デモ行進 

今朝はいつも通りにマイカーのウサギ号で家を出たら
ラス・アメリカス通りに出てしばらくで渋滞に巻き込まれ。
まあ渋滞くらいなら時折ありますからね、
仕方ないなぁ~と思っていたら。


先に行けば行くほどひどくなる渋滞の原因はデモ行進。
それもオベリスコ広場の4車線の道を全部ふさいでいて
車が全然通れない状態。
当然迂回する車の列もものすごいわけで、
散々な思いをしながらようやく到達したのが1時間後。
普段なら20分もあれば余裕の道なのに・・・。


さてこのデモ行進、国内各地から集まってきた農民によるもの。
一応要求は「先住民の権利に関する法律の制定その他」なんだそうで、
え、で、それを先住民じゃなくて農民がデモ行進するんですか。


実際にデモに参加していた人たちの中にも
「来いって言われたから来たけれど、何のためなのか知らない」
って人が結構いたようで、それでも自費で来ちゃうんだから偉いです。


ただ、この、道路を封鎖する、ってのは止めて欲しい。
市内4ヶ所くらいが集合場所だったようですが
他にもバス専用の通りを封鎖しちゃって、
バスが通れなくなったとか、いろいろ怒っている人もいたようです。
何と言っても月末なんだし。


この件もそうなのですが、
最近ちょっと気になっているのが首都圏の人たちと
農村の人たちの、政権に対する温度差。
首都圏の人たちにとっては
最近の治安の悪化で政権の評価は急降下、
一方、コロン政権になって、毎月現金をもらえるようになった人の多い
農村の人たちにとっては、
「やっと自分たちのことを考えてくれる大統領が出てきた」
と大喜び。


そこで話が終わるのならまだいいのですが、
これが下手をすれば両者の対立とか、分裂とか、
そっちの方へ走っちゃうような気がしてちょっと心配です。


首都の人たちも地方の人たちも同じ国民。
だけれど、生活環境が違うから必要とするものも違うわけで
そこへ持ってきて大統領が明らかに一方だけを支援して、
首都の人たちを犯罪者の中へ置き去りにする。
大統領は国民皆の大統領なのにね。


そこへ加えてこんなデモ行進なんかやられた日には
影響を受けた人は
「フン、田舎者のくせにっ!」ってなっちゃうわけです。
で、向うさんは向うさんで
「今まで散々いい思いしやがってたクセに。
 今度こそおいらたちの時代だ」とかね。


ただでさえ民族的な対立感情があるところに
こういう余計な対立を持ち込まないで欲しいなぁ・・・、
と杞憂かもしれないけれど、ちょっと気になります。


一方で、その犯罪対策は
「対策を発表する」「来週発表する」「明日発表する」
とずるずるのびのびになっていて、
今朝の段階では「明日」だったような気がするのですが、
どうやらイースター明けの15日にならないと出てこないようです。


「これさえあれば、犯罪なんてもうへっちゃら」
と大統領は強気ですけれどもね・・・、
そんな簡単な話なんだったら、とっととやってくれよ。
てな気が致します。


明日から4月。
4月は3月と違う、良い月となりますように。




[ 2009/03/31 22:38 ] できごととか | TB(0) | CM(0)

学芸会 

毎年この時期・・・というか、例年より一ヶ月くらい早いような気はするのですが、
まあそんな時期に行われるのが学芸会。
土曜日の夜にやるのでVelada(ベラーダ)。
ベラはロウソクの意ですから、ロウソク並べてやるのが本当なんでしょうが、
ま、そんなわけはなくて、電気でやります。


今年のタイトルは「星の王子様」。
スペイン語ではEl Principito(エル・プリンシピート)、
例年と比べると物語性のあるテーマになっています。


さて、ステージ。体育館に作られた特設ステージです。
王子様がかなりデフォルメされてるような気はしますが・・・、
井戸はかなり丁寧に作られていて、ちょっと感激。
背景もなかなか凝っていて、ライトに照らされるとキレイです。

ベラーダのステージ


さて、物語は皆さんもご存知の通り(ですよね?)。
登場人物が皆じゃっかん早口で聞き取りにくいのですが、
それぞれのシーンに踊りがついて場を盛り上げます。


小僧達のダンス。
友情のダンス

星の王子様にはフラダンスのシーンなんてありませんが
何故か流れるハワイアン。
一応友情の踊り、てのがテーマでして、
王子様とキツネの友情を表しております。
右側のキツネとその左に頭にターバン?を巻いた王子様。


静寂のダンス

こちらは小僧が密かに思いを寄せるギセラちゃん(仮名)たちのダンス。
折角なので、写真を撮ってやりました。
テーマは静寂。
最後の方のシーンになります。


その他にもテクノロジーとか食べ物とか、
ストーリーとは全然関係ない系のテーマもありましたが
いろいろ工夫されていて、見ていて飽きなかったですねぇ。


こうして親も満足、子供も満足の一夜が無事に過ぎたのでありました。


[ 2009/03/28 23:28 ] 小学校 | TB(0) | CM(3)

人権擁護官の妻の誘拐事件 

グアテマラには人権擁護局というのがあって
人権擁護官という役職の人がここのトップです。
現在の人権擁護官はセルヒオ・モラレス。
この人、どうも何だか政治的野心のありそうな、
ちょっと怪しげな人・・・という感じはするのですが。


さて人権擁護官であるからには、
国民の人権が守られているかどうかを監督するのが仕事です。
その中にはもちろん逮捕された容疑者が
人権を侵害されることなく法的手続きが行われるよう監視するのも入るわけですが
あまりにその仕事に熱心なために?容疑者よりに活動してしまって、
実はこの人は犯罪者擁護官なんじゃないか、と言われる始末。


凶悪犯罪が多くて、そのほとんどが刑罰を受けないまま、という国ですし、
容疑者の人権保護には熱心でも
被害者の人権を省みないというのもまた事実のようで
そんなわけで、なかなか評価が難しいのがこの人権擁護官。


さて、今朝のこと。
このモラレスの妻グラディス・モンテロッソが昨日朝誘拐され、
昨日の夜の内に釈放されたものの
精神的ショックを受けているので市内の病院に入院、
副大統領やら米国大使がお見舞いに行った、
というニュースが流れました。
Gladys Monterroso, secretaria de Encuentro por Guatemala, fue secuestrada


