ウーゴ・アルセのこと 

ローセンベルグのビデオが世に出てから3週間が経過し、
さすがに沈静化を見せてきています。
もっとも、これをきっかけに始まった
若者を中心とする抗議行動は続いており、
今週は今までのような日曜日の抗議集会に替えて
(と言っても、日曜日の抗議集会もあるとは聞いていたのですが、どうなったやら)
土曜日の夕方に祈りの集会が行われました。
Guatemaltecos piden Paz y Justicia en Velada


この活動が長く続くものであってほしい、と願うべきなのか、
こういう活動がなくても正義が全うされる国でありますように、と願うべきなのか。
何だかフクザツ・・・・・・。





さて、ローセンベルグのビデオはインパクトのあるものでしたが、
実はローセンベルグよりも以前に、やはり
「この文書を読んでいるということは、私はもはや既にこの世に存在していないからです」
という「遺書」を残していた人がいます。


その人の名はウーゴ・アルセ。
コロンが大統領に就任して間もない2008年の1月24日に
市内のホテルで遺体で発見されたのでした。
以前に書いたことがあるような気がするな~、と思って探したらありました。
駆け足で振り返る、最近のニュース


アルセは以前は夕刊紙にコラムを寄稿していたのですが、
誰彼構わず強烈に批判する癖がたたってか?
新聞社等から総スカンをくらったようであります。


その中でも強烈に批判していたのが現大統領夫人のサンドラ・デ・コロン。
大統領選挙中の痛烈な批判に怒りまくったサンドラ、
その後名誉毀損などでアルセを告訴するのですが、
この裁判もアルセが死んで無用のものとなっています。


さて、「私は告発する」と題されたその遺書。
かいつまんで内容を取り上げておきたいと思います。


この瞬間、あなたがこの文書を読んでいるということは
私はもう存在していないから、つまり私は生きていないということです。
「事故」、「自然死」、「自殺」その他のどのような状況であったとしても。


1999年4月に「自殺」した国会議員エクトル・クレー・オレヤナの身に
実際には何が起こったかおわかりになるだろうか。
彼にはまだまだ生きる理由、そして戦う理由があった、
にもかかわらず、自殺と宣告されたのだ。


私の死に対しても同じようなことが起こるだろう。
もっともプレンサ・リブレ紙には私の死のニュースを載せるだけの
尊厳があるだろうか?
あの新聞は私に対してのみならず国民に対しても敵となり
選挙に勝った者には跪いたのだ、
そして私が書いた「プレンサ・リブレ紙の横暴」というコラムは
日の目を見ることもなかった。


私は犯罪により口をふさがれるわけだから、
これ以上告発することも、公の場で叫ぶことも不可能だ。
私の命は私を排除するようにという命令を受けた者により終わりを告げる。
私は卑怯にも殺害されたのだ、しかし私の口を塞ぐことは決してできないだろう。


サンドラ・フリエッタ・トーレス・カサノバ・デ・コロンは
ORPA(注 :ゲリラの一派)でマルタというコードネームで呼ばれており、
誘拐、恐喝、窃盗、強盗などで収入を得ていた。
アルバロ・コロン・カバイェーロスは麻薬とアルコールの中毒で
彼を操るものの手の中にあるおもちゃに過ぎない。


あなたは私の死の復讐を実行してくれるのだろうか、
それともイサイアス司令官(本名ラファエル・アウグスト・バルディソン・ヌニェス、
内戦時代のサンドラ・トーレスの愛人)が
今ではファーストレディの側近であることに恐怖を覚えるのだろうか。


私はここに国民と全世界に向けてメッセージを残す。
私の血はこの国の大地を豊かにする肥やしとなるだろう。



この方、詩人でもあるので、文章がとっても詩になってるんですよね・・・、
要点を言えば
プレンサ・リブレと大統領夫妻をそれぞれ非難する内容。


で、アルセはホテルの一室で遺体で発見され、
検死の結果自殺と判断されました。
実際のところ、アルセがいうように他殺なのか
それともこの遺書を残した上での覚悟の自殺なのか、
その辺りは定かではありません。


はっきりしているのは、アルセがサンドラを強烈に批判していたこと。
アルセのメッセージの中でサンドラの愛人とされているイサイアス司令官は
グアテマラの内戦史に登場する人物です。


1996年、現在グアテマラ市長のアルバロ・アルスーが大統領に就任した年。
内戦終結の予備段階として、URNG(ゲリラ)側は「戦争税」の徴収を停止、
そして停戦を発表したのでした。
しかしゲリラの収入源と言えば、この戦争税。
ついでにドンパチやらないとなると、何したらいいんだい?


というわけなのかどうかは良くわかりませんが
1996年8月、セメント会社の一家であるオルガ・デ・ノベラが誘拐されます。
誘拐時にパトカーと同じモデルの車が使われていたことから
当初は警官の関与が疑われたのですが、
捜査の結果(捜査には警察ではなく軍が関与)、ゲリラの犯行であることが発覚、
イサイアス司令官とミンチョ(本名はフアン・ホセ・カブレラ)の2人が逮捕されます。
2人ともORPAのメンバー。


10月、2人は市内の公衆電話から身代金要求の電話をかけていたところを逮捕されるのですが、
ミンチョについては逮捕された後、行方が不明となっています。
逮捕時に頭を強打されたことから、同日死亡したと見られていますが、
公式発表では「2人を同時に逮捕することはできなかったので、1人は逃した」んだとか。


イサイアス司令官については、本人が人質との交換を申し出、
こうしてイサイアスとデ・ノベラは自由の身となったのであります。


この誘拐事件はURNGの知らぬところで行われたものであったため、
ORPAの総司令官であったガスパール・イロム司令官こと
ロドリゴ・アストゥリアス(ノーベル文学賞作家ミゲル・アンヘル・アストゥリアスの息子)は
和平交渉の席から辞退せざるをえなくなったのでした。


で、これは内戦とは何の関係もない一般犯罪のはずなのですが、
イサイアス司令官がこの件で起訴されたなんて事実はどこにもありません。
イサイアスがサンドラと愛人関係にあったのかどうかは知りませんが
サンドラの側近であることはどうやら事実のようです。


アルセの告発の真実性については、真偽のほどを確かめる術がないのですが
ローセンベルグの事件と重ね合わせてみた時に
図らずも同じ影が見えてしまうのはどうしてなのか。不思議です。


そう言えばローセンベルグが告発していたグレゴリオ・バルデスという経営者、
怪しげな形で入札に参加し、公共事業を落札したらしいという事実が明るみに出ており
少なくとも汚職に係わっていたのではないかと見られます。
もっとも、検察の発表じゃなくて新聞の調査によるものですから、
検察にどこまでできるのかはとっても心もとないですけれどもね・・・、
事件が解決されてすべての事実が明るみにでることはあるのか・・・、
まだまだ先は長いように思います。



[ 2009/05/31 11:58 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(2)

ホンジュラスの地震 

日本でも報道されていますように、
28日の午前2時24分にホンジュラスのカリブ海側で
マグニチュード7.1の地震が発生しており、
ホンジュラスでは現在のところ7人の死亡が確認されているそうです。


ホンジュラスと言えば地震の少ない国なのですが、
この地震はカリブプレートと北米プレートとの間で起きた
プレート間地震なんだそうで、
そう、この辺り、プレートがいくつかぶつかり合っているのですよね。
グアテマラの太平洋側にあるのはココスプレートですが、
北米プレートとカリブプレートはグアテマラを横切るように接触しており
西側はちょうどグアテマラとメキシコの国境付近から
東側はグアテマラとホンジュラスの国境付近へと貫いているのであります。
そういう意味では、グアテマラでも同じような規模の地震が起こる可能性あり!?


実際、グアテマラシティーでもかなり揺れたそうです。
「そうです」というのはバルセロナ優勝の夢に浸っていた私は
まったく感じなかったからなのですが、
この地震で目が覚めたという人もいたりして、
何よりも「長く揺れて怖かった」んだそうです。
何でも30秒くらいは揺れてたという話。
寝てて良かったわ、私。


ホンジュラスのカリブ海側と言えば
ビーチリゾートだったりするわけですが、
その付近がかなりの被害を受けていて、
その被害の規模の割には死者の数が少なかったのは不幸中の幸い。
とは言え、亡くなられた方はお気の毒でした。


道路や建物の被害はかなり大きく、今も余震が続いているとか。
サン・ペドロ・スーラのグラン・オテル・スーラ(ホテルです)にも被害があったそうで、
このホテル、昔一度宿泊して、大きなロブスターを食べた記憶があるのですが
大きな被害ではないと良いです・・・。宿泊者には被害なし。


グアテマラ側でもイサバル県を中心に家屋の倒壊や地面の亀裂なんかが確認されていまして、
本当に凄い地震だったようです。
水源が被害を受けて、水がないよぅ~、とかそういう話もあるようで、
しばらくは大変な生活が続くかもしれません。


さて、そんな大変な人たちを尻目に、
小僧は今日、前期の成績表をもらって6月の休暇に入ったのでありました。
加えて今日から11日間、クラスメートの一家に招待されて
ウエウエテナンゴ県のとある町に遊びに行っています。
なので私はしばらく一人でリフレッシュ~!!


と言いたいところなのですが、この10年間と数ヶ月、
小僧とべったりの生活だったので、
久しぶりに1人になると何していいんだかさっぱりわからなかったり !?


