大穴 

時間の経過とともに、熱帯暴風雨のアガサによる被害状況が明らかになっています。
今夕の発表では死者123人、行方不明90人。
自宅から避難している人の数は15万5千人。


被害は国内ほぼ全域に広がっていますが、
サカパ、ソロラ、チマルテナンゴ、ケツァルテナンゴ、イサバル、グアテマラの各県で
犠牲者の数が多くなっているようです。


通常、降雨による災害では太平洋岸のコスタスールの扇状地にて
道路が寸断され、町や村が孤立し、農作物がダメージを受け、飲料水がなくなる、
というのが定番なのですが、
今回犠牲者が多いのは山間地で土砂崩れにあったケース。
コスタスールは浸水被害は確かに酷く孤立しているところも多々あるのですが
犠牲者は出ていないような。


今日は国内は雨はさほど降っていないようですが、
一部の川はまだ増水していたり。さっさと水引けー。
でも今週は後半からまた雨だよ、とか言ってるのよね、天気予報。


いやでもこの天気予報、日曜日も月曜日も雨が降る、とか言ってませんでしたかね。
どちらもほとんど雨降らんかったよ。
予報をさせると外れるくせに、
実際に大雨になってからしたり顔で「この雨は数日間続く模様」とか言うの辞めてくれ。
アガタが来る前に「大雨だから注意」とか言えれば「さすがは気象庁」って見直したのにさ。


予報と言えば、大穴予報。
いやいや競馬の話じゃありません。
グアテマラシティーに突如として開く大穴のことです。
一昨日、第2区で大きな穴が突如として出現、
家1軒と通行人1人を飲み込んでしまったという、あの大穴。


実は今年の4月、Conred(政府の災害対策調整局)が
次に大穴が開くのはどこだろう、という調査を
グアテマラシティー及び近郊の数ヶ所でやっていたんだそうです。
地下の水流を感知する機械を使ってるんだそうで、
3年前にやはり大穴が開いた第6区で試してみたところ
「何も感知しなかった」ので「これでもう大丈夫」と胸をなでおろしていたところ。


でもね。一市民としましては、何かを感知して、実際に問題を解決してから
胸をなでおろしてほしいと思うわけですよ。
ここやあそこは大丈夫かも、でも他のところはわからないし、
第6区だって、今日は良くても明日は違うかもしれない。
大体雨の降らない4月に調査するのは、なぜ?
定期的に定点観測します、てならわからないではないんだけれど
1度や2度、何も感知しなかったからって、「大丈夫」なんて言わんでくれ。


それでもやらないよりはやった方が良いと思いますけどね、もちろん。
精度を上げて、大穴予報ができるようになるのはいつの日のことだろう。


というわけでその大穴です。
2007年2月22日に、第6区のサン・アントニオ地区でいきなり突然大穴ができ、
3人の犠牲者を出したことは未だに忘れられないニュースなのですが、
一昨日の2010年5月29日、今度は第2区のシウダー・ヌエバに
やはり同様の大穴がいきなり突然できたのでありました。


サン・アントニオの大穴は直径40m、深さ60m、
シウダー・ヌエバは直径21.52m、深さ31.25m。
小数点以下の数字がやたらと細かければいいというものではないと思うけれど
多分過去の経験がこういうところに生きている・・・のかもしれない。


前回の大穴の半分規模の中大穴ではあっても
家1軒がすとんと落ちるくらいだから、そりゃでかいです。


そんな大穴と中大穴の写真はこちらにて比較可。
サン・アントニトオの大穴 その1  その2
シウダー・ヌエバの中大穴 その1  その2


サン・アントニオの大穴はその後1年以上かけて埋め立てられましたが
シウダー・ヌエバの方は火山灰捨て場にするのが当面の良い使い方ではないかしら、と。
火山灰で埋め立てたら、それこそマジメにパカイート火山が出来上がるかも、だけど。


それにしても、いきなり開くこの大穴、マジメに怖いです。
次に穴が開くのは一体どこ!?