モンテロッソ、エンクエントロ・ポル・グアテマラ(EG)という政党の
首都圏地域の会長?総裁?らしいのですが、
人権擁護官と言えば恨みを買いやすい役職でもあり
その妻を襲えばもちろんモラレス本人への脅迫ともなります。


どちらにしても事実関係が全く流れてこないので
なんだか釈然としないまま憶測で物語るしかないのですが、
ちょっと気になる事件ではあります。


というのは、モンテロッソが属するEGという政党、
ここにはニネス・モンテネグロという国会議員がいるのですが、
このモンテネグロの元夫は内戦時の1984年に行方不明となったまま
現在に至っています。


そこへ出て来たのがこの人権擁護局。
コロン政権になってから内戦時の文書の検証が行われていますが
人権擁護局は旧警察(PN)の文書を譲り受け、
内容をチェックしていたのでした。


2009年3月5日。
モンテネグロの元夫エドガル・フェルナンド・ガルシアの失踪に関与したとして
当時の警官エクトル・ロデリコ・ラミレス・リオスが逮捕されます。
容疑は不当逮捕、強制失踪、略取誘拐、職権濫用、人類の義務の不履行(なんじゃそりゃ)。
なおラミレスは逮捕時も警察(PNC)に勤務しておりました。


さて人権擁護官の発言。
「ガルシアの行方について調べていたところ、
 ラミレスが違法行為を犯したこと、
 また彼の他にも何人もの人物が関与したことが確認できた。
 なのでラミレスの逮捕を請求した」。


私、このニュースを聞いた時、ものすごく違和感を感じました。
和平合意が調印された時、内戦に関する一般犯罪はチャラになったと思っていましたから。
少なくとも、ゲリラ側の犯罪は確かにチャラになっているはずなのです、
ただしこれに含まれないのが人道に反する罪、というヤツ。


エフライン・リオス・モントを含む当時の政府・軍関係者が告発されているのも
人道に反する罪でだったと思ったし・・・。
それなのに。
どう見ても、上官の命令を受けて逮捕を行ったに過ぎないと思われる人物が逮捕され、
これで「正義が行われる」と言っている人がいるのには
違和感を感じずにはいられないです。


それは例えば戦争で「相手を殺してこいっ!」と命令されて実行した兵士が
戦争後に殺人の罪で裁かれるようなもの、じゃありませんか?
そんなのって、あり??


そりゃもちろん、事実関係を明らかにして責任を追及することは大切でしょう、
でもこのやり方だと、またしてもトカゲの尻尾を捕まえて、
背後にいる本当の責任者には
「これからあんた達のところに捜査の手が及ぶから、さっさと逃げてくれ」
と言ってるようなものじゃないんでしょうか。


まあともかく、ガルシアは失踪当日、仕事に向かう途中で友人をみつけ
2人で車で目的地に向っていたところ、
警察の検問で止まるよう命じられたが
2人は逃げようとしたので発砲しながら追跡、2人とも負傷したが
ガルシアは捕らわれて警察署に移送され、その後行方不明となった。


なおガルシアはグアテマラ労働党(左派)のメンバーでもあり、
なので警察から逃げようとしたのかもしれないけれど、
考えて下さい。
検問で止まれと命じられて止まらない人を逮捕することが違法ですか?
まあ、負傷した人を病院に連れて行かなかったり、
職務質問じゃなくていきなり逮捕とかだったら確かに問題あるのかも、
でも最近の情勢で、検問突破したヤツを警察が逮捕できなかったら
それこそ非難轟々だろうなぁ・・・と思うと、
これもまた何だかエラク複雑な心境になります。


話が大きく逸れましたが、
こうして人権擁護官はガルシアの失踪事件の他にも
警察の書類をゴソゴソ捜して内戦に関する犯罪を追及しようとしているわけです。
それをおもしろく思わないどころか
そんなことをされたら困る、と思ってる人がいても不思議ではない上
誘拐の仕方も解放の仕方も、一般の誘拐とはちょっと雰囲気が異なるだけに
一体誰がどんな理由で誘拐を実行したのか、気になります。
そういう意味でも人権擁護官がこの後何を話し、
どういう行動を取るのかに、注目です。


巷では、被害者に同情しながらも
「またきっと加害者を擁護するよ」という声もあり。
「今度こそ私達の苦しみがわかっただろう」と言う人もいますけれど。


どちらにしても、これも迷宮入りかな・・・。



[ 2009/03/26 22:35 ] ニュース | TB(0) | CM(4)

犯罪と幸福度 

グアテマラに住んでいる以上、
多少の犯罪や殺人事件は日常茶飯事。
銃弾を受けてボコボコになった車が道端に止まっているとか
死体がゴロリと転がっているくらいで、驚いてはいけません。


しかし、そんな私でももういい加減にして!
と言いたくなったのが今日の一日。
今朝だけでバスが3台襲われ、
乗客1人、バスに乗っていた警官1人、犯罪者1人が死亡、
負傷者が6名とか。


毎日のように被害者を出しているバスの運転手さんたち、
さすがにキレて、市内の通りにバスを並べて封鎖。
そこへ警察のデモ隊がやってきてそれに対抗したんだとか。


警察の仕事は市民を守ることですよね。
警察が市民を守れないから実力行使に及んでいるわけで、
それなのにそっちの方だけはちゃんと取り締まるってのは、
理にかなっているのかかなっていないのか。
複雑な気分です。


そんなこんなで、バスはほとんど走らず、
一方市内の道路はあちらもこちらも事件のために封鎖され
ついでに運転手さんたちにも封鎖され、一日中交通渋滞。
私も帰宅に苦労しましたが、無事だったのだから良しとしよう。


今年に入ってから殺されたバスの運転手さんは昨日までで既に31人、
車掌さんも加えるならば41人。
昨年1年で殺された運転手が85人だったことを思えば
(それでも十分に多いわけですが)
この増え方は異常です。


運転手さんたちは
「これ以上はもう耐えられない、
 政府がちゃんと対策を取ってくれないのなら
 明日からは全面的にストだ!」
そりゃごもっとも。
こんな危険な仕事に誰がした。


