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アルフレッド・クラウス 

昨日のマリオ君の歌も素敵なのですが、
テノールの歌手って、素敵な人がたくさんいますよね。


いえ、容姿じゃなくて声が、というか歌が、ですよ。


最近のクラシック音楽の動静には詳しくないので
どうしても古い話が多くなってしまって申し訳ないのですが、
1990年頃は三大テノールの全盛期でして
パバロッティはさすがに往時のような煌くような輝かしさはなくとも
それでも十分超人的でしたよねぇ。


1990年にイタリアで行われたサッカーのW杯の開会式の前夜祭(長い!)に
ローマのカラカラ浴場で行われたこの三大テノールのコンサート、
私はCDで持っていたのですが、事情があって手放してしまってとても残念なのですが、
あれは本当に祭典にふさわしく、
かつ白血病を克服したホセ・カレーラスの復帰を祝うのにふさわしい
名演だったと思います。


特に3人で歌ったプッチーニのオペラ「トゥーランドット」のアリア
「誰も寝てはならぬ」はライブならではの演奏で、何度も何度も聴きました。


この3人、それぞれに素敵なのですが、
じゃあ好きなテノール歌手を一人、ということになると
へそ曲がりな私としては、この3人以外から選びたくなります。
そこで選んだのがアルフレッド・クラウス(Alfredo Kraus)
アルフレードと表記されることもあるこの方、オーストリア系のスペイン人で
1999年に71歳で亡くなっています。


こういう声が好きなんですよねぇ~。
硬質でまっすぐ天に伸びる高音と大地に溶け込むような低音。
難しいシーンでも楽々と歌ってしまうテクニックも素晴らしいです。


ここではビゼーのオペラ「真珠採り」から
ナディールがレイラを思って歌う「耳に残るは君の歌声(Je crois entendre encore)」。
クラウス版、いくつかあってどれもそれぞれにいいのですが、
1975年にカナリア諸島(クラウスの出生地)の
ランサロッテ島の海岸で撮ったという映像付のバージョンを。
なかなか歌が始まりませんが、クラウスが素で出てきたり、
ランサロッテ島の風景があったりで、結構貴重な映像かも。





Je crois entendre encore,
Caché sous les palmiers,
Sa voix tendre et sonore
Comme un chant de ramiers!
Ô nuit enchanteresse!
Divin ravissement!
Ô souvenir charmant!
Folle ivresse! Doux rêve!

Aux clartés des étoiles,
Je crois encor la voir,
Entr’ouvrir ses longs voiles
Aux vents tièdes du soir!
Ô nuit enchanteresse!
Divin ravissement!
Ô souvenir charmant!
Folle ivresse! Doux rêve!


最後がいきなりブチッって切れるのがちょっと残念。


このオペラ、元々フランス語で書かれていますので、
このアリアも当然普通にフランス語なんですが、
他の言語バージョンもありまして、
クラウスではイタリア語やスペイン語で歌ってるのがYouTubeにあったりします。


各フレーズの入りの美しいことに感心するのですが、
Ô nuit enchanteresse! Divin ravissement!(おお魅惑の夜よ、天の恍惚よ)
というところのdivinの入り方にノックアウトされてしまうのが私です。


いや~、やっぱり素敵だぁ。



[ 2009/06/09 23:25 ] monjablancaのお気に入り | TB(0) | CM(2)