[ 2010/05/31 23:46 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

大雨一過 

熱帯暴風雨のアガタは昨日の内に熱帯暴風雨から熱帯低気圧へ、
そして今日に入ってただの低気圧へとどんどん勢力を弱め、
お陰で今日は雨が降らなかったグアテマラシティー。
今22時過ぎたところですが、暗くなってから霧がかかり
霧雨の降る肌寒い夜とはなっていますが、
ここ数日に比べれば遥かに静かな夜となっています。


ただし、国内全域、いやグアテマラシティーでも場所によっては
大雨による被害が大きく、死者は既に82人を数えるとか。


土砂崩れ、川の決壊、橋の倒壊、道路の不通と言った被害は
雨が降るたびに毎年繰り返される出来事ではあるのですが、
こんなに死者数が増えるとは。残念です。


ソロラ県のサン・アントニオ・パロポの13人、
チマルテナンゴ県ではサンタ・アポロニア、サン・ホセ・ポアキル、
テクパン・グアテマラなどを中心に50人、
首都圏ではグアテマラシティーなどで死者を出しています。
土砂崩れによる犠牲者が多いのですが
増水する川を見物していて流されたというケースもあったり。
更に負傷者59名、行方不明53名となっており、
犠牲者の数はまだ増えるかもしれません。


流された橋は13もあるそうで、幹線道路や主要道路はズタボロ状態。
被害状況が広範囲に及んでいること、
被害状況がまだ把握されてきれていないこと、で
ここには一々書ききれない状況です。


それでも今日のお昼頃には、パカヤ火山の噴火の影響で閉鎖されていたアウロラ空港が
ヘリコプターとプロペラ機に限って離着陸を認めるようになったため、
ズタボロで通れない道路ではなく、
空路の現場視察がやっとできるようになり一歩前進。
まだ被災者への援助物資を運ぶまでには至らないようですが・・・。


あちらの川もこちらの川も氾濫中ですが、
モタグア川の橋の上で濁流見物している人たちの動画を。



水位がかなり高くなっているのがおわかりになると思います。
のんびり見物してる場合じゃないと思うんですけど・・・。
実際この川、濁流見物をしてた人ごと、橋を流してしまったようだし。
この橋ではないとは思いますけどね。


私の周囲は平穏な日々が戻りつつあり、
今日は積もった火山灰を袋に詰めてゴミ出し完了。
思ってたよりも大変な作業で、明日はまた筋肉痛になりそうだけど
それくらいで済むのならお安い御用。


現在の被災者は27,112人、
避難所に避難しているのは29,245人、
自宅から避難した人々は111,964人。


これ以上の大きな被害がありませんように。



[ 2010/05/30 23:14 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

今度は熱帯暴風雨 

パカヤ火山の活動はどうやら沈静化しつつある模様。
それでもまた新しい噴火口が2つできたそうで、
一体この火山の火口っていくつありましたっけかね・・・?


火山灰の始末も終わらないグアテマラですが
今度は今年初の熱帯暴風雨アガタ(Agatha, 英語表記ではアガサ)が太平洋上を接近中、
今日は国内全域でほぼ一日中雨が降る悪天候となり、
既に各地から土砂が崩れた、川が決壊した、浸水した、
穴が開いて家が落ちた、木が倒れた、
道が通れない、土石流があった、などなど
各種様々な被害が出ています。
死者も出ていますが、公式に確認されているのはまだ12人ですか。
時間の経過とともにどんどん増えていきそうです。
我が家はせいぜい停電の被害があったくらいですが、既に復旧。


今のところ被害が大きいのは太平洋側のコスタ・スール、
西部のケツァルテナンゴ、ソロラ、キチェー県、そして首都圏。
グアテマラシティーでは北部に被害が大きく、
それ以外ではアマティトラン湖を擁するアマティトラン、
ビジャロボス川等に近いビジャ・ヌエバやビジャ・カナレスで
避難している人が多いようです。


既に熱帯暴風雨から熱帯低気圧に弱まってはいますが
明日はグアテマラの太平洋岸に上陸、
月曜日にはグアテマラシティーに到着、
火曜日には多分グアテマラを後にして頂けるのではないか、
という亀より遅いこのアガタ。


その間、まだまだたっぷり雨を降らせてくれるらしい。
今日これ程の雨が降るとは誰も予想しておらず、
対策が後手に回った感は否めないし、
余りに被害が広範に出ているために、対策しきれずにいるようですが
何とかこの数日を乗り切りたいもの。


さて、明日はどんな日になるかーーー。



[ 2010/05/29 23:59 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

火山灰が積もった 

パカヤ火山の火山灰。
一夜が明けて見てみたらしっかり積もっておりました。
グアテマラシティー、灰化粧。


全然響きが美しくない・・・・・・。


しかも朝の天気は小雨混じりのぐず曇り。
もし雨が強くなったりしたら、
我が家のテラスの排水溝が火山灰で詰まり
部屋の中に水がなだれ込むやもしれぬ?