まあとりあえず明日はのんびりしてよ。
小僧のホームシックだけがちと心配ではありますが。


そうそうそう言えば、今週に入って新型インフルエンザの患者さんが増えてきて
今日までで11人なんだそうです。
そろそろ国内での感染も起こってるかもしれないですよね。
ってことは、やっぱり家の中でゴロゴロしてるのが一番よいのかも・・・?



[ 2009/05/29 22:58 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

バルセロナ優勝~! 

書きたいこともなかったわけではなかったのですが、
当地時間で26日の午後に行われた
サッカーのヨーロッパ・チャンピオンズ・カップで
バルセロナが優勝してしまったので、
まだ興奮している私にはゆっくり文章を書く根性がありません。


昨年の今頃は意気消沈していたバルセロニスタの私としては
今年の三冠(リーグ、国内カップ戦、ヨーロッパチャンピオンズ)は
想像だにしなかったことで、
ただただ幸せな5月だったのでありました。むふふ。


というわけで、興奮が少しは醒めてきそうな
今晩か、明日あたりにはまた少し書き始められるかと。


オットー・ペレス(野党党首)への暗殺計画なんてものもあるらしくて、
相変わらず国内の話題には明るいことがないのが辛いところですが。


[ 2009/05/29 06:40 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)

米州機構の事務総長の訪問 

グアテマラシティーはまだそうでもないのですが、
西部の方ではかなり雨が激しくて、農作物や家屋の被害に加え
亡くなった方までいるようです。
まだ雨季は始まったばかりだというのに・・・・・・。


ちなみにグアテマラシティーはまだ雨はひどくありませんが、
既に道路は傷み始めており、またしてもクレーター状態。


そんなグアテマラシティーでは、相変わらずローセンベルグ事件が真ん中にあって、
この日曜日には正義(犯罪の処罰)を求める人たちの集会がありました。
この運動の中心となっている若者たちは「白い津波」と呼んでるみたいですね、この集会。
基本的には皆さん白い服着用でやってきます。
その前の日曜日ほどではありませんでしたが、
それでも5000人くらいがやって来たというから大したものです。


もちろん大統領支持派の集会もありまして、
こちらは与党の某国会議員が自費で呼んだという若者達が500人ほど。
歌手も呼んで、わーっと盛り上がって、
でも、集まった人たちが歌手のサインをもらうのではなく、
集会に参加した人たちのサインを集める集会だったというのがなかなか愉快。


ちなみに、この自費で若者達を呼んだというこの国会議員、
以前、韓国からの招待で同国を訪れた際、
費用はすべて韓国側が持ったというのにちゃっかり国会にも旅費を請求していて
発覚した後も
「いや、手続き通りだからこのお金は返さない」
と頑張っていて、さすがにあきれ果てた所属政党に
「こら、返さんかいっ!」と一喝されてやっと返したという剛の者。
剛の者だけれど女性です。
その名はデリア・バック。迫力ある名前だな。


さて週末西部のサン・マルコスを訪れていたコロン大統領は
「お願いだから、もうボクを支持する集会はしないで、
 反対派と対決することのないように」
って、反対派とのトラブルなんか起きてませんてば。
本音を言えば、さすがにもうお金ないってことでしょ。


ローセンベルグのビデオが出た後、12日の火曜日から15日の金曜日、
加えて17日の日曜日の集会に大統領側が使った費用は明らかにされていませんが
とある人権グループの試算によりますと2130万ケツァル(約266万ドル)に上るとか。
こんな金があったら、他のことに使ってくれればいいのにね、ホント。


そうそう、そう言えばちなみに呼びつけられて、
いつの間にか「私はコロン大統領を支持します」って宣伝に使われた市長さんたち、
その数日後には大幅な交付金のカットを言い渡されて、不満たらたらみたいです。
今年の税収が伸びないだろうってのは去年のうちにわかっていたはずなのに、
「グアテマラには大きな影響はない」とか言って予算組んだのは誰だったっけねぇ。
そんなわけで地方交付税のみならず、国の予算も軒並みカット。


景気がいいのは、各省庁の予算を横取りして運営を続ける
ファーストレディのサンドラ・トーレス率いるコエシォン・ソシアルというブラックボックス。
このコエシォン・ソシアル、地方、特に貧困地域の支援に力を入れる、と言って
現金をばらまいているところです。
他省庁に割り当てられた予算を横取りしていながら
「コエシォン・ソシアルは独自の予算は扱わないから
 使途については報告の必要なし」
というとってもご都合主義の主張をしていて、
ここからお金がどこに流れているのかは全くもっての謎。


ここからBanruralにお金が流れていて、
Banruralとコエシォン・ソシアルで架空のプロジェクトを作って
その資金を勝手に使っているんじゃないのか、みたいな話が
ローセンベルグのビデオにもあったのでした。


なので、Banruralについては精査が必要だと思われるのですが、
政府側は徹底してこれを嫌がっています。
例の金融監督庁の長官は
「いや、私にはそんなことを命じる権限ないから。検察が告発してくれないと」
えええーっと、金融監督庁って、何のために存在してるんでしたっけかね?


大統領に至っては「そりゃ、いいけれど、やるの大変でしょ」
って、いや、アナタ、そういう問題じゃありませんから!
一国の、それも政府が多大な資金を預けている銀行が
健全じゃなかったらどうするんですか、って話で、
政府としては、別に徹底的な監査をしたところで問題ないじゃない。
これだけ噂になっているのに、やらない方が不自然とも思われ、
やっぱりあの銀行は・・・・・・てな流れになってきている今日この頃。


そんなところへ米州機構のホセ・ミゲル・インスルサ事務総長がグアテマラ入り。
昨夜グアテマラ着で、今日一日で大統領、副大統領、国会議長、国会議員、
暫定最高裁長官、Cicig代表、検事総長、カトリック教会の枢機卿、人権擁護局代表、
野党政治家、外交団、大学総長、加えて青年代表もですか?と会談しまくり、
明日の早朝にはもう機上の人となる予定。


忙しい方ですから、わざわざ時間を作って来てくれるというだけでもすごいですが
この会談しまくり最中にやった記者会見で
「現在のところ、大統領が犯罪に関係したと見られるような点はない、
 世界的にも大統領のイメージには傷がついていない、
 私は事件の捜査のためじゃなくて、
 民主主義が機能しているかどうかを確認しに来たんだ」
と捜査状況についてはノーコメントの方がいいんじゃないかと思いますが
非常に無難な外交的発言。
いや、それにしても一体全体何しに来られたんでしょうね、この方?
クーデターという話もあったから、そのせい???


そんなわけで米州機構様からも「いや、大丈夫」とお墨付きを頂いたグアテマラです。
新型インフルエンザもやっとこさ5人目の患者さんが確認されたところで、
日本よりはずっと安全ですから!!


って、そんなわけは全然なくって、ここしばらく減少気味だった殺人事件も
昨日は以前のレベルに戻っているようで、安全とは程遠い。
殺人事件の解明率はわずかに2%なんだそうで、
そうですねぇ、年間6000人が殺されるこの国で
解明される事件はわずかに120件、残る5880件は迷宮入り。


そりゃ、何かあったらさっさと殺しちまえ、って話になるよな・・・、
とあらためてゾゾゾ~ッとする今日この頃なのでありました。



[ 2009/05/25 23:58 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

めずらしいもの? 

久しぶりに軽~い話題。
日本ではよく見かけるけれど、ここにはあんまりない。
てなものが結構あるわけですが、これもその一つ。
思いがけずに見かけて、思わず写真撮っちゃいました。


DSCN0993.jpgいや、単なる雑草じゃありませんから!



DSCN0994.jpgアップにするとわかりますよね?
クローバー!!!
市中には確かにマレにあるところはあるのですが、
こんなにたくさんあるところを見たのは初めて。


以前地方に住んでいた時、
飼ってたウサギを連れてよくブラブラしてたのですが、
そこにもクローバーはありませんでした。


で、その場所はどこかといいますと・・・・・・。



DSCN0995.jpgおわかりになりますでしょうか?
小僧が毎週土曜日サッカーに行ってるサッカー場。
ちょうどトーナメントでPK戦が行われておりまして、
子供達も観戦の人たちもゴール前にたむろしています。


そんなわけで、このクローバーたち、
折角可憐に咲いているのに、
子供達に踏みつけられ、蹴飛ばされ。
てか、子供達もサッカーしにくいと思うんですけれどね、このピッチ。


このピッチ、普段は試合に使ってないのですが、
この日は1日限りの稲妻大会ってのが行われておりまして、
あちらでもこちらでも20分限りの試合が行われていたのでした。
そんなわけで、私も4年近く通っていたのに初めてみた!てなわけで。


4月下旬から雨が降り始めたグアテマラですが
雨の訪れとともに雑草やら芝やら、にわかに元気付いて
花を咲かせたりいたします。
長い乾季を耐え、子供達にも耐えて生き延びるクローバー、
元気でいてほしいなぁ。





[ 2009/05/24 23:56 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(0)

ネットカフェでは身分証明書提示? 