そして今晩8時から大統領がテレビで演説する、
っていう話が夕方頃から伝わってきまして、
「すわ、非常事態宣言かっ!」と皆一瞬緊張したのですが。


「現在の状況は嘆かわしいことだ。
 しかし、この状況を利用して
 政権を不安定にしようと企んでいる民主主義の敵がいる」
って・・・・・・。


建設的な内容がまったくないのはともかく、
どうしてこいういう風に話を持っていくのかなあ、この人。
今こそ、国民皆が一致団結して犯罪撲滅するぞーーー!
っていう風になぜできないんだろう。
とまたしても軽く落胆。


ちなみに非常事態宣言が出なかったのは
「イースターなのに、行事が出来なくなる」
というカトリック教会の反対によるものだったとか。
夜間の外出が禁止になるから差し障りがある、ってことなんでしょうけれど
大体、事件は白昼起こっているわけで、
夜間の外出を禁止することに何の意味があるのか不明。
にしても教会も、宗教行事(=天国?)と命と、
どっちを選べっていうんだろう。


さらに。
治安担当の内務省、今年の同省の予算の内、
275百万ケツァルを「不要だから」と財務省に返納したとかで
これもまた一般市民を絶句させてくれました。


「それだけのお金があったら、
 警察署のボロ施設だって改修できるし、警官だって増やせるし、
 警官の給料だって上げられるでしょ!
 刑務所だって、定員オーバーだっていうんだから
 新しいの建てればいいじゃん!!」(一市民)


返納したお金はファーストレディのサンドラがイニシアチブを取る
「前進する私の家族」というバラ撒き人気取り政策(かつ超不透明)に
回るのはほぼ確実で、
本当に治安対策やる気あるんでしょうか・・・。


コロン政権が続くと、地方の貧しい人たちは豊かになるかもしれないけれど
都市部の人が全滅して生き残るのは犯罪者だけとなり
税金を支払う人がいなくなりそうな気がしますけどね・・・。


一方、そういうアブナイ国でありながら
でも実はグアテマラ人というのは、結構幸せに生きてるらしい?
という統計があります。
地球幸福度指数(Happy Planet Index)てのがあるそうなんですが
この指数で評価されるのは
  1. 現在の消費や技術の発展、資源効率の予測、
  2. 生活満足度指標によってその国の住民の福利を評価、
  3. 国連開発計画が人間開発指数を算出する歳に採用しているのと同じ体系の平均寿命

なんだとか。
計算式は: 地球幸福度指数 = 生活満足度 × 推定寿命 / 生態系維持予測指標


チンプカンプンなんですけれど、とにかくその指標で
グアテマラは178カ国中第8位にある、というこの恐るべき事実。


ちなみに中米はベリーズ以外は大体皆幸せで
ベリーズ 49位
エルサルバドル 9位
ホンジュラス 7位
ニカラグア 28位
コスタリカ 3位
パナマ 5位
なんだとか。


何やら眉唾な気がするけれど、
1位がバヌアツってのには何気に納得。
日本は95位につけております。


地球幸福度指数についてはこちらを。英語のサイトです。
各国ランキングについてはこちらの地図
表をダウンロードするためのリンクがありますので、そちらから。


ま、とにかく。どんな時でも
前向きに、明るく幸せに生活できる、ってのはいいですね。
ってか、そうじゃないとやって行けないだけなのかも?




[ 2009/03/24 22:43 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

WBCとマルロン・クラベリーア 

今、WBCの決勝、日本対韓国を見ています。
・・・と書いていたら、中継がぷっつんと飛んでしまった。
衛星とか放送局の問題じゃなくて、
我が家が契約しているCATVの方のトラブルらしい。
ローカルはかろうじて映っているけれど、野球がな~い!!!


1-0で勝ってたのに、見えない間に同点になっちまったようですね・・・。
お前が悪いんじゃあ~、ケーブルテレビっ!!
ま、まだ先はあるから頑張って頂くことにして。


ご存知の通り、ラテンアメリカはサッカーの方が盛んな国が多いわけで、
野球の方が盛んな国と言えば:
キューバ、ベネズエラ、ニカラグア、パナマ。
他にありましたっけ???
メキシコは野球も盛んですが、やっぱりサッカーの方が人気ありますよね。


グアテマラでも野球をしている人たちはもちろんいます。
実は、同僚は野球好き(サッカーも好き)で
彼の息子は野球の少年チームにはいっているという
グアテマラでは珍しい存在。
毎週週末は息子さんの野球の試合につきあっているようで、
その辺りは我が家のサッカー小僧と大差なかったりいたします。


もっとも、グアテマラには野球場というのがあまりなくって
市内に2ヶ所、それとも3ヶ所?あるっきり。
地方に至っては野球用のグラウンドがあるとは思えないものがあり
野球をやる環境としてはなかなか厳しい。


それなのに、今年グアテマラから大リーグに挑戦する選手が1人。
彼の名前はマルロン・クラベリーア。18才。
身長190cm、時速145kmの速球を武器にする右投げのピッチャーです。


昨秋までに大リーグのいくつかのチームから打診があったんだそうですが
最終的にサンディエゴ・パドレス(何故にパードレスじゃないの?)と契約、
現在はドミニカ共和国にあるパドレスのアカデミーで修行中だとか。


野球をやるための環境がまったくないグアテマラから
昨年できたばかりだというパドレスの最新アカデミーへ移って
「ここにはグラウンドも、コーチも、用具も、皆そろってるよ!」
と大感激していたマルロン君。


あ、やっとケーブルが繋がったみたいです。
ほら、日本の3点目。
(ってたったこれだけ書くのに何時間かけてんだってのがバレバレですね)


ま、そんな可愛い?マルロン君率いるグアテマラが
いつかWBCにも参加できるようになるといいなぁ~、
という夢を見ながら日本を応援することにします。


いや、個人的には、グアテマラは一体いつになったら
サッカーのW杯に出られるんだ?て方が
よっぽど興味津々だったりするわけですが。


とりあえず、ドミニカ共和国までマルロン君を取材にいった
某新聞社の記事をリンクしておきます。
ビデオもありますので、是非。
Marlon Clavería y su sueño de jugar en Grandes Ligas



[ 2009/03/23 22:27 ] | TB(0) | CM(2)

中米マガジン 

例の「中米に関する雑誌」ってヤツでてんやわんやの日々でした。
一応もう終わったので、これでしばらくはまた平穏な日々が復活する。


多分。


前にも書いた通り、中米7カ国についての基本的事項、
例えば国旗、国章、元首、通貨、エトセトラ、
そういったものについて写真を載せて
それに説明文をつけていく、という内容で、
データも写真もネットから取れば良いわけだから
難しくはないんだけれど、やたらとまあ手がかかる。