「排水溝が詰まるので火山灰は排水溝に捨てず、ゴミ袋で廃棄しましょう」
という市役所のメッセージを見ていた私は
意を決して朝早くから清掃作業を行うことにしたのでありました。


DSCN2912.jpg 我が家(アパートの2階)から下の駐車場を眺めたところ。
屋根のあるところには落ちてませんが、
屋根がないところには灰がびっしり。


雨に濡れたこの灰、重たくて水で締まっていて
撤去作業が超大変。
車2台の駐車場スペースに等しい我が家のテラスですが
小雨の中を作業すること1時間半。
終わった頃はもうぐったりー。
DSCN2913.jpg そうしてできあがったのがパカイート火山。
標高約40cm。


雨に濡れた火山灰、海岸の砂と同じような感じだけれど
違うのは粒子。
砂浜の砂は滑らかな円形の粒だけれど
火山灰の粒はとんがり系。
ちくちくする程ではないけれど、
素手で触っていたりすると軽く不快感があります。
DSCN2916.jpg この雰囲気、故郷の某海岸を思い起こさせる・・・。
ホント、砂みたいですよね。
というか、きっと砂なんですよねぇ・・・。


車の轍痕が美しいー。


ビーチバレーだってできそうだぞ。
DSCN2915.jpg も少し引いて道路を写すとこんな感じ。
舗装したばかりです!と言っても通用するんじゃ・・・。


雨が降り出すと途端にクレーターが出没するグアテマラの道路ですが
火山灰のお陰でクレーターが消えた!と歓迎する声も。
いやそれ、見えなくなっただけだったら
かえって危ないと思うんですけれど?
道路に引かれているラインや記号も見えないし
出っ張りがあっても遠目には見えない。


車運転するの怖いです。
というわけで徒歩通勤しました、久しぶりに・・・・・・。
DSCN2921.jpg 急ブレーキ痕・・・。
多分二輪車のものだと思うけれど、この深さと長さ。


スリップ気味だったり、ブレーキしっかり効いてなかったり、
タイヤ空回り気味に発進する車、多々見かけました。


あまりスピード出せない状況ですが
それでも事故が起こっていたり。
DSCN2917.jpg 屋外で駐車していた車は
一晩たつとツートンカラーに大変身。
フロントガラスまで塗ってしまうあたりがお茶目?


重たい塗料なので、洗い流すのは結構大変みたいです。
塗料がとんがり系なので下手すると愛車に車をつけかねないという。
DSCN2918.jpg 街路樹なんかもこの通り。
誰も掃除してくれないので、当分灰まみれのままなんだろうな・・・。


火山灰はミネラル分や硫黄を含んでいるようですから
今後街路樹に何か変化があるかどうか、観察するのもおもしろいかも。
DSCN2922.jpg パカイート火山があちこちに出現中のグアテマラシティー。
グアテマラシティーが誇るお掃除隊は
朝早くから活動開始、日が暮れた後も続けていたらしい。


今日のグアテマラシティー、激しい雨はなかったものの
一日中灰混じりの小雨模様。
4時位からどんどん辺りが暗くなって不気味だったのだけれど
今のところ火山灰はぱらぱらとふりかけ程度に落ちるのみ。

何を隠そう、今日は朝から灰かきをしたり
灰の上を徒歩通勤をしたりしたお陰で
腰と脚が痛かったりするのであります。


そんなわけで今日は写真でお茶を濁しておしまい。
明日はどんな日になることやら。



[ 2010/05/28 22:54 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

パカヤ火山噴火 

今週は低気圧がこの付近に押しかけているんだそうで、
何だかすっきりしない天気にぐずぐず系の雨が続いています。
それだけでも鬱陶しいというのに、今日は15時頃にいきなり突き上げるような地震。