ツイッターに
「金を引き出せ。汚職に係わった銀行を潰してやれ」
と書いた男性が逮捕されて、
Q50,000の保釈金(罰金ではなく)を支払って
保釈されている、という話を以前書きましたが、
今日になって金融監督庁のエドガル・バルキン長官がこんなことを言ってて
私的にはものすごくびっくり。


だって、聞いてくださいよ。
「インターネットカフェのオーナーは、
 客に身分証明書のコピーを提出させるようにしないといけない。
 PCを使った時間の記録も必要だ」
って、金融監督庁がなぜにネットカフェに注文つけるわけ?
アホか・・・。


「ウチにはIPを追跡する技術者がいるんだ。
 税務庁の記録を元に、誰がコンピュータを買ったのか突き止めることができるんだからな」


ううう~ん?
固定IPなら割と簡単に相手を割り出せるでしょうけれど
ダイナミックIPだったら相手の割り出しはそれだけじゃ無理でしょ。
プロバイダーの協力があればできるだろうけれど
何を根拠にプロバイダーに協力を求めるんでしょうね?
いや、それより、そんなことに技術者いりませんから!!!
そんなどアホなことに税金使うな!
頼むから、本当の犯罪者を逮捕して頂戴・・・。


で、パソコン買った記録を調べることがどう関係あるんでしょ?
MACアドレス(パソコンに固有の識別番号)のことを言いたいのかしらん ??
確かにそれぞれのIPアドレスに接続されているMACアドレスは突き止められるだろうけれど
請求&領収書はMACアドレスまで書かれてないよね・・・。
実物を押さえるしかないんじゃないのかなぁ?
それに外国からパソコン持ち込むケースとかどうするんでしょうね??
車並みにパソコン登録でもやる気なのかしらん???
ホント、訳分からん。
てか、分かってないことをさも分かってるように語るのは止めて !!



何でもですね、ローセンベルグのビデオが世に出てから
名指しで非難されたBanruralからはQ10億という金額が引き出されたそうです。
米ドルに換算すると1億2500万。
金融監督庁としては、ローセンベルグを金融恐慌罪で逮捕したいところでしょうが
死んじゃった人は逮捕できないから
仕方がないのでjeanferというハンドルネームで
さっきのメッセージを書いた男性を逮捕してみた、と。


ちなみにこのjeanfer、バルキン長官によりますと、
「懲役5年から10年を求刑すべき」なんだそうです。
Jeanferのメッセージで銀行に走ったって人がいると思ってんだか。
なんともイヤな国になってきたなぁ、グマテマラも・・・。いやはや。


さて、このツイッター騒動などで
グアテマラのマスコミもツイッターを使って
速報的なニュースを流し始めています。
ツイッターのアカウントをお持ちの方は
Prensa Libre (@prensa_libre)
elPeriódico (@el_Periodico)
MetropoliD Guatemala (@metropolid)
EmisorasUnidas.com (@emisorasunidas)
あたりを追いかけていれば、
簡単にグアテマラの出来事を追いかけられると思います。
もっとも、全部スペイン語になっちゃいますが。


私もなぜか以前からツイッターのアカウントを持っていて
全然使ってなかったのですが、
この気にのぞいてみて、この事件やらその他のことで
熱心に書き込みが行われているのにちょっとびっくり。
事件全般については #escandalogt で検索すると引っかかります。
jeanfer関連は #freejeanfer が良いかも。


その他、ついでなので事件を機にできたと見られるサイトをいくつか紹介。

まだあるかもしれませんが、私が見つけたのはこれくらいかな。


まあそれにしても、若者達の自分の国を何とかしなくては、
という思いをひしひしと感じる今日この頃。
バルキンの発言も、若者達を一層結束させる結果となってるようだし・・・、
さて、明日はどうなる!?



[ 2009/05/21 23:53 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

支持集会と抗議?集会 

先週の熱に浮かされたような雰囲気はさすがに収まってきたようですが、
それでもまだまだ話題の中心と言えば、これ。


もっとも事実関係の確認、真相の究明にはまだ時間がかかるでしょうから
いつまでこの熱が続くのかなぁという気はしますが、
米州機構やらEUやらもこの事件には注目しており、
国際世論も巻き込んでしまったからには何かしらの結果も求められるわけで。


乗りかかった舟とは言え、
Cicigも大変な責任を引き受けちゃったよねぇ?
これで犯人が特定できなかったり、
全然別の人だったりしたら、
グアテマラの世論はどうなるんだろう?とかちょっと心配。


さて日曜日には2つの集会が行われました。
最初に呼びかけを行ったのは反コロン派とでも呼びましょうか、
ローセンベルグを初めとする一連の殺人の真相究明を求め、
コロンの辞任はともかくとして不逮捕特権の剥奪なんかも求めているグループ。
一応市民運動グループと名乗っていて、グアテマラ市役所前が集会所。
Prensa Libreの写真をちと拝借。

コロン辞めろ派


もう一つはコロン支援のグループですが、
こちらの方は党がお金を出して&「来ないとクビだぞ」と公務員を脅して
かき集められた人たち。
中には自主的に来た人(とは言っても費用は党持ちですからねぇ)もいるわけですが。
中央公園には大型の舞台も作られて歌手まで呼んでる割には
肝心の大統領が不在って、それは支援してくれる人に失礼なんじゃ?
一説にはこの費用、200万ケツァルを超える、という話です。
さ~すが政権政党、金持ちっ!!
こちらもPrensa Libreからの写真。

コロン支持派


さてこの日曜の集会の前、木曜日や金曜日にも双方の集会が
中央公園で行われており、
特に木曜日は警官が配置されていなかったこともあって
両者の間で若干のいざこざがあったそうです。


公権力に不要に介入されること&あるいはまったく介入されないこと
を懸念した市民グループの方(と言っても産業界代表が)は
憲法裁判所にあらかじめ「集会の自由」の保障を求めており、
土曜日にこれが認められて
「政府には集会が穏やかに行われるよう見守る義務がある」
との判決があったため、比較的安心して参加できたんじゃないですかね、皆さん。


特に市民グループ側は、元々は市役所から中央公園まで行進する予定だったんですが、
政府が後からそこで集会をすることを決めたので行進を中止しており、
平穏な集会にすること、それができたことがこの集会の最大の功績かも。


市民グループは事件の真相解明、
大統領の不逮捕特権の剥奪などを要請する署名活動を行い、
35000人の署名をこの一週間に満たない日々で集めたのだそうです。
この署名は月曜日に国会議長に手渡され、
国会からは司法(裁判所か検察か)に渡されるはず。


で、人まね大好きの政府及び政権政党は
地方で大統領支援のサイン集めを行うんだそうです。
でもさぁ、これって例の「前進する私の家族」のプログラムの
受け取りサインをこことココにして、って言われてサインする人が
続出しそうな気がするのは気のせい・・・???


今回のこの事件に対する政府の一連の対応はあまりにもおかしくて、
火のないところに自ら一生懸命煙を立ててどうする!?みたいな気がします。


現在のように、ローセンベルグの証言のビデオがすべてで
物的証拠も何もないうちからおたおたしまくっているのは何故?
金を出して支援者をかき集めるのは前述の通り。
Twitter(ツイッター)で「預金を下ろして銀行を潰してやれ」
と書いた男性は金融恐慌罪で逮捕され、Q5万の罰金?が課されたのも既報の通り。


更にはローセンベルグのビデオを配っていた人が逮捕された、って
元々ローセンベルグから頼まれて配布していたメンディサバルではなく、
そのメッセージに感動してもっと広めようとしたと思われる人から
「配ってくれ」と頼まれて配っていただけだというバスの車掌さんが逮捕されたけれど
さすがに何の件でも起訴することができなくて、しばらくして釈放されたとか。


なんなんだ、この頓珍漢ぶりは。


まだあります。
今日、やっぱり金融恐慌罪でそーっと逮捕された人が2人くらいいるという話なのですが
その人たちに向って
「釈放してほしかったらマリオ・ダビッド・ガルシア(ビデオを撮影した人)に
 唆されてやったと言え」とか何とか言ったとかいう話も伝わってきていて、
こんな検察で本当に大丈夫なんでしょうか。


あ、まだあった。
ローセンベルグの殺人事件を担当していた検事さん、
女性なのですが、大統領のスポークスマンの愛人であったために
担当をはずされました。
ちなみにこの女性の夫という人は存在していて、
このスポークスマンのために子供とも会えなくなったという話。
こんな検察で本当に大丈夫なんでしょうか???


そうそう、コロン大統領が最初にCNNの生インタを受けた時は
「あのビデオはニセモノだ」ときっぱり言い切っていましたが
Cicigのカルロス・カストレサナが
「内容についてはともかく、ビデオの真正性は疑う余地がない」
と言っちゃったものだから、それ以上ニセモノと言えなくなって、今度は
「ガルシアみたいなクーデターをやった人物が撮ったビデオには裏がある。
 背後に誰がいるのか、もうわかっている」
って、いつものトークにトーンダウン。


はいはい、だから、わかっているのならさっさと法的措置を取りましょうね。
それができないんんだったら、大口を叩かないこと。
そんなんだから、この国の犯罪率がどんどん高くなるんだってば・・・。


元々この政府、貧困層向けにバラマキ福祉をしていて、
貧困層と中産階級より上の層との対立を促している雰囲気があったのですが、
今回の事件ではそれが一層顕著になってきていて
「ローセンベルグは金持ちだから、捜査してもらえるのか!
 インディヘナの殺人なんて全然捜査しないくせに」
って、いや、それ、間違ってますから。
殺人事件の犯人が逮捕されたのって、何件?
本当に少ないんだから。
まともに捜査してもらえるのは、被害者が外国人だった時くらいでしょ・・・。


とつらつらと書いていたらまた時間が来てしまいました。
この「階級闘争?」の話はもう少し書きたいのですが、いつになることやら。



[ 2009/05/20 00:16 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(2)

取り急ぎ・・・ 

週末はちとばかし体調が悪かったり、
今日は今日とて小僧の宿題に借り出されてみたりと、
なかなかゆっくりと書く時間がなかったりします。


日曜日にはコロン派、反コロン派両者の集会とデモ行進がありましたが
幸いなことに衝突はなく、平穏に終わってしまって
いささか拍子抜け???