手書きでもパソコンでも良いという話でしたが
そりゃなんと言っても、パソコンの方が楽でしょ!
というわけでWordを使って作成しました。


そんなわけで出来上がった全34ページのこの雑誌。
我ながら(って私の宿題じゃありませんが)
まずまずの出来上がりとなったので、
時間がある時に日本語版を作ってアップしようと思いますのでお楽しみに。



[ 2009/03/20 22:54 ] 小学校 | TB(0) | CM(2)

塩鱈 

復活祭までの40日をカトリック教会は四旬節と呼び
反省と節制と自己犠牲の期間としています。


その節制の一環として、この期間には肉食を避ける、
という習慣があるのですが、
肉断ちをして何を食べるかと言うと魚。
もっとも、日本にいた頃の神父様は
「日本は魚もおいしいから、
 魚も我慢しましょうねぇ~」とおっしゃっていて
そりゃもっともだよなぁ~とは思っていたのですが、
グアテマラ付近ではそんなことありません。
巷の食堂のメニューにも魚が増えるのがこの季節。


でもだからと言って、スーパーなんかの店頭に
新鮮な魚が並ぶ・・・なんてのは望むべくもなく。
そりゃ、港方面まで行けばキトキトのおいしい魚があるんですが。


そんなわけで、この季節に人気があるのは
オイルサーディンと塩鱈。
オイルサーディンは年中売られているのでまあ良いとして
問題は塩鱈。
これがまた、本当にこの季節にしか店頭に並ばないのであります。


もちろんグアテマラ近海で鱈が獲れるわけはなく
(ちょっと沖まで行けば?マグロなんかは獲れるらしいです)
み~んな輸入物。
それも薄い身に塩がびっちり貼り付いていて、
身そのものよりも塩の層の方が遥かに厚そうな
塩と鱈の身のサンドイッチ状態。
もちろん、塩抜きして食するわけなんですが、
それでもかなり塩辛い。


でも近年はも少し塩の層が薄くて身が厚い、
高級塩鱈なるものが店頭に並ぶようになっています。
ものすごくおいしそうなんですが、これがまた無茶苦茶高価。


毎回手に取って眺めて、う~んと唸っては
結局元のところに戻してしまい、
その次に行った時にもまた手に取って眺めては
やっぱりう~んと唸って元に戻す。
で、ある日突然品切れになっていると、
やっぱり買っておくんだった~!と激しく後悔する。
そういうシロモノです。


でも今年は両者の中間のような、
身もほどほどで塩もほどほどの、そういう塩鱈がありました。
切り身ではなくて、小さな鱈の身を塩漬けにした物が出ていて
お値段もまあ、これくらいならなんとか。
これを思わず買ってきて料理に使って、
何だかものすご~く幸せです。


塩抜きしてもまだちょっぴり塩辛いのですが
それでもご飯と食べると、あ~幸せ。
海の魚の香りです。


そんなわけで、四旬節の節制が全然できないにも係わらず
年中四旬節だといいのに。
とちょっと思ってしまう私は罰当たりかも・・・。



[ 2009/03/16 23:46 ] 風物詩 | TB(0) | CM(3)

エルサルバドルの大統領選挙 

今日は小僧の宿題でPCを長時間使われてしまっていたのですが、
何をしていたかというと
「中米の一般的な情報を載せた雑誌をつくる」んだとか。


掲載しないといけない情報はある程度決まってはいるのですが、
何をどう載せるかは生徒の裁量。
なわけで、小僧の雑誌にはアタリマエのごとくに
各国の空港の情報が載っていたりします。


いくらインターネットが発達して、写真やデータを探すのが容易になったとは言え、
中米7カ国についてこれらの情報を全部調べてまとめるのは
なかなかの力技で、
小僧も途中でいささかギブアップ気味でしたが・・・、
提出までまだ日があるので、も少し頑張らないといけないかな。
ちなみにレイアウトは小僧の母が担当。ホント、大変なんですよ(ブツブツブツブツ・・・)





話は全く変わりますが、
今日はエルサルバドルの大統領選がありまして、
近年にない、かなりの接戦ではあったのですが、
どうやら野党FMLNのマウリシオ・フネスが大統領をゲットしたようです。


エルサルバドルは内戦後、二大政党の様相を呈していましたが
伝統的オリガルキー代表かつ軍部を背景とするARENAがずっと政権を維持。
内戦終結が92年、
ゲリラから政党に転身したFMLNが初めて選挙に参加したのが93年でしたから
16年でやっと念願を達成した、ということになりますか。


それにしても、ラテンアメリカでまた左翼政権が誕生。
ラテンアメリカはどこへ向って行くんでしょうねえ、一体・・・。




[ 2009/03/15 23:57 ] エルサルバドル | TB(0) | CM(4)

保護区のケツァル 

前回に続き、ケツァルの話。
折角ですので、本来のケツァルの生息地をご紹介。


ケツァルと言えばベラパス。
ベラパスを代表する町と言えばコバン。
アルタ・ベラパス県の県都であるコバンは
大判小判に由来する・・・わけがなくて、
先住民のケクチ族の言葉で「雲の中」という意味なんだそうです。
標高は1316m。


この辺りは雨の多い地域ですが、ざーーーっと降る雨ではなく、
山登りをすると出会うような、
雲がさーーっと流れてきて気がついたら雨の中だった、みたいな
そういう霧雨が何日も続くのが特徴です。
そういう霧雨のことは地元ではチピチピと呼ばれています。
これは本当。


コバンからもう少し南、バハ・ベラパス県のプルラー付近にある森林も
そういう霧林(Bosque Nuboso)で、
この近辺がにケツァル保護区に指定されています。


というわけでこのビデオ。
霧林だけではなくて、もちろんケツァルも映ってますヨ。





[ 2009/03/14 09:58 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(2)

グアテマラシティーのケツァル 

ケツァルと言えば、グアテマラの国鳥で自由のシンボル。
国歌の中でも歌われていれば、
国旗の中にも描かれているし、
ついでに通貨の単位にまでなってしまっていて
マネーロンダリングの象徴、じゃなくて
グアテマラ人にとっては大切な鳥のはずなんですが
実物を見たことがある人は極少数。