M3.4という小さな地震だったことは後でわかったのですが、
震源地の近い直下型の地震で、
こういう揺れを経験したことのなかった私には
結構ドキドキものでありました。


更には、ちょうどその地震の直後くらいからパカヤ火山の活動が活発化というニュース。
活発化、だけだったら良かったのですが、
19時を過ぎた頃から本格的な噴火が始まり、
最大1000mくらいの高さまで灰を吹き上げたという話です。


パカヤ火山はグアテマラシティーからは南に位置しており
超アクティブな火山として有名です。
私が覚えているのでは1998年にも噴火して
グアテマラシティーに灰が降り、
干してあって洗濯物が真っ黒りん。


今回はその当時以上の灰が降っており、
既にセマナサンタのアルフォンブラ状態。
夜中の火山灰というのは保護色で良く見えないわけですが
ざっと踏んだり触ったりした感じでは、少なく見積もっても1cmはある感じ。


家にいた私は良かったのですが通りにいる人たちは大変・・・。
通行人は傘をさせば何とかなるかもしれないけれど
車のフロントガラスに灰が積もり、
そこに微妙に雨なんかが降ってくるものだから
灰が固まってしまって視界が・・・・・・。


二輪車は危なすぎて走れない。
砂浜を走っているような感じで車輪を取られてしまうので。


グアテマラ市役所は「道路の清掃を行うけど、皆も協力してね」と広報中。
雨季が始まっているので、火山灰をさっさと避けてしまわないと
排水溝が火山灰で埋まってしまって水が流れない、
そして雨が降ると道路は河川に大変身。


いやそれって、別に火山灰なくても普通におきてると思うのですが
そんなレベルじゃなくて大変なんだ、ってことなんだろうな、多分。


パカヤ火山がよく見えるところにあるアウロラ空港はもちろん閉鎖。
進入路が火山に近い上、滑走路は一面の火山灰で、
こちらに向った飛行機はすべてエルサルバドルへ行き先変更。
そこからは陸路ですかね。


公立校は明日は休校、
小僧の学校は明日は前期の成績表渡しがあったのですが
先ほどメールで「中止」と連絡がありました。


パカヤはまだ盛んに噴いているようで
付近の住民の避難が続く一方、
火山を取材していたマスコミ関係者や
地元住民に行方不明者が確認されています。


これで活動が沈静化してくれれば良いのだけれど
明日は一体どうなることか。


ニュースのUstream版はこちらで(現在は生中継が流れてますが、ビデオでも見られるようになるはず)


写真はこことかここで
私の火山灰ついーとはこちらで見られます。
(一部情報はhahachiniさんが探し出したものです。ぐらしあす!)


取り急ぎのパカヤ火山噴火情報でした。



[ 2010/05/27 23:44 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

マルリン鉱山 その4 

米州人権委員会(CIDH: Comité Interamericana de los Derechos Humanos)というのは
米州機構に属する機関です。
人権侵害行為について告発があった場合は事実関係を調査し、
侵害行為があると判断される場合には
改善するよう要請することができる機関でもありますが、
委員会の決定には強制力はありません。


強制したい場合は、この委員会を経た後で
米州人権裁判所(CIDH: Corte Interamericana de los Derechos Humanos)に持ち込まれるのですが、
今回出てくるのは裁判所ではなく委員会の方のCIDH。


このCIDHがマルリン鉱山について、
周辺住民の健康被害が起こらないよう対策を行うまでは操業を停止すること、
住民が利用する水源の水質改善を行うこと、
をグアテマラ政府に要求したのが5月21日のこと。


またこの改善要求には、周辺住民の健康調査を行い、
鉱山に由来する症状が認められた住民への治療も盛り込まれています。
更には対策を20日以内に策定し報告すること、
当局あるいは会社から地元住民への嫌がらせや被害について報告することなど、
住民側の完勝と言っていい内容だったのではないかと思います。