それでもいろいろいろいろあるのですが、
今回は比較的若い年代の人たちが張り切っていて、
今までのこういう活動とはいささか趣が違うような。
いい方へ向えば良いけれど、
思った風に事態が進まなかった時にはどうなるのかなぁ、と
ちょっとばかり心配な私はもう年を取ったんでしょうねぇ。


また時間のある時にでも、
少しまとめて書いてみたいと思います。


今日のところは取り急ぎ。



[ 2009/05/18 23:59 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

ローセンベルグと金融恐慌罪とか 

しつこいようですが、もう少し続けてみます。

Cicigがこの事件の捜査に当たることになったのは既述の通りですが、
Cicig(グアテマラの無処罰問題対策委員会)の責任者である
カルロス・カストレサナは、
大統領にも「事件の捜査には手も足も出さないで欲しい」
とぴしっと言い切っておりまして、いや、頼もしいですな。


カストレサナは被害者の家族とも話をしたそうで、
「ローセンベルグの息子と、彼の父親の死の真相について、
解明できるかどうかは何とも言えないが、
全力を尽くすと約束した」んだとか。


ご存知の通り、グアテマラでは殺人事件が多すぎるため
まともな捜査を行うこともできず、
犯人が有罪判決を受けるなんてことはおろか、
逮捕されるケースさえほとんどない始末。
ローセンベルグの事件も、このビデオがなければ
おざなりな捜査が行われて未解決のまま、ってことになってたでしょう。
ローセンベルグの言う通り、背後に大統領が構えているなら尚更です。


そんなわけで、俄然真相究明への期待値が高まっているグアテマラですが、
さてさて一体何が飛び出すのやら。


とりあえず、関係者と思われる人については出国禁止、
って措置をCicigが取ったんだそうです。
出国禁止対象者のリストは現在のところ不明。
大統領なんかも出国禁止になっているんでしょうかねぇ?


さて巷では、事件の真相解明と大統領の辞任を求める運動が続いています。
毎日大統領官邸前の中央公園に集まる人の数が増えているようで、
昨日からは巨大スクリーンも持ち込んで、
ローセンベルグのメッセージも流しています。
平日の日中ということもあるんでしょうが若い世代の参加者が多く、
今まで見られたような抗議行動とはちょっと違った雰囲気という話もあります。


一方、大統領を支持する人たちの支持活動、ってのもあったりします。
もっともこちらは一人一人が自主的にやってくるのではなく、
「お金をやるからとにかく行けと言われた」とかいう人たちが
集団でバスでやってくるというタイプ。
現在こちらの中心となっているのは
グアテマラシティーやその周辺のスラムの人たちで
まあ中には実際に何のためにいるんだかわかっている人もいるようですが
わかっていない人も存在する、と。


いやしかし、大統領が無罪なら、こんなの放っておけば良いのにね。
何かをやればやるほど、墓穴を掘っているように見えるんだけれど・・・、
さてこの動員のための資金は一体どこからでているんでしょう?


もう一つ書いておきたいのは、
この事件のこと、また抗議行動のことなど、
FacebookやTwitterといったツールで情報交換が行われているのですが、
そのTwitterに書き込みをしていた男性が逮捕されたとか。
容疑は「金融恐慌罪」。
これって、グアテマラでは時々「あの銀行が危ない!!」
って噂が流れて、多数の人が銀行の窓口に預金を下ろしに行って
パニックになることがあったために作られた法律による犯罪で、
はて一体、どんなことを書いたのかいなと思ったら。


最初にできることは「Banruralの預金を下ろすこと」かな。
汚職に係わっている銀行なんか、潰してやれ。


え?これって、自分の意見を述べてるだけじゃん。
これが違法だったら、このブログはもっと危ない??


わざとと言うよりは過敏になりすぎてるような気がするのだけれど
とりあえずQ50,000を支払って保釈されたらしいです。やれやれやれ。
一体どうなってんだかね、この国は。


あ、それから、今日大統領が記者会見する、って話だったらしいんですが
その話がマスコミに伝えられてから数分後にキャンセルになったそうです。
理由は「スケジュールがつまっているから」。
CNNには出られても、地元の記者なんか相手にしてられるか、ってことか。
まったくもう、困ったもんだ・・・・・・。



[ 2009/05/14 23:53 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(2)

ローセンベルグの遺言 

うーむ、何だかNHKでも取り上げられたという話ですが。
どうしてこれがこんなに大騒ぎになるのか、
どうしてこんなに多くの人がこのビデオに共感しているのか、
どうして大統領がしどろもどろになりながらCNNのインタに答えているのか、とかとか、
その話をしようと思えば、どんなに長くてもローセンベルグが残したビデオ、
この内容に触れないわけにはいかないのでありまして、
うーーーむむむ、と唸りながら、とりあえず日本語訳してみました。


時に間違ってあるところもあると思いますが、
その点はご容赦。時間のある時に見直して直します・・・。
以下、ビデオでローセンベルグが話していることのほぼ訳です。


原文は
El Video revelador (Prensa Libre)から取っています。





こんにちは。
私の名前はロドリゴ・ローセンベルグ・マルサノです。
もしあなたが今このビデオをご覧になっているとすれば、
それは私が殺されているからです。
私はグスタボ・アレホスの手を借りたアルバロ・コロン大統領に殺されたのです。


私が殺された理由というのは、
私がカリル・ムサと彼の娘マージョリー・ムサの弁護士であったからです。
卑怯なことにこの2人も、妻サンドラ・デ・コロンの了承の下、
グレゴリオ・バルデスとグスタボ・アレホスの手を借りて
アルバロ・コロン大統領が殺したのです。


この物語は結局、グアテマラでは何度も繰り返されてきたことに過ぎません。
この数年、何度も繰り返し耳にしてきたことと同じなのです。
そしてグアテマラ人は何もしないままでした、
なぜならもう何もすることもなかったし、できることももうなかったからです。


では、私には何ができるのでしょう?
何かしなければならない、唯一の理由と唯一の方法は
既に誰もが知っていることを公に話すことなのです。


この機会に私は既に皆さんが知っていることを話しましょう、
誰かが殺される時に起こること、
例えばそれがビスタ・エルモーサ通りのご夫人であったり
大学を出てきた若者であったりするわけですが、
私の場合は実際にそれが誰であるのかを知っています。
私は書類を持っています。
それをご覧になればコロン夫妻も承知した上で
卑怯な殺人者グスタボ・アレホスが
グレゴリオ・バルデスの助けを得て
正直に働き、グアテマラに投資し、
娘たちにこの国のために働き投資することを教えてきた
正しきグアテマラ人に近づいていったのです。


カリル・ムサの姻戚関係にある人にアレホスの友人がおりました。
この人物を通じてアレホスはカリルに近づき、
「ANACAFE(全国コーヒー協会)にトラブルがある。
 あなたはコーヒーを生産しているわけだし、手を貸してもらえないだろうか?」
と持ちかけたのでした。
カリルさんはこれに「喜んで」と応じたのでした。


アレホスは「手を貸して頂けるということであれば、
 ANACAFEとBanrural(地域開発銀行)の
 2つの役職を引き受けてもらわないといけないんだが」と言いました。


カリルさんはその時点で私に相談してきました。
これは2008年12月のことです。


私は彼に「カリルさん、実際のところ、いい考えだとは思えない。
 この政府に関係することは、何一つとして良かった例がないんだ。
 いつも何か隠していることがあるんだよ」と忠告しました。


しかし彼は「いや、でも、BANRURALのことはどうでもいいが、
 ANACAFEのことは私には大切なんだ、手を貸してやりたい」
と言ったのでした。


1月、カリル・ムサはグスタボ・アレホスに手紙を送りました。
この手紙のコピーは私のところにあります。
そこには「私のセドゥラ(身分証明書)のコピーを送るので
 依頼のあった任命手続きをお願いする。
 もしできなかったとしても、問題はないから」と書かれていました。
これは2009年1月のことです。


3月、任命が行われたものの証書はカリルさんの元には届きませんでした。
任命書には操り人形大統領のサインがありました。
ホセ・アンヘル・ロペスとフェルナンド・ペーニャ、
卑怯者のヘラルド・デ・レオンがカリルさんを第10区のレストランに呼び出し、
こう言ったのです。
「カリルさん、この任命は受けない方がいい。
 あそこには首をつっこまない方がいい、
 あなたのような方がそんなことをする価値はない」。


正しい人であったカリルさんは
「私は自分が頼んだわけでもない任命について
 大統領に取り消して欲しいなんて頼まないよ。
 政府にいるのはあなた方の方だ。
 それがあなた方の気持ちなら、
 大統領に私の任命を取り消してくれと伝えてくれないか。
 私はまだ役職についたわけでもないし、そうするつもりもないよ」
と応えたのでした。


