いやいや。ずっとご無沙汰してしまいました。忙しかったり、体調が悪かったり、ちょっと書く気が起こらなかったり(え?)。
レバノンの情勢が気になって、こんな能天気なブログを書いている場合じゃない・・・とも。すっかり、イギリスの飛行機テロ未遂のニュースの陰になってしまいましたが、やっとアメリカが折れて、修正された停戦決議案が国連で可決されましたね。レバノン、ヒズボラに次いでイスラエルもこれを受け容れることを表明、やっと、やっとのことで、14日に停戦が発効することとなりました。
・・・・・・普通、ここまで来たら、もう相手を攻撃などしないものだと思うんですけれどもね。イスラエルは今に至ってこの「戦争」で最大の攻撃をしかけ、ヒズボラもこれに応戦。「停戦」が「戦闘停止」とイコールではない、というのは一体どういうことなんでしょ。
中東問題は私の専門外の外ですが・・・。今回の戦争の直接の発端が「ヒズボラがイスラエル兵2名を拉致し、これを奪回しようとレバノン領内に踏み込んだイスラエルの戦車が地雷に触れて大破、兵士8名が死亡」だったことを考えると、さすがにこれはやりすぎでしょ<イスラエルさん。
中東一の兵力を誇るイスラエルですから、ヒズボラなど潰すのは簡単、と思っていたのでしょう。ところがヒズボラの戦力・抵抗力は予想外に強かった。正規軍とゲリラの戦いって、大体こういう風に展開して泥沼にはまり込んでしまうわけです。
イスラエルにモノ申せないアメリカは、これを止める気すらなく・・・。まあ、彼らにとってはヒズボラはテロリストなわけだから。違う見方がある、などとは考えもしないのでしょうね。
これが、東西冷戦の時、主に中米が冷戦の対立に巻き込まれ、戦場と化していった図式によく似ている・・・と思うのは私だけでしょうか。共産主義へのアレルギーの余り、中米の弱小国に平気で介入し、主権を踏みにじり、傀儡政権を立て、彼らに「共産主義者」「テロリスト」である自国民を殺させる。でもその相手を一掃することはできず、やがてはこの傀儡政権へのコントロールすら失い、泥沼に入り込んでゆく・・・。
中米で起こったのが内戦であったのに対し、中東で起こっているのがイスラエル対アラブの戦争であるという違いはありますが、やっていることは本当に一緒・・・・・・。
この時期にイスラエルを止めることは、来年の選挙でユダヤ票を失うことになる。というのがその理由、という説もありますが、それが本当なら、「パックス・アメリカーナ」なんて、「アメリカのための平和」という程度でしかない。
なんの力も声も持たない一市民としては、なんとも切なく、なんともやるせない「戦争」で、とにかく一日も早くレバノンが復興することを祈るのみ・・・です。
そして、いつの日か、アラブとイスラエルが共存できる日がきて欲しい・・・。その共存のためにこそ、アメリカが力を尽くして欲しい。もちろん、ささやかでもいいから日本も・・・・・・。
そんなことを思う日々・・・だったのでした。