これを受けて政府は住民の健康調査を行うことを発表していますが
具体的な環境汚染対策については、恐らく現在検討中。


開発と環境保全というテーマは、このマルリン鉱山に限った話ではなく
世界中の鉱山(金鉱に限らず)で同じような物語が繰り返され、
同じような非難決議が繰り返されているはず。
更には映画「アバター」でも同様のテーマが取り上げられ
この話題は一躍メジャーなものとなっています。


そんな状況であっても、
一方的に私が鉱山開発企業を非難できないと思ってしまうのは
私自身が金や銀やレアメタルが不可欠な社会に住んでおり、
その利益を享受した生活を送っているという負い目があるから。


「企業は住民の健康を第一に鉱山開発すべき」
というのは多分正論なんでしょう。
でもそうすることで費用が嵩み、
金銀レアメタルの価格が値上がり、
関連するパーツや商品の価格が上がったら・・・。
あるいは、採算割れで採掘も行われなくなったら・・・。
LEDや燃料電池にもレアメタルが使われているという話です。


環境保全を本気で訴えるのなら、
産業の発展を犠牲にしてもいいという覚悟が必要だと思うのです。
金や銀にしても、産業用や医療用の用途の他に
一体どれだけの量があればいいのか・・・。


鉱山開発と環境保全というテーマ、
以前から気にはなっていたものの
なかなかどうしても取り上げるには重いテーマと思っていたのは
結局自分自身に跳ね返ってくるのがイヤだったんだな。
と、ついでに自分勝手な私を発見してしまってがっかり。


この項、長くなりつつありますが、もうちょっと続きそうです。



[ 2010/05/26 23:56 ] ニュース | TB(0) | CM(3)

マルリン鉱山 その3 

5月17日、スペインのマドリードで「民衆裁判」と言うのが行われました。
公的性格を持たない裁判ですが、
EUのラテンアメリカに対する市民権、経済権、社会権、環境権などの侵害をテーマにしており、
30件の告発について取り上げたのだとか。


その内の一つがグアテマラのマルリン鉱山。
マルリン鉱山の採掘権を持つゴールドコープはカナダの会社なのになぜ?
と思ったのですが、
スウェーデン、ノルウェー、アイルランドの年金資金が
ゴールドコープの株で運用されている、という関係らしい。


それってちょっと無理矢理じゃありません?て気がするけれど、
とにかくそういう関係だそうです。
投資額はスウェーデンが$31.2百万、
ノルウェーが$86.6百万、
アイルランドが$3百万。皆金持ちだなー。
年金基金を投資してもらえるくらい有望&優良&超安定企業なわけだな、ゴールドコープ。
私も株を買ってみようかしら・・・・・・。


ではなくて。


この民衆法廷、まずはグアテマラ政府を非難。
「ライセンスは周辺住民との話し合いや報告すらないまま交付され、
 会社を利する結果となっている。
 また反対運動を犯罪行為と決め付け、司法権力を使った」。


うーむ、今話題の沖縄米軍基地みたいなものですか、ひょっとして。


非難の対象には世銀やIMFも含まれていたり。
世銀は鉱山のための道路建設や電線の設置のために
事前の話し合いなく(これは多分周辺住民との、の意だと思いますが)資金を提供した罪。
IMFは特に鉱物資源に関連して外資獲得をどんどん進めろとグアテマラ政府に圧力をかけた罪。
でもって欧州各国政府は両者のメンバーであり資金を拠出しているところから
人権侵害の片棒を担っている、と。


うーーん、この辺はちょっと無理すぎな気が。
それに世銀とIMFが悪い、ってんだったら
世界中のあちらの国もこちらの国も加担してることになっちまいますけどね。


公的性格を持たないこの裁判にできるのは
責任の所在を明らかにし、非難を行うことぐらいなのでしょうが
自分の国の司法にも行政にも相手にしてもらえない住民にとっては
それなりの意義を持つ判決なのではないかと思います。


金鉱床は金や銀などの鉱物の他、水銀や砒素を産出するのだそうで
先の「人権のための医師団」の報告でも、
健康に害を与えるレベルではないとは言え、
住民の血液や尿から水銀、砒素、その他の物質が確認されていることは
やはり会社・政府には真摯に受け止めるべき点。
住民との話し合いと健康調査は必須でしょう。