カリルさんはグスタボ・アレホスと直接話し、
アレホスは、問題ない、
ただグアテマラのためにしばらく待ってくれないか、
私は今までと違うことをやろうとしているんだ、
グアテマラが変わって、彼のような人がもっと協力できるようにしたいんだ、
と応えました。


こうして善意の人は人殺しの罠に落ちたのです。
最終的には盗人どもの権力闘争に巻き込まれることになりました。
就任式で彼がサインした書類はアレホスが持っていきました。
そしてアレホス、バルデス、アルバロ・コロン、サンドラ・デ・コロンは
Banruralの幹部との会合を持ったのです。
仕事の分担に関する話し合いがうまくまとまらない場合、
Banruralの役員についたばかりの善良な人物を使うことにしていたのです。
Banruralは現在もなお、この銀行の幹部のいいようにされているのです。


大統領、その妻、アレホス、バルデスの戦略はこうでした。
ペーニャ、あるいはホセ・アンヘル・ロペスのところへ行き、
「さて、このテーマについては我々が責任を負うこととするが、
 ここで話をつけておかないといけない。
 私は問題を担当するつもりもないし、
 何らかの利益がないならば、これを解決するつもりもない」。


こうしてBanruralという盗人の巣窟で話がまとまったということは
グアテマラ人なら誰もが知るところです。


大統領夫人のプロジェクトに資金を提供しているのはあの銀行です。
そのプロジェクトというのは架空のものであって
実は政治キャンペーンに当てられているというのは周知の事実です。
架空の企業に資金が流れ、
アレホスとバルデスの資金が洗浄されているというのもまた
周知の事実です。


アレホス、大統領、その妻が共同で行ういくつものプロジェクトにも
そこから資金が流れているのもまた周知の事実です。


私達が麻痺状態に陥っている間に
いつの間にかもう私達のものではなくなっってしまったグアテマラ、
麻薬組織の、人殺しの、盗人のものとなってしまったグアテマラに
私達は背を向けているのです。


この国にはまともな銀行家など存在しません。
この国にはBanruralの腐敗を知らない銀行家などいないのです。


Banruralはグアテマラ最大の銀行で、誰も何もしないのです。
何をすることができると言うのでしょう。
そして、何もしないということが
カリル・ムサとマージョリー・ムサの殺害につながったのです。
盗人どもの取引の結果、カリルはもう必要がなくなったからです。


カリル・ムサは毎朝6時45分に運転手の運転する車に乗って
経営する工場に着いていました。
そしてこの10年、昼食時にはマージョリーが迎えに来て
毎日彼女の家への送迎を行っていました。


この事件がカリル・ムサに対する個人的なものではないと見せかけるためには
彼女も一緒に殺せばよいという考えが彼らの中に閃いたのです。
彼が一人の時ではなく、12時50分に殺せばよい、
そうすれば事件当時からアレホスが言い続けているように言えるから。


何度も聞くセリフに政府に対する陰謀だ、空想だ、というのがあります。
しかしこれは空想ではなく事実です。
手紙があり、書類があり、証言があります。
カリル・ムサの娘婿は、アレホスに娘達の母親が殺されたと告げた時、
「お前のせいで殺されたのだ」と言われたそうです。
しかしながら、元々カリルさんにグアテマラのために協力してほしいと言ったのは
アレホスなのです。


9歳と13歳の娘を持つ母親と、
政治的野心を持たず、人生を工場に捧げ、
グアテマラすべてを沈めている盗人どもと取引するつもりなどない人物、
この2人のグアテマラ人をを犬畜生のように殺したのです。


人としての羞恥心を持たない盗人で人殺しのグスタボ・アレホスは
人前でこう言ったのです。
「工場の問題だ、労働者の問題だ。
 労働者を解雇したから、それで殺されたんだ。
 ビデオがあるが、犯人は工場のバイクに乗っている」。
経済界や産業界や、一般に向けてこう言ったのです。


彼はその時には知らなかったのです。
私にはヒーローとなる要素もなければ
死にたいという願望も持っていません。
素晴らしい4人の子供に恵まれ、
この世で得られる最高の兄弟を持ち、
素晴らしい友人にも恵まれてグアテマラで生活しています。
私は生涯ずっとここで働いてきました、
なぜならここは私の国だからです。
私は死にたいと思ったことなど、まったくありません。


しかし、グアテマラ人が今までと同じように続けていくわけには
いかない時が来たのです。
現在の大統領やその一味のような、
この国から盗み、
グアテマラ人の誰一人として経験しなかったことがないという暴力犯罪の波で
この国を終わりにしている盗人や人殺し、卑怯者を前にして
立ち止まらなければならない時が来たのです。


誰もが、誰かが何かをしてくれることを待っています。


皆さん、その時が来たのです。
私は人生の最後にこのメッセージを送れたら、と思いました。
このメッセージが見られているということは
私は死んでいるということだとわかってはいます、
子供達にとってはそれは決して良いことではないのですが、
それでも、おわかりになるでしょう、
私はグアテマラにとってはそうであって欲しいのです、
私の死が、人々が立ち上がり新しい道を歩んでゆくために
役立つものであって欲しいと願っています。


ラファエル・エスパーダ副大統領は
盗人でもなければ人殺しでもありません。
彼はそんな行動を取っていません。
彼こそが行動を起こすべきです。
辞任を要求し、これらの犯罪者を刑務所に送るのです。
報復ではなく正義を求めます、
報復には報復が返ってくるからです。


ここに文書があります。
既に私に向って直接言っているように、
私を殺すという素晴らしいアイディアを彼らが実行した時に
様々なマスコミに渡すためのものです。


一体何が起こったのか?
アレホスと大統領はカリルさんとマージョリーは何故殺されたかと
嘘八百を並べ始めることでしょう。
私は自分で名前の挙がった人たちのところへ行き
工場から出て行くところのビデオを見せました。
そこにはバイクのナンバープレートは出てこないのです。
カリルさんがこの人でなしにセドゥラを送った時の手紙には
アレホスが彼に依頼したことを実行するために送る、
手助けが必要ならば喜んでやる、と書かれています。


その後、カリルさんは脅迫を受け始めます。
彼らのような人でなしの悪事をなし得ない人物であったカリルさんは
彼らが何を企んでいるのか理解できませんでした。
それ故に彼とその娘は殺されたのです。


アレホス、大統領、サンドラはその事実に直面した時、
工場のせいにするという考えを捨てざるをえなくなりました。
彼らの弁護士は書類を持っているし、
何が言われているかもわかっている。
そこで内容を変える以外に方法がないと思ったのです。


彼らには人間味が欠けているとしか言いようがありません。
二人の素晴らしいグアテマラ人を殺しただけでは飽き足らず、
家族のもとに行ってこう言ったのです。
「残念ながら、Banruralの役員に任命されたせいで殺されたのだと思う。
 しかし、あの銀行の中で何が起こっているのかはわからない」。


Banruralの最大株主はグアテマラ政府です。
一般のグアテマラ人と同様に、
大統領は告発する義務を負うのです。


大統領の私設秘書であるピエロ(アレホス)と
麻薬業者のグレゴリオ・バルデスが唯一したことは
家族の元に行って
「お気の毒ですが2人は殺されました。
 何とかできないか、見てみましょう」言ったことでした。
彼らはまるでカリルさんが役職を欲しがったというような、
事実とは異なることを言ったのです。


私が自分の役目を始める時、
繰り返しますがヒーローになるつもりなど全くないし、
ヒーローになるために生まれてきたわけではありませんが、
確実なのは、
アルバロ・コロンとその妻に始まる麻薬業者と盗人と人殺しが
私のグアテマラを滅ぼして行く、
それを見るためにグアテマラ人として生まれてきたわけではないということです。


私たちグアテマラ人は皆正しいのです。
私たちは彼らよりも多いのです。
悪事の始まりである盗人に私たちは沈黙を守っていましたが、
それが盗人と人殺しと麻薬業者になっても沈黙を守り続け
同じ状況にいるのです。


もし私の子供の1人が殺されたとして、
何もせずにいるということができるでしょうか?