グアテマラ国内ではほぼベラパス地方に住居が限定されている
絶滅の危機に瀕するこの種、
「カゴに入れて飼うと死ぬ」と言われていることもあって
動物園ですら飼われておらず、伝説の鳥状態。
まあとにかく、なかなかお目にかかることのできない
幻の鳥、なわけであります。


ところが。
その幻の鳥がグアテマラシティーで、
それも車がびゅんびゅん通る通りで見かけられる、
ってんだからびっくりです。
いや、幻を見ているわけじゃありませんから。
リンク先はPDFファイルなのでちょっと重たいです。
La expectativa generada por un quetzal fuera de su casa


これ、政府発行のオフィシャル・ペーパーだったりするんですが
4ページ目の下段をご覧下さい。
何やら居心地悪そうなケツァルの姿がそこに・・・。


実は、友人が先月このケツァルを目撃したらしいのです。
レフォルマ通りにサン・カルロス大学の植物園があるのですが、
その付近に緑と赤の物体がいたんだとか。
信号待ちだったのでじーーっと観察したら
何だかどうやら鳥らしい、それもきれいな緑で、
ケツァルかなぁ~と思ったんだけれど、
こんなところにケツァルいるわけないしねぇ?
とてっきり別の鳥だと信じ込んでいたんだとか。


ところが最近、このケツァルを目撃したという人が増えてきて
マスコミでも取り上げられるようになって
「あ、あれ、やっぱりケツァルだったのねぇ~」てな事態に。


メスのケツァルと見られるこの鳥、
一体どうしてこんなところにいるのか不明です。
植物園や近くの木の実を食べているのだと思われるわけですが
実はケツァルってなかなかのグルメでして、
そんじょそこらの木の実では満足できない、と聞いていたんですが・・・。


写真に写っているのはフピテルの木、木星木って意味ですけれど
この実、ケツァルの食べ物じゃないはずなんです。


それでもやむを得ずこれを食しているのか、
実はケツァルに良く似た別の鳥なのか、
はたまた色を塗った鳥だったのか、
なんだかとってもミステリーなんですが
何にしろ、こんなところじゃなくて
本来の生態系に戻してあげて欲しいですねぇ、本当に。


でもその前に、道でばったりお会いしてみたいものですが。



[ 2009/03/12 23:35 ] できごととか | TB(0) | CM(2)

ペクル山とかパカヤ火山とか 

3月の最初の一週間は、冷え込みが厳しく
グアテマラシティーでも最低気温は8度を記録したそうです。


もちろんシェラ(ケツァルテナンゴ)辺りは氷点下。
最低気温は0度でも、最高気温は25度位まで上がるんだそうで、
シェラの人たちは夜の寒さにも昼の暑さにも強い、
丈夫な体を持っていないとやっていけないのであります。
グアテマラシティーだと精々が20度程度だと思いますけれどね、日較差。


そんな折、ケツァルテナンゴとスチテペケスの県境にある
セロ・ペクル(ペクル山、別名サント・トマス火山)で
起こった山火事がどしても消えないとのニュース有。


火事そのものは2月のはじめ頃に発生していたらしいです。
しかし現場は標高3000m超の山の中。
メキシコからの消火ヘリは折からの強風のために
現場に近づくこともできずに火勢が増したのが先週のこと。
かなりの森林が消失してしまいました。


最後は地元住民の強力な協力も得て
何とか今週末には鎮火できる見通しとの話ですが
再び大風が吹かないことを祈るのみ。
いや、雨が降ってくれてもいいですけどね・・・。


このペクル山、メキシコからグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスと連なる
お母さん山脈を構成する山になります。
スペイン語でシエラ・マードレ(Sierra Madre)、
つまりマードレ山脈、訳して母山脈、なわけですが、
だからと言って、お父さん山脈とか子供山脈とか、
そういうのがあるのかい、とは聞かないように。


で、グアテマラを東西に走る母山脈には
国内に二十数個ある火山のほとんどが含まれまして、
山脈の南側は太平洋側の扇状地、北側は冷涼な高地と分かれます。
グアテマラシティーもこの山脈の上にのっかっており、
お陰で低緯度地域ながら時に「寒い」と贅沢を言うハメになるのですが
寒い時にはこっちの方へ行けば良いのかも・・・?




グアテマラシティーの南、サン・ビセンテ・パカヤにあるパカヤ火山。
活発な活火山で、よく煙を吹いていますが、
10年前にはちょっとした噴火なんかもありまして
グアテマラシティーにも火山灰が積もったりしたことがありました。
ビデオでパカヤの向うに映っているのはアグア火山。
それにしても、こんなにグツグツですね、この火山。


最近はフエゴ火山がモクモクと大きな煙を吐いているのが見えたり、
地震があったりで、何やら不穏な感じです。
この程度の活動でガス抜きしてくれてるんならいいんですけれど。




[ 2009/03/11 23:49 ] 街角 | TB(0) | CM(2)

エル・ミラドール遺跡 

ユカタン半島にあるペテン県は熱帯雨林に覆われた地であると共に、
マヤの遺跡がたくさんあることで知られている地域です。
もう発掘され、観光客が多々訪れるティカルのような大規模な遺跡から
もっと小規模でほとんど手付かずの遺跡まで各種多々。


まだ発見すらされていないものすらあると思われるわけですが、
今回取り上げるエル・ミラドール遺跡はマヤの遺跡の中でも最大規模。
場所はグアテマラの最北端、メキシコとの国境近くにありまして
最寄の町から徒歩2日、馬で9時間、飛行機で数時間、
それでも年間3000人くらい観光客が来る、って本当なんでしょうか。
数年前からアメリカの援助を得て、発掘調査が進められています。


紀元前600年頃に建設され、西暦150年頃に放棄されたと見られるこの都市、
マヤの歴史の中では前古典期後期の頃になるんだそうです。
マヤの文化が最も華やかだったのは古典期とされていますが
それ以前にもティカルの4倍はあろうかという
こんなどでかい都市を築き上げ、
例によって、ある日突然その都市をまるごと放棄する。
相変わらず謎なことをしてくれるマヤ人たちですが
ひょっとするとティカルなんかも
エル・ミラドールの住人が築いた都市なのかもしれないですねぇ。