この項、まだ書くことができてしまったので、もう少し続きます。



[ 2010/05/22 23:40 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

マルリン鉱山 その2 

マルリン鉱山の健康被害に関して、
「人権のための医師団(PHR – Physicians for Human Rights)」というところが
昨年ここを調査、最近その報告書(英語)を発表しています。



調査対象となった個体数は23人。
いくら何でもとちょっと少ないんじゃ・・・という気はしますが、
実地調査を行ったのはたったの4日間。
日数から考えれば、仕方ないのかしらん・・・・・・。


でその4日間の駆け足調査によると、
鉱山近くの住民の血液や尿からは水銀、銅、砒素、亜鉛、鉛などが検出された、と。
その濃度は今のところ健康に被害を与えるレベルではないけれど
今後は濃度が高くなる可能性はありうる(そりゃそうだ)。


鉱山の近く、遠く、その間、での有意調査については差は認められず。
職業別の調査については鉱山労働者、農民、教員、その他なんだけれど
ブツによって高く出たり低く出たりで、評価はちと微妙。


また鉱山周辺の河川の水質も、鉱山を通る前後では有意な差が確認されたものの、
住民の人の「川の水が農作物をダメにしている」という発言の裏づけは取れず。


そんなわけで、何とも玉虫色な報告書・・・になっちゃってますが、
ま、4日間の仕事の報告書ならこんなものかも。
むしろ、4日でこれだけやった方がすごいんだろうな、多分。


なお開発会社(現地法人はモンタナ社)の担当者は、
「鉱山労働者については6ヶ月ごとに血液と尿の検査を行っており、
 現在のところ問題は発生していない。
 政府からも水質については問題ないとの報告を得ている」
と言っていまして、これも現在のところは今回の報告書とあってはいるようです。


もっとも、原因が何にあるかは不明ながら重金属による汚染が確認されたからには
この鉱山の最大の受益者である政府は
今度こそ公的な健康調査をやって、住民の不安を和らげ、
会社側に改善すべき点があれば、改善させるべきでしょうね~。


この項、あと1回くらい続きます。



[ 2010/05/19 23:57 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

マルリン鉱山 その1 

サン・マルコス県のサン・ミゲル・イシュタウアカンという町には
マルリン鉱山(Mrline Mine)という金銀鉱があります。
(マルリン鉱山と書きますが、発音はむしろマーリンに近いかも)


2007年の金の生産量は227,233オンス(6,442Kg)、銀の生産量が2,837,204オンス(80,435Kg)。
えっとー、良くわかってませんが金が1オンス=$1,209.46と価格が出ているサイトを見つけたので計算してみました。
するとその価値$274,829,224.18。
きゃー、全然見当もつかないよな大金!
というわけで、なかなかよさ気な鉱山ではあるのう、ということがわかったような気はします。


この鉱山の発掘権を持っているのはGold Corpというカナダの会社。
グアテマラの天然資源というのは数十年の期限を区切って
外資系の会社に開発やら発掘やら搾取やらを許可することがほとんどです。
その代わりに得るのはいささかの使用権料と税金。
もちろん地元の人の雇用先としては有望かつ優良企業といえるでしょう。


しかし。特にこのマルリン鉱山を巡っては、地元の人の健康被害が取り沙汰されており
数年前から地元の人の反対運動が盛んに行われています。
健康被害を受けている・・・と主張する人は多々あるのに対し、
公的な被害調査が行われたことは皆無。
ゴールドコープがいつから操業を始めたのか、その辺はちょっと良くしりませんが
遅くとも2004年には鉱山の採掘を始めているようです。


そんなわけで・・・と書き進めようかと思ったのですが、今日は睡魔に襲われ中で頭がマトモに働きません。
続きはまた明日にでも。
予習&復習編として、先月書いた「資源と開発」なんかも参考になる、かもしれませぬ。


[ 2010/05/18 23:08 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

EU-LACサミット 

現在スペインはマドリードで第6回EU-LACサミットというのが開催されます。
LACはLatin America & Caribe(ラテンアメリカ及びカリブ)のことで
火山灰にも負けずに予備会談が行われ、明日18日が本会議。
ウチの大統領も参加するこのサミットのテーマは
Towards a new phase of the bi-regional association :
Innovation and technology for sustainable development and social inclusion