そう考えた時、大統領、グスタボ・アレホス、
グレゴリオ・バルデス、Banrural幹部らに
立ち向かわざるを得なくなりました。


もし私が死んで、あなたがこのメッセージを見て、
あるいは聞いているなら、それは私が殺されたからです。
グスタボ・アレホスは私に向って直接、
カリル・ムサとマージョリーの殺人事件に関わり続けるなら
どうなるかわかっているな、と脅しました。
彼は私がこれに関わり続けられなくなるようにすると言い、
グレゴリオ・バルデスも全く同じ事を私に言いました。
そして、そうなったのです。


さて、では私たちグアテマラ人は何をしたらよいのでしょうか?
そして、私はどうなるのでしょう?
私はカリル・ムサやマージョリーのように
単なる統計の中の数字となってしまうのでしょうか。


皆さん、それではいけないのです。
私たちはラファエル・エスパーダ副大統領のような人に向って、
褌を締めなおして、
グアテマラを滅ぼすだけの盗人や人殺しに辞任を求めるよう
要求しなければなりません。
グアテマラ人、
誠実な方々である商業会議所会頭、工業会議所会頭、その他会議所会頭も
協力しなければなりません。
このような行為をこれ以上見過ごさないために、
これらの人でなしを全員刑務所に送り込むために。
そしてその次の人は
盗まず、殺さず、もう資金もないグアテマラを滅ぼさない、
何よりもそれを理解していて欲しい。
他のグアテマラ人が何もしなくても
私たちはグアテマラを救わなければなりません。


そして、もし、残念ながら、この戦いの結果として
私が子供達と一緒にいることが叶わなくなれば、
私の後に続いてきてください、だけど殺されてはいけません。
彼らは私たちの何人かを殺すことはできるでしょう、
10人、それとも20人でしょうか、
しかし、やがて彼らの番となります。
彼らを殺すというわけではありません、
それはあまりにも簡単である上、
それよりももっと良いことが彼らに起こるではありませんか、
牢にいなくてはならないのです。
誰が次期大統領となったとしても、
模範となるような人でなければなりません。


グアテマラがこれ以上このような人々の手中に落ちていくことを
認めるわけにはゆきません。
これは私たちの国であり、私たちに属する国なのです、
盗人や人殺しや麻薬業者ではないのです、
これ以上彼らの手中にグアテマラを委ね続けるわけにはゆきません。


私の遺言を文書にしておきます。
私がここで述べていることを記した原本を残します。
他のことのように、口止めをするのは共犯者です、
私がここで話したことは、空想ではないのです、
情報操作ではないのです。
そうではなく、単純明瞭でとてつもなく簡単ではっきりしているのです。
まるで人殺しと盗人、つまり
アルバロ・コロン大統領、その妻、
グスタボ・アレホス、グレゴリオ・バルデスとその他クズどものように。
クズども、なぜならホセ・アンヘル・ロペスは隅に隠れて
「私には何もできない、
 私にはフェルナンド・ペーニャを止める力なんかないのだから」
と言うこともできるでしょうから。
しかし、彼は取引に関与していたのだから、責任を負うのです。


グレゴリオ・バルデスがマイアミにやって来て、
アルバロ・コロンの息子にCDを製作するようにと
100万ドルを手渡すなんて、どうしたらそんなことができるのでしょう。
どうしたらグスタボ・アレホスが旅行先で10万の時計を買ったり、
農場を7つも購入したりすることができるのでしょう。
グレゴリオ・バルデス、今日の最大の道路建設業者は麻薬業者であり、
彼は麻薬で得た金を洗浄しているのに、
周知のごとく、何も起こらないのです。


皆さん、私の死の責任が誰にあるのかはわかっています。
彼らはデタラメをでっち上げて
カリル・ムサやマージョリー・ムサの名前を汚すことはできるでしょう。


しかし、唯一の事実は
もしあなたがこのメッセージを見て、あるいは聞いているなら
それはアルバロ・コロン、サンドラ・デ・コロンが
グスタボ・アレホス、グレゴリオ・バルデス、
フェルナンド・ペーニャ、卑怯者のフェルナンド・デ・レオンの手を借りて
私を殺したからなのです。


グアテマラ人よ、私たちはその時にいるのです。
どうか、まだ間に合いますように。さようなら。



[ 2009/05/13 23:56 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

ローセンベルグ事件(追記あります) 

昨日から国中を騒がせているローセンベルグ事件。
その後の動きなどを簡単にまとめておきたいと思います。


  1. テレビメッセージ

    グアテマラには政府がテレビを乗っ取って
    政府のメッセージを流すという悪い習慣があるのですが、
    昨夜、これをやったそうです。私は見逃しましたが。
    それがこれ。



    回りにいるのはボディーガード・・・なわけはなくて、
    ローセンベルグの死を覚悟したメッセージとは無縁なのに
    夜間に呼び出されて相手をさせられている閣僚の皆さん。
    まあ、泥舟に乗ってる仲間だと言えば言えるわな・・・。
    でも本来は糾弾されてる妻と私設秘書を連れて出てくるべきでしょう。
    「アタシがそんなものに出るわけないでしょ!!!」
    とサンドラに軽くあしらわれて閣僚を呼び出した、ってことかな。


    で、コロンは「私は告発の内容には無縁だ」と言ってるわけですが、
    なぜに一人称複数形で語るんだ・・・。
    一人でテレビに出るのがそんなに怖かったのかしらん。


    ご覧になっていただければわかると思うのですが、
    この人、ゼスチャーも下手なら、話すのもヘタクソ。
    なんでこれで政治家やってるんだか・・・。
    伯父さんの七光りだから仕方ないのか。


  2. 外交団懐柔作戦

    昨日、このビデオがばーーーーっとばら撒かれた辺りで
    大統領が真っ先にやったことは、
    グアテマラにいる各国大使を呼びつけることだったらしい。
    そこでインフルエンザの話もあったという噂ですが、
    この事件のことについて、真っ先に申し開きをしたのが外交団。


    そして昨日に続いて本日もやっぱり外交団が呼ばれたんだそうで、
    まあその席でアメリカ大使からはFBIの捜査参加の約束を取り付けたらしい。
    カリル・ムサとマージョリー・ムサ(4月に殺された父娘)が
    アメリカとグアテマラの二重国籍だったんだそうで、
    この2人の殺人事件についてはFBIが乗り出すこともできるんだそうだ。


  3. 国内的にはCICIGが捜査

    もちろん検察も捜査をするんですが。
    大統領が直にCicigに要請したのだそうです。
    ここまで話が大きくなってきたら、そうせざるを得ないでしょう。


  4. 大統領は検事総長と内密に会談

    さて、検察(とCicig)に捜査を命じた、と意気軒昂な大統領。
    今日は早朝から自宅に検事総長を呼び出して、作戦会議・・・?
    って、えーーーっと、大統領が捜査の対象なんじゃありませんでしたっけ。


    それなのに、自宅に検事総長を呼びつけて、
    何やらヒソヒソヒソヒソと話すのはマズイ、って考えないんでしょうか。


    検事総長の方は「いや、前から予定されていたんだよ、この会合」
    と軽く流しておりますが(って、それでもアカンでしょうが)、
    大統領の方は
    「昨日の午後呼んだんだ、都合がつかないか、って。
     検事総長はケツァルテナンゴにいて、昨夜はもう会えなかったから
     今日早い時間にしたんだ」って、そりゃもっとダメでしょう。やれやれ・・・。


  5. 非常災害宣言は取りやめ

    新型インフルエンザの感染者が発見されたのに伴い
    非常災害宣言が出たことは前述の通りですが、
    患者が3人から増えないこともあったんでしょうけれど
    「政府の善意を示すために」撤回されました。
    うーーーん、このロジックわかる方、誰か教えて。


    もともとこの宣言で「発言の自由」なんてのも制限されてたらしく、
    非常に評判悪かったんですけれどもね・・・、
    それにしても一体、何だったんだろう、あの騒ぎは。


  6. Banruralは違法行為はしていないとか

    今朝8時くらいですかね。Banruralの本店に
    警官だけではなく兵士らも寄せ集められて、
    ものものしい雰囲気のなか、金融監督庁が捜査に入りました。


    そしてその8時間後には
    「ビデオで指摘されていたような事実、
     マネーロンダリングや麻薬取引に関与していたという事実はない」
    との発表。


    8時間で一体何をお調べになったんでしょうね、この方たち。
    そっちの方を知りたいわ。


  7. 大統領は市長に緊急招集

    これも何だか、いかにも泡を食った、という感じの行動ですが、
    今日の午後、国内の各自治体、合計331だったか332だったかの市長に
    首都に来るようにという突然の命令が下り、集まった数は250数名。
    そこで市長協議会(ANAM)からの指示を取り付け、ご満悦だったそうです。


    って、選挙やってるんじゃないんだからさぁ・・・。


    【追記】
    よくこれだけ集まったよなぁ、と思ってたんですが、
    小型飛行機がチャーターされていて、
    遠隔地の市長さんたち、これに乗ってやって来たんだそうです。
    この費用、ANAMが出しているんだそうですが、
    1時間当たり何とQ100万だとか。


    ANAMにそんなお金があったこともびっくりですが、
    そんな大金を急にほいほいと出せることにももっとびっくり。


    よっぽど追い詰められているんだなぁ、大統領。(追記ここまで)



  8. 大統領官邸前では抗議集会

    大統領官邸前には、ローセンベルグの友人を中心として
    多くの人が自主的に集まりました。


    「人殺し」「泥棒」「辞任しろ」などなどなどなどの声が上がった模様。
    この抗議活動、どうやら明日もまた行われる模様。
    明日は今日よりも人が集まるのではないかと言われております。


  9. ビデオはどこで撒かれたか

    このビデオ、昨日のローセンベルグの葬儀の席で配られたのでした。
    そのため、今朝はビデオを配っていた人物(ローセンベルグの友人)が
    検察に呼び出され、いろいろと訊かれています。
    ビデオのオリジナルその他の証拠はこの場で検察に提出されたとか。
    証拠が紛失しなければ良いけれど・・・・・・。


    この人物、ルイス・メンディサバルといいまして、
    ローセンベルグとは元より、コロン大統領とも親しい仲なのだそうです。
    ローセンベルグから
    「自分の身に何かあったら、皆に渡してくれ」と依頼された
    コピー(多分CDでしょうね)の数は150枚。
    配布済みの数は120枚くらい、とかいう話だったように記憶しています。