この遺跡だけでピラミッド数は4000を越えるとかいう話ですが
ここにあるラ・ダンタ・ピラミッドは高さ72m、
メソアメリカ一の背高ピラミッドになるんだそうです。


さて、本題。
そのエル・ミラドールの発掘調査で大きな石碑というか
石版というか、そんな雰囲気のものが発掘され、披露されました。
Prensa Libre / Desvelan friso de Hunapú e Ixbalanqué, en Petén
Siglo XXI / Belleza y mito se mezclan en friso



石灰岩のこの石、大きさは横4m、縦3mという巨大なもの。
製作は紀元前300~200年頃と見られます。
こんなに幅があるのは、新聞によって300と書いてあるのと
200と書いてあるのがあって、どっちが本当なんだかわからないから。
ドシエントスとトレシエントスを、
どうやったら聞き間違えるのか良くわからないんだけれど・・・。


さて、このブツ、貴族用のプールというか池というか風呂というか
とにかく貴族が水浴した場所の上部にあったのだそうです。


この保存状態もなかなか良さ気なレリーフ、
遺跡の調査に当たっているアメリカ人のリチャード・ハンセンによりますと、
「兄弟が川の中に泳いでいるところが描かれており、
 一人は父親の頭を背中に担いでいる」のだそうです。


ハンセン説によりますと、ここに描かれているのは
キチェー族の伝承であるポポル・ブーに出てくる双子の神、
ウナプ(Hunahpú)とイシュバランケ(Ixbalanqué)なんだとか。


ポポル・ブーに出てくるこの双子の父は殺されるのですが
その首、木だったか何かにひょいっと引っ掛けておかれるのですね。
双子はシバルバ(黄泉の国)の主と戦って父の首を取り戻し
父の名誉を守った、てのがその伝承に伝わる内容で、
このレリーフはそれを表したものであろう、と。


いや、ちょっと待って。
ポポル・ブーは、スペイン人の侵略後、
1701年にローマ字を使ってキチェー語で書き記されたもの、
ではありませんでしたか。


エル・ミラドールのこのレリーフ、
それより1700年くらい前に造られているはずで、
そんな時期に既にこの伝承が存在して、
そのままきちんと継承されてきたってことかい。


マヤ人の伝統継承能力は確かに凄いと思うのですが、
1000年とかっていう時を平気でぶっとんで来るのには
それこそぶっ飛ぶ。
それにキチェー族って、同じグアテマラでも
もっと西の山地に住んでいて、
この密林のマヤの人たちと
同族であったとは思えなかったりするんですが。


いやでも、こういうものの解釈は
本物のマヤの人たちにやってもらった方がいいのじゃないか、
てな気も致します。
まだまだいろいろな発見があると思われるこの都市、
できることならいつかその内訪れてみたいものですが・・・、
最寄の町から徒歩2日。
うーむむ、体力をつけておかなくては、ってことか。


場所はmonjablanca作の地図にマッピングしてあります。
探すときはその地図で「エル・ミラドール」と入れて検索すれば出てきます。
一緒に行きたい人、募集中。



[ 2009/03/08 23:21 ] マヤ | TB(0) | CM(2)

Cicig vs マトゥス その2 

実は、マトゥスが逮捕される辺りまでは、
この事件のこと、私は大して気にとめていませんでした。
判事や検事の不正行為なんて多々あるわけで、
それを一々気にしていても仕方がないですからね。


いや、それを堂々と言うのもどうかとは思うが・・・、
まあでもここは放置国家ですから!
という半ば諦めにも似た開き直りでもしてないと
やっていけないのですよ。ということにしておいて。


でもCicig代表であるカルロス・カストレサナにとっては
ありえない世界だったらしい。
わざわざマスコミの前に登場して
「(マトゥスが拘置されずに保釈されるなんて)司法を馬鹿にしている!
 グアテマラの恥だ!!!」
えーっと、頭から湯気が立ってますけれど、大丈夫?
血圧上がるよ、ここ、一応標高も高いしさ・・・。


また検察に対しても
「ウチは4つの容疑で告発するよう請求したはずだ。
 ところが蓋を開けてみたら、たった2つって、どういうことだ!
 ありえないだろ、ウチはちゃんとした証拠を渡しているんだ。
 検事総長には、どういうことなのか説明するようにと求めている」


で、その検事総長は
「もちろん、専門家としてCicigの用意した告発趣意書を念入りに調べた。
 しかし、だな、職権濫用と職務怠慢の他は、
 確固とした根拠がなかったってことだ。
 もし、確証があれば、ウチだってちゃんと告発していたよ、
 カストレサナ博士にはもう会って、ちゃんとそう説明したから」。

ここまで言い切るからには、結構自信がありそうです。
このベラスケスの発言以降は、カストレサナもこの事件については
目立った発言をしていません。
カストレサナの発言、いささか言いすぎの部分もあって
一部の人からは反感を買ってますから、
ひょっとしたら、さすがに反省したのかも。


その後はCicigも共同起訴人になって
裁判官忌避請求をしていたりするわけですが、
大きな動きはないまま、現在に至ります。
なお、マトゥスは無罪を主張。





さて、この事件、Cicigの事務所開後一年にして
やっと告発に至った最初の事件になります。


グアテマラの司法が腐敗しているのは
誰もが知っていることで(ですよね?)
私もマトゥスが不正に加担したのは事実だろうと思います。


ですが、今回のCicigのやり方はいささかまずいような気が。
グアテマラで犯罪者が処罰されないのは
判事や検事が金銭のために不正行為を行うからではなく、
不正行為を行わないことには自分や家族の生命が危うくなるから、
ではなかったでしょうか。


特にマトゥスのいた殺人局、
ここは誰もなりたがらないような検事局。
司法を志す人たちでさえもが敬遠するような仕事なのです。


リベラの暗殺事件は、それこそヤバイでしょう。
誘拐事件の捜査を担当していた人物が暗殺されたわけですから
背後には何らかの犯罪組織が存在していたのは間違いなく。
そんな事件の捜査を担当するってことは
真面目にやったらリベラの二の舞になるってことと同義語じゃあありませんか。


これは個人的な意見ですが、Cicigにはトカゲの尻尾切りじゃなくて
背後にいる組織の摘発をしてほしい。
マトゥスのような末端の人間を告発することで
仕事をしている、なんて言わないで欲しい。


マトゥスについては、告発するのではなく、抱き込むべきでしょう。
アメリカのように司法取引をし、
マトゥスを手がかりとして、司法に蔓延する不正と腐敗、
そしてその背後に潜む闇を摘発するきっかけにする。
そうであってほしいです。