意味不明すぎる・・・。


というわけで、一生懸命日本語にしてみました。
「二地域間連合に向けた新たな段階:持続可能な発展とソーシャルインクルージョンのためのイノベーションと技術」。
やっぱり意味不明だ・・・。


それはともかく。
このサミット、ホンジュラスのロボ大統領が参加するということで
南米各国からは参加を見合わせるという声が相次いでいたのですが、
結局はぞろぞろ参加?
まさかサッカーのスペインリーグ最終節観戦を兼ねて、という話ではないとは思うけれど。


EUが地盤沈下しつつあるこの時期に一体何の話をするんだろ、
ALCからEUへの援助か?とか冗談半分思わないでもないのですが、
中米にとってはこのサミットに絡んでEUとの通商合意が行われることになっており
ちょっとばかし気合いが入るサミットとなっています。


もっともこの合意、昨年のホンジュラスのクーデターのために話し合いがストップ、
進展が危ぶまれていたのですが、ロボさんが大統領に就任してからはとんとんとん。


とんとんとん、とは言っても中米側の足並みが揃わなかったり
EUからの乳製品輸入に脅える中米側の生産者もあったり。
特に乳製品は結構厳しい交渉が続いているという話なので
どういう結末に落ち着くのかは興味のあるところではありますが。


ま、本会議の意味不明なテーマについても
どういう生命が出るのかも楽しみと言えば楽しみですけれど。



[ 2010/05/17 23:43 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

自治体の面積 

先日から調べ物をしていて、ブログを書く時間がなくなっています。


何を調べているかというと、グアテマラの各自治体の面積とかいった基礎データ。
基礎データだと思うのですが、これがなかなかはかどらない。


まず、そういうものをまとめてくれたサイトがない。
グアテマラには国立統計院(INE)があるのですが、
自治体毎の人口データならあるのだけれど
地理的データは一切なし。


じゃあ、国立地理院(IGN)はどうかしら・・・と見てみたら
こちらはサイト自体が開かない。
キャッシュを拾ってみても中身が何にもなくて役立たず。


ん、もう~~~、というわけで今度はInforpressの自治体データサイトをチェック。
ここは全自治体を網羅しているわけではないけれど、
小さな自治体のデータがあることもあって、案外重宝するサイト。


ただし、データを載せている自治体でも、
必ず面積が出ているわけではないし、
あったとしても違う数字が2つくらい書かれていたり。
頓珍漢なデータもあるのですよ。
「標高」のはずなのに単位が「人/平方キロ」って、それどういう意味・・・。


例えばフローレス
フローレスと言えばティカル観光の基地。
ペテン・イツァ湖に浮かぶ島。
ムンド・マヤ空港もフローレスにあるわけじゃないのにフローレスにあることになっていて
グアテマラの中ではメジャーな町だと思うのですが。


それなのに、面積データがない。どこを探してもない。
緯度や軽度といった、地図をみればある程度は測れるデータとか
海抜何mとかいうデータは載っているのに、
何故に面積がどこにもないのだ・・・。


時々、自治体の境界線がきっちり定まってなくて、
故にきっちりと面積が出せないというところはあるんだけれど
フローレスって、島ですよ?
それともあれか、橋のどこまでを含むかとか、湖のどこまでを含むかとか、
そういうところで紛争中?で面積出せないんでしょうか・・・・・・。


ひょっとして・・・と思ってWikipediaなんかも見てみたのですが
海抜はあっても面積なし。
どこからデータ持ってきているのか一目瞭然だわ。


ま、そんなわけで遅々として全然進まないのであります。
どなたか、そういうデータがあるよ!ってサイトをご存知だったら教えてください。
さすがに各自治体に電話してまで調べる気にもならないしな・・・、
それにしても、自治体の面積ってどういう風に計測して出すんでしょうね?
とちと疑問に思ったのもまた事実であります。



[ 2010/05/06 23:50 ] 街角 | TB(0) | CM(2)

パラモス 

今週は久しぶりに激しい下痢に悩まされまして、
ちと体調悪かったのですが、まあそれも何とか治まってきた今日。
折角体調も良くなって来たことだし、ってんでドライブに行ってまいりました。


行き先はパラモス(Parramos)という町。
町というか、カテゴリーとしては市になります。
チマルテナンゴ県パラモス市。
しかし、面積はなんと16平方キロというミニシティ。
人口は1万人に満たないそうですが、
この面積で1万人なら実は結構な過密シティかも?