    それでも
    「まだ配ってないコピーがあるんだ。
     友人、それも真実と正義を求めていた兄弟のような友人との約束を
     反故にするわけにはいかない」
    との言葉に思わず涙。


  10. ビデオは本物か偽物か

    このメッセージについて、政府は
    「ローセンベルグがどうしてそんな糾弾をするのかわからない。
    誰かに脅されてやったんじゃないのか」
    というような話をしておりましたが、
    本日、マリオ・ダビッド・ガルシアという政治評論家が
    自身のラジオ番組の中で
    「ローセンベルグに頼まれて、自分の家であのビデオを撮った」
    と告白したのでした。


    実は私、この番組が好きで時々仕事をしながら聞いているのですが
    その番組での思いがけない告白に、しばし聞き入ってしまいました。


    ガルシアによれば
    先週の木曜日、ローセンベルグが自宅にやってきて
    自分が怪しいと思っている点を書いた文書をガルシアに渡し、
    「このせいで、自分は殺されるかもしれない。
     もしそうなったら、自分を殺した奴には罪を償わせてやる」
    と言い、彼の事務所でビデオを撮ることを決めたのだそうです。


    ローセンベルグはしばらく前から脅迫を受けていた、と言っていました。
    それはビデオでも語られていますが、ラジオでは
    帰宅すると、電気をつけるよりも前に電話が鳴り、
    受話器をとると無言で切れるとか。
    そんなことも続いていたのだと、そういう話も語られていました。


    またローセンベルグは11日にワシントンへ飛び、
    米州人権法廷に告発を行う準備をしていたのだそうです。
    10日は母の日ですからね。その日を家族と過ごし、
    アメリカ入りするつもりだったのでしょうが、
    その前日、10日に殺害され、告発はならず・・・・・・。


    だからこそなお、ローセンベルグが命を懸けてなおやり遂げようとした
    この告発には真剣に向き合わなければと思うのです。


  11. 大統領、CNNに生出演する

    ラテンアメリカ向けのスペイン語版CNNですが、
    これに生で登場し、インタビューを受けていました。
    これも見損ねましたが、要約すれば
    「身に覚えはない、だからFBIにも捜査を依頼した、
     ボクは無実だ、大統領を辞める気はない」
    という内容だったようです。


    いやしかし、何だか頑張ってるね、ウチの大統領。
    今日友人と話をしていたのですが、
    「コロンは悪人じゃないよね、取り巻きが悪いだけで」
    という点はお互い納得。


    この事件も、実際にコロンは何も知らなくって(あるいは知らせてもらえなくって)
    回りだけでやっていたのかもしれないなぁ~、
    で、この機会に頑張っているのは、うまくサンドラが係わっていることが解明されれば
    やっとサンドラから解放されるから・・・、
    なんてつい思っちゃうのは邪推のしすぎですかねぇ?


    それにしても、何かちょっとしたことが起こるたびに
    「これは政権を不安定にしようとしている輩の仕業だ」
    と大騒ぎする大統領、今回も例外ではありません。
    そうやって自分は被害者だと言っていれば皆が同情してくれると思ってるんだろうか。


    「政権を不安定にするなんて、一体いつ安定していたんだ?」
    とどこかに書き込みしてらっしゃった方に同感。




[ 2009/05/12 22:58 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

スキャンダル 

前編


後編



「こんにちは、私の名前はロドリゴ・ローゼンベルグ・マルサノです。
 残念ながら、あなたが今このメッセージを見ているということは、
 私は殺されたということです。
 グスタボ・アレホスとグレゴリオ・バルデスの手を借りて
 アルバロ・コロン大統領が私を殺害したのです」。


まるで映画のような出だしで始まるこのビデオ、
ネットに登場したのは今日の午後2時半頃という話ですが、
その後、あっという間に広がり、
新型インフルエンザどころじゃない騒ぎとなっています。


というのもこのローゼンベルグ、実際に昨日の朝殺されたからなのです。
ローゼンベルグはグアテマラシティーの弁護士事務所の共同経営者の一人で、
10日、いつもの通りマウンテンバイクで一走りに行ったところ、
つけてきた車にいた人物に頭部を撃たれて亡くなったという話です。
殺害現場は我が家からも近く、小僧のスクールバスの通る道。
怖いなぁ、とは思いながらも、まあ日常茶飯事ですからね。
殺人事件そのものについては、それほど驚くわけではありません。


しかし、このビデオには吃驚仰天。
5月7日に録画されたらしいこのビデオ、長さは18分。
そこに込められたメッセージというのは、
「私が殺されたとしたらその犯人は
 大統領の私設秘書であるグスタボ・アレホスと
 その仲間のグレゴリオ・バルデスであり、
 それを許可したのはアルバロ・コロン大統領と
 妻のサンドラ・デ・コロンである。」


「なぜなら、私は先日殺害された
 カリル・ムサと彼の娘マージョリーの弁護士であり、
 この4人が2人を殺害した犯人であるからである。
 私はこれを彼ら自身に知らしめ、私のメッセージを聞く耳を持つものに知らせる」。


えーーー、話がややこしくなってくるのでかいつまんで申し上げますと、
ムサは4月14日に娘さんと一緒に車に乗っていたところを殺された・・・と記憶しています。


ローゼンベルグによれば、
アレホスとバルデス(建築業者らしい)はムサに
Banrural(バンルラル、銀行)の名誉執行役員にならないかと持ちかけたらしい。
ムサはそれに応じ、書類にサインしたものの、
2人はムサの名前を利用しただけで、実際に役職につける気はなかったとか。
ムサはBanruralの頭取であるフェルナンド・ペーニャが
サンドラ・デ・コロンの言うがままにありもしないプロジェクトをでっちあげて
金を融通していたことに気づき、告発しようと準備していた。
だからコロンらは二人を殺したのだ。


という話のようです。


ローゼンベルグはムサの弁護士として、
実際に問題解決に係わったわけでしょうから
ビデオには出てきていない証拠を持っている可能性もありますが、
このビデオだけでは強力な証拠にはならないですよね・・・。


だけど一方、このダイイングメッセージはものすごく重い。
「死せる孔明、生ける仲達を走らせる」じゃないけれど、
政府というか、大統領もとにかく泡を食らったらしくて
今日は大統領はマスコミの前に姿を現していません。
アレホスはテレビに「証拠なんかどこにもないじゃないか」
と言ってたようですが(ちらりとしか見られなかったのでよくわからない)。
(あ、何だか、大統領がテレビでメッセージ出すみたいです。
 もう10時半なんですけれど、何時に流すつもりなんでしょうね?)


エル・ペリオディコという新聞のWebサイトにも
このビデオとローゼンベルグが残した書面が載せられているのですが、
このサイト、読者のメッセージが寄せられるようになっていますが、
いつになく書き込みが多くて、今現在で早229件。
こんなにたくさんのメッセージが寄せられたの、私は見たことありません。
さすがに全部は読みきれないな・・・。


中には「もうクーデターしかない!」なんて過激な意見もありますが、
マルティン・ニーメラーの説教を引用していらっしゃる方の、
この静かな凛とした佇まいに一番共感を覚えたので、
ニーメラーの詩のような説教を引用して終えたいと思います。
とりあえず今日のところは。


ナチスが共産主義者を連れ去った時
私は沈黙を守った、
私は共産主義者ではなかったから。


社会民主主義者を捕らえていた時
私は沈黙を守った、
私は社会民主主義者ではなかったから。


労働組合員を捜していた時
私は抗議しなかった、
私は労働組合員ではなかったから。


ユダヤ人を捕まえにきた時
私は抗議しなかった、
私はユダヤ人ではなかったから。


私を捕らえに来た時、
私のために抗議してくれる人はもう誰もいなかった。




【追記】
国外メディアにも取り上げられ始めたようなので、BBCをリンクしておきます。
Lawyer accuses Guatemala leader(英語)
"Fui asesinado por el señor Alvaro Colom"(スペイン語)


[ 2009/05/11 22:27 ] ローセンベルグ事件 | TB(0) | CM(0)

二人乗り禁止 続々編 

4月にバイクの二人乗り禁止とチョッキの着用が決まったことを
以前に書いたことがありましたが
腰の据わらないウチの政府、関係各所からの抗議の声に
元の決定に2点変更を加えました。

<その1>二人乗り禁止はグアテマラ県の8市限定とする。

この8市って、グアテマラシティーとそれに隣接する
ミスコ、
ビジャ・ヌエバ、
ビジャ・カナレス、
チナウトラ、
サンタ・カタリナ・ピヌラ、
サン・ホセ・ピヌラ、
サン・ミゲル・ペタパ だそうです。
早い話が、暗殺事件が多いのはこの8市ってことか。やれやれ・・・。
ちなみに、これが発表されたのが5月4日。


<その2>着用すべきチョッキの色は黄色じゃなくて黒とする。

これが決定されたのが今日5月8日。
元の決定から1ヶ月経過していて、
既にもう黄色のチョッキを買った人も決して少なくないんですけれど・・・。


もともと、黄色は各自治体が運営する交通警察などの色(黄色または黄緑)と
間違いやすいと各方面から抗議の声が上がっていて、
それでも「いや、黄色にするんだ」って頑張っていたクセに、
今になってなぜ・・・・・・?
大体黒じゃあ余り意味がないような気が・・・。
いっそのことピンクにしとけよ(ボソボソ)