マトゥスのような司法の前線にいる検事や判事だけをターゲットにするなら
やがてこの国からは検事も判事も存在しなくなるでしょう。
そうではなく、彼らが安心して法の正義を執行できる環境、
それを築いて欲しいです。


そういう意味で私はCicigに注目しているわけなのですが
今一つ、どういう方向を目指しているのかが良くわからないままです。
私がわかってないだけかもしれないですけれど。


そんなわけで、今後もCicig関連で大きな動きがありましたら
可能な限りお伝えしていきたい。
そう思っています。


一応。



[ 2009/03/05 22:53 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

Cicig vs マトゥス その1 

元内務省顧問で、昨年4月7日に殺された
ビクトル・リベラの話を覚えていらっしゃるでしょうか。
ビクトル・リベラのこと - 暗殺


Cicigは事件発生後15日目くらいから
この事件の捜査に係わり始めたのだそうです。
もちろん、基本的にはグアテマラの検察局が事件の担当です。
初動捜査に当たったのは殺人局のアルバロ・マトゥス、
しかし後には(どの時点か、は今ちょっと把握できなかったのですが)
特捜局に担当が移されます。


そしてこの事件、当然のごとく、未だに真相解明から程遠い状況です。


それというのも、肝心な証拠が何故か紛失してしまっているから。
例えば、事件のあった通りに設置されていた交通警察のカメラに映っていた映像。
事件の現場付近にいた証人の証言。
事件現場に残されていた薬莢。
リベラの車の中にあったという捜査書類。


まだ他にもあるのですが、こう言った肝心なものが
ことごとく行方不明となっており
故意に事実解明を妨げている人物がいるのでは、
と誰もが勘ぐる事件となってしまったのでありました。


そこで活躍してくれるはずなのがCicig。
Cicigはアルバロ・マトゥスが捜査を妨げているとして
当時の検事総長であったフアン・ルイス・フロリドに
マトゥスを事件の捜査からはずして欲しいと要請したものの
フロリドは対応してくれなかったため、大統領に直訴。


コロンはフロリドと話し合いを持ち、
その後フロリドは辞表を提出します。
現在は、検事暦15年のアミルカル・ベラスケス検事総長となっています。


そして今年の1月、Cicigはアルバロ・マトゥスを
「職務怠慢」「職権濫用」「証拠隠滅」「共謀」で
告発するようにと証拠を揃えて検察に提出。


Cicigはこの告発に自信満々だったようですが、
検察は「職務怠慢」と「職権濫用」の2つのみについて告発を行い、
他の2つについては「確たる証拠がない」と告発を見送り。


マトゥスは逮捕されますが、
Q15,000(約$2,000)の保釈金を支払って保釈されます。


少し長くなりそうなので、今日はここまで。
続きはまた後日に。



[ 2009/03/04 23:59 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

グアテマラにおける無処罰問題対策委員会 

友人から聞いた話です。


その友人のおじさんはタクシーの運転手をしていました。
人柄も良く、真面目に仕事に励む、優しい方だったそうです。


そのおじさんがある日突然殺されたとか。
平日の午前9時、客を7区まで送って行った後の出来事だったそうです。


事件の真相はわからないし、
この先、解明されることも恐らくないと思われます。
何も盗まれた物がなかったという事実から推測できるのは
おそらく、付近のパンディーヤ(ストリートギャング)に
通行税なるものをせびられ、
その支払いを拒んだために殺されたのではないかと。


むごい話です。


また、別のタクシー運転手さんは、
理由は不明ながらも執拗な脅迫を受け続け、
この国を後にすることを決めたのだそうです。
行く先はアメリカ。
グアテマラ人の男性には取得が困難な
アメリカのビザもちゃんと取れたと言いますから、
受け入れてくれる人があったのか、
それともアメリカが状況を汲んでくれたのか。
その辺りの事情は不明です。


先日ここに書きました、お父さんを殺されたという小僧のクラスメート。
彼は今では、ボディーガードに送られて登下校をしているそうです。


こんなの、普通じゃない。





グアテマラでは1日に十数人が殺されています。
昨年1年間に他殺されたとされる人の数は6338人だったそうです。
人口1300万人の国の6338人。
住民2000人につき1人が何らかの形で殺されていることになります。


一方、犯人が逮捕されているのはその内38%。
過去10年間の殺人事件に対し、
裁判で判決にまで到達したものはわずかに2%。


犯罪者が大手を振って歩ける国。
それがここ、グアテマラです。


なぜこうなるのか。
なぜ司法には犯人を逮捕し、処罰することができないのか。
それは司法を司る機関の中に不正が存在しているからではないのか。


そういう前提の元につくられたのがCICIG(シシッグ)。
国連とグアテマラ政府の合意の下につくられた機関で、
フルネームはComisión contra la Impunidad de Guatemala。
「グアテマラにおける無処罰問題対策委員会」と訳します。


2006年の合意締結後、2007年の準備期間を経て
2008年1月に正式発足。任期は2年。
委員会の責任者はスペイン人のカルロス・カストレサナ。
チリのアウグスト・ピノチェト訴追に係わったこともある人だそうです。


こんな機関を国際機関に作って頂かないとどうにもならないなんて
どうしようもないよな。ってのが正直なところ。
取りあえずCICIGは1年を経過しておりますが
今のところ思うような成果を出せないまま2年目に突入、
カストレサナは2年間の任期延長を希望しているようです。


実はこのCICIGのこと、
以前から書きたいと思っていたのですが
重いし、硬いし、どこから手をつけるかも難しくて
なかなか手をつけられずにいたのでした。


取りあえず書き出してみますが、また尻切れトンボになるのか
それとも地道に続けていけるのか。
よくわかりませんが、とりあえずもう1回くらいは続くはず。


多分。



[ 2009/03/02 22:28 ] CICIG | TB(0) | CM(0)

大統領の日記 その1 

大統領の日記

2月27日

今朝の新聞を見てビックリ。
だって、軍が国会議員20人に勲章をおくることになったって、
しかも、ボクが授与することになってるけれど、そんな話聞いてないし。
チクショー、奴ら、またボクのいないところで勝手に決めやがって。