位置はアンティグアとチマルテナンゴの間になります。
アンティグアからパナハッチェルやらケツァルテナンゴやらに行く時、
チマルテナンゴを通って行きますが、その途中に当たる町。
もっとも最近は新しい道ができているので、パラモスはもう通らないかも。


050101.jpg
ゴタクはそれくらいにして出発。


今日は朝からくもり気味だったグアテマラシティー。
シティーからサン・ルーカスへ向かう途中の山道は雲の中。
この道は中央分離帯もあるからいいけど、パラモスへ向う道は対面通行。
おまけにチキンバスがびゅんびゅん飛ばすところでもあり、
こんな天気だったら困るなぁ~と思ったのですが、杞憂でした。
サン・ルーカスから先は雲ってはいたけれど、霧はなし。



「今年は旱魃になるから水は節約するように」と気象庁は言ってたのですが
ところがどっこい、今年は雨の訪れが異常に早かったです。


050103.jpg4月半ばを過ぎた頃から雨がじゃんじゃん降り始め、
政府は「この雨の後にはまた晴天の日が続くから、種まきはまだしないように」
と農民のために一生懸命広報活動。


確かに雨の一週間が過ぎると晴天の日が一週間くらい続いて
「やるなぁ、気象庁」と思ったのも束の間、
その次の週は嵐のような雨とともに「雨季宣言」。
4月の内から公式に雨季になってしまったグアテマラです。


・・・なんだ、種まきしちゃえば良かったのか。


そんなことちゃんとお見通しだった農家は
既にトウモロコシを蒔いてたようで、
途中のミルパ(トウモロコシ畑)ではトウモロコシたちがすくすくと成長中。



050106.jpg
パラモスには何があるか、と言われると特に何もありません。
経済を支えているのは農業ですが、
チマルテナンゴやアンティグアといった近隣の町に仕事に行っている人も。
そんな何もない町にあるPosada de mi abuelo(ポサダ・デ・ミ・アブエロ)。
コテージタイプのホテル&レストランで
写真はレストランを外から見たところ。
ここのレストランでちょいと一息。



050105.jpg庭と呼ぶには広すぎるグラウンドサイズの庭。
馬もいて乗馬もできるし、自転車の貸し出しなんかもしてくれます。


その自転車でどこに行くんだろ?てちと気になったんですけどね・・・、
アンティグアに行く時は、行きは下りだからまあいいとして、
帰りは超上り道。交通量も結構ある道路だし、止めた方が無難。
パラモス市内はアップダウンが余りないので、
市内走る分には問題ないけど
それにしちゃあちと狭すぎないか、この町。
いや、この市・・・。



050104.jpgブーゲンビリアがきれいだったー。
ブーゲンビリアって成長早いし、どんどん枝が増えていって、
手入れの難しい木だと思うのですが、
ここのは奇麗に手入れされていました。


空気もヒンヤリと澄んでいて
危険と騒音が満載のグアテマラシティーから離れて
ちょっとほっとしたいような時には良いかも。


同じチマルテナンゴ県のテクパンが数年前からそういう雰囲気で売り出していて
レストランやホテルが結構増えているけれど
ここはまだそういう人が増え始める前のテクパンに似ているかな。
私的にはこのままであってほしいけれど・・・。



050102.jpgこれはおまけ。
メーデーの今日、デモ行進など行われたみたいですが、
チマルテナンゴ市付近で見かけたのがこのトラック。
前部には"TRABAJO SI PERO CON DIGNIDAD"と書かれた横断幕。
「労働はOK、だけど尊厳くれ」てな感じかな・・・。


トラックの荷台にはデモ行進?参加の人たちが満載されていました。
楽しそう~。



*写真はすべて小僧カメラマンの撮影による。あ、ブーゲンビリアだけは私か。


[ 2010/05/01 23:39 ] 街角 | TB(0) | CM(0)