ちなみにこの法律に基づく違反は明日から取り締まりが行われます。
さすがにチョッキは間に合わないような気がするけれど、
二人乗りについては見つかったらQ1,000の罰金。
日本円で15,000円くらい。かなりお高い罰金ですな。


そんなこともあって、今日はバイク乗りが17時くらいから市内各地で抗議デモ。
金曜日の17時と言えば、市内の交通が最悪になり始める時間帯。
その中でも交通の要衝目掛けてバイクのキャラバンをやったりしたので、
この夕方から夜にかけては、あちらでもこちらでも交通渋滞であったようです。


それにしてもこの政府の迷走ぶり。
誰を守り、誰を罰するべきなのか、もう一度良く考えてほしいんですけれど。



[ 2009/05/08 22:34 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

非常災害宣言 

5月5日のこどもの日(ってグアテマラ関係ないですけど)に
最初の感染者が確認されたと思ったら、
1日おいて7日の今日には非常災害宣言ってのが公布されました。
6日にゴニョゴニョと内容を練って、7日の官報で公布、
このグアテマラとは思えない手際の良さはどうしたんでしょう。


さて、で、この非常災害宣言、って一体何かというと、
普通は天災(ハリケーンとか大雨とか)での被害に出るので、
これも天災ってことなのか。
災害、っていうのとはちと違うような気がしないでもないけれど。


内容については大使館から送られてきたメールが詳しいかしらん。


当国における非常災害宣言の発出
(1)6日夜、エスパーダ大統領代行(コロン大統領が外遊中のため)は、保健大臣
など関係閣僚との協議を経て、新型インフルエンザへの感染が確認された当国にお
いて、政府が有効な対策をとるため、非常災害宣言(Estado de Calamidad Pú
blica)を発出する決定を下した旨発表しました(政令07-2009号)。
(2)エスパーダ副大統領は、この非常災害宣言で規定している全ての措置が即時
に採られる訳ではなく事態を見守りつつ政令で規定された必要な措置を採っていく
としています。
(3)5月7日付の非常災害宣言に関する政令の概要は以下の通りとなっています。
(a)期間:30日間
(b)内容:新型インフルエンザ問題への対策に関する諸対応を保健省に集中する
、集会の開催に対する制限、大勢の人が集まる商業施設に対する一時的営業停止措
置、感染が確認された地域の住民への立ち退きの指示、国境地域における保護のた
めの必要措置、自由な移動に対する制限(車輌の移動、感染が確認された地域への
出入りに際しての衛生措置など)等。




とりあえず出しておいて、何かあったら対策を取る、
という感じのようなのですが、
ちょっと問題になっているのが(3)の(b)。


これは帰り道にラジオで聞いてたのですが、
今日、20時からメキシコの某歌手によるコンサートが予定されておりました。
しかしエスパーダ大統領代行氏は、その歌手に直接電話をかけて
「こうこうこういう理由だから、コンサートはキャンセルしてくれたまえ」
と言ったんだとか。


ラジオではこのコンサートをオーガナイズした責任者に話を聞いていたのですが
その時点では正式な中止命令なんてもの受けておらず、
「コンサートやるよ」という話でした。


いやぁ、その、副大統領が興行主ではなく歌手の方に電話かけるのって、
これ、事実だったらとんでもお間抜けな話。
「電話をかけて話つけたからコンサート中止」って
マスコミに気軽に言っちゃうあたりも実に不可解。
エスパーダさんって心臓外科医から副大統領に転身された方で
大統領よりはマシかもしれないけれど、
やること、話すことに政治的センスがないんですよねぇ。


さて。肝心の発生者は現在のところまだ1人、
でももう1人感染の可能性が高い人がいるんだとか。


さきほどのコンサートの他、
毎年5月にコバンで行われているハーフマラソンも中止になったとか。
まだ国内で感染者が多発しているわけでもないこの時期から
そんなことをしてしまうと、経済の停滞が心配です。
やがて国内でももっと感染者が増えるでしょうし、
そうなっても耐えられるのかな、この国の経済。


私も経済音痴ではありますが、
現政権も相変わらず経済的側面からこの国を見ることができないままで
それなのに増税しようとか、
今年の税収は減少しそうだから国債発行しようとか、
ちっとは頭冷やして支出を減らせーーー!とタメイキの出る今日この頃です。


話は戻りまして。先ほどの非常災害宣言の文言の中で
個人的に気になるのは
「感染が確認された地域の住民への立ち退きの指示」という一文。


新型インフルエンザが国際的に広がっているのは
感染した後、潜伏期間である間に
アメリカやメキシコから持ち出されるケースがほとんどですよね。
それと同じで、「感染している地域の住民」を立ち退きさせたら
感染地域が広がるじゃん!!!って思うんですけれど。


発症した場合は病院へ隔離、
残りの人はその場所に隔離して検疫期間を設けて健康チェックをし、
それで発症しなければ他の地域へ移動する、って風にしないと
意味ないじゃん、って思いません???
そんなことはわかっている。


わかっているハズですよ、ねぇ?



[ 2009/05/07 22:01 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

感染者確認 

いつ来るんだ、いつ来るんだ、と
皆がクビを長くして??待っていた新型インフルエンザですが
昨日遂に感染者が確認され、22番目に感染者のいる国となったグアテマラです。
これで一安心。


じゃないんだけれど、やっと出たかぁ~、
と妙な安堵の雰囲気があるのは事実です。


グアテマラの場合、国内にウィルスを判別できるラボラトリーがないので
採取されたブツは、アメリカはアトランタまで送るんだそうです。
今朝ラジオを聴いていたら、グアテマラ政府はDHLと契約を結んでいて
ブツは無料で(!)アメリカへ運んでくれることになっているんだとか。
へええ~。とちょっとびっくり。気前いいねぇ、DHL。


さてその患者さん、メキシコのクエルナバカ(メキシコシティーの近くですかね)を訪れて
帰国していたという11歳の少女ということなんですが、
詳しい情報は発表されていません。
この少女と同じ便でグアテマラに来たという人には
追跡調査をするとのことですが、
メキシコ-グアテマラ便って、せいぜい3時間くらいでしたかねぇ。
運が良ければ感染しない人もいると思うので
まあそれほど大騒ぎする必要はないのかなぁ、と。


スペインで感染が拡大していますけれど、
メキシコからスペインの直行便で同乗したりすると、
あれは半日くらいかけて大西洋を越える便ですから、
それくらい長い時間、閉じた場所に一緒にいると、
ウィルスだって撒き散らされますよねぇ。
スペインとかイギリスとかで患者さんが多いのは
そういうことも関係しているのかなぁ~、と
ぼーーーっと考えてみたり。


話は戻って、その感染したという少女には
既にタミフルと思われる薬剤が投与されていて
回復に向っているとのことです。


メキシコから帰って来た人が発症する分には仕方ないと思うのですが、
国内で感染が確認されるようだと危ないなぁ~。
現在グアテマラの警戒レベルは3段階の2番目で
国内での感染が確認されるか、発症患者が増えれば
最大に引き上げられると思われるのですが、
個人的にはウィルス相手なんだから
長期戦を覚悟しないといけないのだろうなぁ~~~と思います。


焦らず、しかし警戒は怠らず、
むやみやたらとキスはせず(え?)、
ちょっと様子がおかしいなと思ったら、さっさと医者に行く。ってことですよね。


そう言えば、今日は小僧がヤケに鼻水を垂らしていて
雨季になって気温が下がってきたせいかしらん・・・と思っていたのですが、
これってひょっとしてひょっとする・・・???



[ 2009/05/06 23:01 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

旅行の話 

当地は5月1日が労働者の日で祝日で、三連休となっています。
それを利用してちょっとばかりの国内旅行。
行った先はこんなところです。

時計台があって


DSCN0941.jpgトレビの泉もあって


DSCN0935.jpgマヤの神殿を背景にウォータースライダーが滑り落ちる


早い話が遊園地でありました。


グアテマラシティーから太平洋側に向かい、
途中で右、すなわちメキシコ方面にぐぐっと曲がり、
トータルで180kmほど行った先、そこはサン・マルティン・サポティトラン。
もっとも、一般的にはレタルレウという県名で呼ばれることの多いここには
グアテマラ版ディズニーランドとも言うべきテーマパークが2つあります。


普通にテーマパークのシェトゥルルと
ウォーターパークのショコミル。
ついでに自前のホテルもあって、
施設としてはなかなか充実しており、
エルサルバドル方面を中心に国外からも訪問者があったりします。
メキシコ国境からは1時間くらいですかね。


メキシコから続くシエラ・マードレ(マードレ山脈)、
グアテマラシティーはこの上にのっかってるってことは
以前に書いたような気がしますが、
その山地から太平洋側に向うと高度は段々低くなり、
やがて扇状地の平野が開けてきます。
今回行ったところは平野のちょっと手前、
山地が終わる付近なのですが
それでも標高1500mの首都とはもう全然空気が違うし
太陽の暑さも違う。
生えてる草木も全然違うし、
やっぱりここは亜熱帯だぁ~、と改めて再確認。


ちょっとそろそろ今日は時間切れのようなので、
また明日にでも続けて書きたいと思います。


[ 2009/05/05 22:58 ] できごととか | TB(0) | CM(0)