頭に来たから、早速参謀総長を呼び出してやった。
食えない男なんだよな、コイツ。軍人なんて全然信用できない。
だから、出だしっからピシッと言ってやったんだ。

ボク 「こんな話が新聞に出ていたが本当かね」
アイツ「は、大統領閣下。今日、ご報告させて頂く予定だったのですが」
ボク 「いや、こんなのはダメだ。国会議員個人にやってはならない。
    授与するなら、国会の旗に対しておくりたまえ」
アイツ「は、旗ですか?」
ボク 「そう、旗だ。じゃ、ボク、急いでいるから後はヨロシク」


アイツはポカ~ンと口を開けたまま、座ってた。
あの間抜けづらったらホント、写真に撮っておけば良かったな。
そんなこんなで今日の朝はすっごく気分が良かった。


その後、警察学校の新校舎の開校式があったのでその場を借りて早速報告。
「国防省への予算増額に尽力を尽くした議員らに勲章をおくるつもりだったようだが
 そんな馬鹿げたことに国家予算を使ってはならないと厳しく言い渡した。
 (だってサンドリータのプログラムにお金送らないと、ボクが怒られるし)
 どうしても国会に感謝の意を表したいというのなら、国会の旗におくるよう指示した」。


ボク、格好良かったよなぁ~。
我ながら名演説だったとホレボレ。
これでちったあボクの人気も上がるかな。





monjablancaの日記

2月28日


最近、コロンってパラノイアなんじゃないかって気がするんだけれど
どうなんだろう。


自分はフィデルのところに勝手に勲章もっていきながら
国防省が国会議員におくろうとしたら、「それはダメ」って、
勲章の価値を落とした張本人に言われたかないよねぇ~。


大体、「国会の旗におくれ」って、旗なんてないじゃん。
単なる無知なのか嫌がらせなのか、
どうでもいいけど、コロンが思いつきで言った言葉に
周囲が振り回される様は笑うべきなのか、嘆くべきなのか。


ともかく、コロンの任期終了まで、あと2年10ヶ月と15日。
先は暗い。



[ 2009/03/01 22:02 ] 大統領の日記 | TB(0) | CM(0)

証言 

どうしようかと迷ったのですが、TBすることにしました。
TB先はこちら
日本の某大手新聞社のオンラインサイトにある風変わりなコラムです。
まずはそちらの方から読んで頂きたく。


コラムに出てくるアルゼンチン映画、
La noche de los lápices(ラ・ノーチェ・デ・ロス・ラピセス)という
1976年にアルゼンチンで実際に起こった弾圧事件を描いたものです。
この映画について書くのが今回の目的ではないので内容についてはスルーしますが、
Googleビデオにアップされていますので、見てみたいという方はこちらで。
ただし、スペイン語音声のみ。90分弱の映画です。




さて。


その映画を見たり、事件について調べたりしていた時に
引っかかってきたのが
ミゲル・エチェコラツ(Miguel Etchecolatz)という人物。
(私にはエチェコラスと聞こえるのですが、
 エチェコラツという表記が定着しているようなので、こちらで)


1976年から83年、アルゼンチンでは政府による国民への弾圧が繰り返し行われていました。
私はアルゼンチンについては詳しくないので間違いもあるかもしれませんが、
汚い戦争と呼ばれるこの弾圧行為、
やはりこれも冷戦の影響を受けたもののようで、
政府が弾圧したのは左派、あるいは左派と見なされた人物でしたが
政府はこれを「国家再編成プロセス」と呼んで正当化します。
(ちなみにこのアルゼンチン・メソッド、後に中米に輸出されたそうです。
 まったく、いらんことを・・・)


この弾圧による行方不明者は13000~30000人とされていますが、
当時の弾圧行為、軍政下の犯罪であり、長らく恩赦の対象となっていましたが、
2005年にアルゼンチンの最高裁が恩赦法を違憲と判断したことにより
近年、当時の軍幹部らへのやり直し裁判が続いています。


エチェコラツは映画の事件当時、
ブエノスアイレスの警察の要職にあった人物で
アカ狩りの指揮を取っていました。


エチェコラツは2006年、殺人、拷問、誘拐等の罪で終身刑の判決を受けますが
彼の有罪の決め手となったのは、当時やはり拉致され、拷問を受けたものの
生き延びることができた人たちの証言によります。


その証人の一人がホルヘ・フリオ・ロペス(Jorge Julio López)。
1976年10月に拉致・監禁され、拷問を受けたものの生き延び、
2006年のエチェコラツの裁判には原告として参加し、法廷で証言しています。


その法廷でのロペスの証言。
これが今日の本題です(あー、やっと辿り着いた)。
このブログに関係のないアルゼンチンの話をするのも、
このロペスの証言の映像を見ていただきたかったから。
先日のロメロ大司教の説教と同じように、
記録に残す価値のある、貴重な映像だと思います。


聞き取れる範囲で聞き取ったスペイン語と
(アルゼンチンのスペイン語は、本当に聞き取りにくい・・・)
その簡単な訳を【続きを読む】のところにアップしておきますのでご参考まで。
(間違ってる箇所もあると思うので、ご指摘頂ければ有難き幸せ)。
でも、言葉の意味よりも何よりも、見ていただきたいのが映像です。




2006年と言えば弾圧事件から30年。
アルゼンチンでさえ30年が必要だったという事実は重いです。


グアテマラでもリゴベルタさんがリオス・モントを告発しようとしましたが
結局諦めて、スペインまで行って告訴していますからね・・・、
そのスペインでの裁判の方も、最近はとんと音沙汰を聞きません。


スペイン大使館焼き討ち事件のような、
明らかな国際法違反の事件についても
国内では一切裁きが行われていないくらいですから、仕方ないのかな。


話は戻ります。
ロペスさんらの証言もあってエチェコラツは終身刑となりますが、
証言をしたわずか3ヶ月後の2006年9月18日、
ラ・プラタ市役所に向ったはずの彼が突如失踪、
その行方は現在に至るまで不明のままです。


まだまだ汚い戦争時代の裁判が続くわけですから、
見せしめとして処刑されたと思われるのですが
表向きは民主主義の世の中で、
それもアルゼンチンのような国でこんな事件が起こるとは。
言葉もありません。


アルゼンチンでもそうなら
グアテマラのこれは仕方ないのか。
リオス・モントが生きている間に
有罪判決が下されることはあるんでしょうか。


せいぜい長生きしてちょうだい、リオス・モント。





[ 2009/03/01 00:44 ] | TB(0) | CM(2)