のあちらの国もこちらの国も加担してることになっちまいますけどね。


公的性格を持たないこの裁判にできるのは
責任の所在を明らかにし、非難を行うことぐらいなのでしょうが
自分の国の司法にも行政にも相手にしてもらえない住民にとっては
それなりの意義を持つ判決なのではないかと思います。


金鉱床は金や銀などの鉱物の他、水銀や砒素を産出するのだそうで
先の「人権のための医師団」の報告でも、
健康に害を与えるレベルではないとは言え、
住民の血液や尿から水銀、砒素、その他の物質が確認されていることは
やはり会社・政府には真摯に受け止めるべき点。
住民との話し合いと健康調査は必須でしょう。


この項、まだ書くことができてしまったので、もう少し続きます。



[ 2010/05/22 23:40 ] ニュース | TB(0) | CM(2)