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塩鱈 

復活祭までの40日をカトリック教会は四旬節と呼び
反省と節制と自己犠牲の期間としています。


その節制の一環として、この期間には肉食を避ける、
という習慣があるのですが、
肉断ちをして何を食べるかと言うと魚。
もっとも、日本にいた頃の神父様は
「日本は魚もおいしいから、
 魚も我慢しましょうねぇ~」とおっしゃっていて
そりゃもっともだよなぁ~とは思っていたのですが、
グアテマラ付近ではそんなことありません。
巷の食堂のメニューにも魚が増えるのがこの季節。


でもだからと言って、スーパーなんかの店頭に
新鮮な魚が並ぶ・・・なんてのは望むべくもなく。
そりゃ、港方面まで行けばキトキトのおいしい魚があるんですが。


そんなわけで、この季節に人気があるのは
オイルサーディンと塩鱈。
オイルサーディンは年中売られているのでまあ良いとして
問題は塩鱈。
これがまた、本当にこの季節にしか店頭に並ばないのであります。


もちろんグアテマラ近海で鱈が獲れるわけはなく
(ちょっと沖まで行けば?マグロなんかは獲れるらしいです)
み~んな輸入物。
それも薄い身に塩がびっちり貼り付いていて、
身そのものよりも塩の層の方が遥かに厚そうな
塩と鱈の身のサンドイッチ状態。
もちろん、塩抜きして食するわけなんですが、
それでもかなり塩辛い。


でも近年はも少し塩の層が薄くて身が厚い、
高級塩鱈なるものが店頭に並ぶようになっています。
ものすごくおいしそうなんですが、これがまた無茶苦茶高価。


毎回手に取って眺めて、う~んと唸っては
結局元のところに戻してしまい、
その次に行った時にもまた手に取って眺めては
やっぱりう~んと唸って元に戻す。
で、ある日突然品切れになっていると、
やっぱり買っておくんだった~!と激しく後悔する。
そういうシロモノです。


でも今年は両者の中間のような、
身もほどほどで塩もほどほどの、そういう塩鱈がありました。
切り身ではなくて、小さな鱈の身を塩漬けにした物が出ていて
お値段もまあ、これくらいならなんとか。
これを思わず買ってきて料理に使って、
何だかものすご~く幸せです。


塩抜きしてもまだちょっぴり塩辛いのですが
それでもご飯と食べると、あ~幸せ。
海の魚の香りです。


そんなわけで、四旬節の節制が全然できないにも係わらず
年中四旬節だといいのに。
とちょっと思ってしまう私は罰当たりかも・・・。



[ 2009/03/16 23:46 ] 風物詩 | TB(0) | CM(3)