大統領選挙の結果 

大統領選挙の結果は、事前の予想通りアルバロ・コロンがトップ通過、2位のオットー・ペレス・モリーナと11月4日に決選投票を行うこととなりました。


まあこれは予想通りだったんですが、結構おもしろかったのが生中継で行われた開票の様子。今まで気にして見たことなかったのですが、今年は小僧が選挙関連のニュースを見たがったのでお付き合い(え?我が家の場合は親子で見る番組が逆?)。


午後6時で投票が締め切られると、その場で開票作業が行われます。まず開票が始まるのは大統領。開票は投票テーブル毎。投票の受付を行っていた係員の責任者が一票ずつ読み上げては、各テーブルにいる各党の検事にも見てもらって不正がないかどうかを確認。


各テーブルごとの投票数って、200くらいでしょうか。これを延々とやるわけですから、結構な重労働。何しろ、朝から借り出されてずーっとその場にいなければいない上に、開票作業って数時間かかりますからねぇ・・・。ご苦労様です。


さて得票の方は、今現在(9月11日17:54更新分まで)の開票率は99.51%。総投票数が3,621,852票で有効票が3,280,609。ちなみに選挙登録をしているのは5,990,029人ですから、選挙登録数に対する投票率は60.5%。

アルバロ・コロン UNE 926,244 28.23%
オットー・ペレス PP 771,175 23.51%
アレハンドロ・ジャンマテイ GANA 565,270 17.23%
エドゥアルド・スーゲル CASA 244,448 7.45%
ルイス・ラベー FRG 239,208 7.29%
マリオ・エストラダ UCN 103,603 3.16%
リゴベルタ・メンチュ EG 101,316 3.09%
フリッツ・ガルシア-ガヨン PU 95,743 2.92%
オスカル・カスタニェダ PAN 83,826 2.56%
ミゲル・アンヘル・サンドバル URNG-MAIZ 70,080 2.14%
マヌエル・コンデ UD 24,971 0.76%
パブロ・モンサント ANN 19,377 0.59%
エクトル・ロサレス DIA 18,819 0.57%
ビニシオ・セレソ DCG 16,529 0.50%

世界的な注目を浴びた、ノーベル平和賞受賞者のリゴベルタ・メンチュさんは非常に低調な結果に終わりました。


同日に行われた国会議員選でのEGの議員候補への投票が19万票あるのに対し、同じEGのリゴベルタへの投票が10万票と、党そのものが支持されていないのではなく、リゴベルタが支持されていない、ということも明らかにもなっており、担がれて出馬したリゴベルタにとっては悔しい結果でしょう。


「選挙資金がなかったことが大きい(=CMを流せなかった)」との指摘はありますが、そんなことは最初からわかっていたこと。知名度では他の候補を圧倒していたわけですから、やっぱり選挙の戦い方が悪かったんでしょ。この後、リゴベルタがどうするのか(政治活動を続けるのか、断念するのか、別の方法を模索するのか、など)には興味があります。


どうでもいいんですけれど、私の家って、オットー・ペレスの事務所からそう遠くないところにあるのですね。
開票が進んだ深夜、盛大に花火が上がっていたのは、多分ここの事務所がやってたんでしょう。
決選投票進出が嬉しいのはものすごく良くわかるんだけれど、だからって夜中の1時や2時にすっごい音のする花火打ち上げるのはちょっと


小僧も飛び起きてしまい、花火が鳴り終わるまで眠れなかったらしい。おかげで翌日は眠たげな顔で学校へ行くハメに


ちなみに、子ども選挙の結果は、このオットーさんが39.64%の得票で1位。次点がコロンで、3位がジャンマテイ。投票総数は239,303だったそうです。



[ 2007/09/11 23:47 ] 2007年総選挙 | TB(0) | CM(4)

総選挙! 

選挙会場 その1


9月9日は総選挙の日!というわけで、散歩がてら選挙見物に行ってきました。
会場はLos Arcos(ロス・アルコス)。ここって、小僧がサッカーの練習に来るところです。
サン・カルロス大学の総合運動施設の雨天練習場。
雨天練習場と言っても、写真の通り壁がないので風が吹くと雨が吹き込む場所ではあります。


私たちが行ったのはお昼ごろ。結構な人出でしたねぇ。
日本の選挙会場ってしーーーん。としていたと思うのですが、ここは音楽もがんがんなっていて、お祭り気分。
会場前にいるお菓子や飲み物やピザの売り子さんたちも、お祭り気分を盛り上げています。
君たち、商売も大切だけれど、投票に行かんとあかんよ。


選挙会場 その2


さてさて、投票はこんな感じ。
グアテマラの場合、選挙人登録をした人だけが投票できるシステムです。
その登録は身分証明書に記載されておりまして、会場の指定は選挙人登録番号によって検索することが可能です。
以前は身分証明書の発行地(普通は出生地)じゃないと投票できなかったのですが、
数年前にシステムが変わって、データのアップデートをすれば、現在の住所地の至近の会場で投票できるようになりました。


というわけで、身分証明書を持って指定の会場に行くと、まずは自分が登録されているテーブルを探さないといけません。
この会場は10くらいのテーブルがあったかな?
自分のテーブルに行くと、身分証明書を提示。登録リストにあることを確認して、投票用紙が渡されます。
投票用紙は4枚で、大統領、市長、国会議員(全国区)、国会議員(地方区)です。


でちょっと後ろにある投票用紙記載台で用紙の記載。
いずれの用紙にも政党名やマークなどが印刷されていますので、希望の政党に×をつけると、テーブルに戻り、投票袋につっこむ。
写真で、テーブルの下にピンク色の紙が入ったビニール袋が見えると思いますが、これが投票袋です。ピンクは議員さんですかね?
用紙は4つ折で入れますので、誰に投票したかはわからないはず。


投票が済むと、人差し指にインクをつけ(二重投票防止のため)、リストの自分の名前のところにサインをし、身分証明書を返してもらっておしまい。


なお、各テーブルには最高選挙裁判所の担当者の他、各政党から派遣された「検事」さんがいまして、不正行為を監視しております。にしてもヒマそうだ、この人たち。一日座っていると、眠くならないんだろうか。


各会場には各国から派遣されたオブザーバーがいまして、こちらも不正を監視しております。多いのは米州機構、次いでUEですか。日本からも若干派遣されております。


実は、私たちが会場にいる間に、大統領候補のエドゥアルド・スーゲルが投票にやって来まして、ミーハーの小僧は、早速握手してもらいに行っていました・・・。スーゲルさん、今回はなかなかの善戦をしたようですが。


子ども選挙
これはおまけ。

同時に子ども選挙ってのが行われておりまして、
実際の大統領選挙をサカナに、
子どもたちが選挙登録をして、
投票を行います。


選挙会場にいるのも子どもたちなんですが、
ちゃんと投票用紙もあって、
投票用紙記載台なんてのも一人前にあったりします。


子ども選挙の結果は本当の選挙にはまったく影響を及ぼしませんが、
月曜日には「子どもたちが選んだ大統領」が発表されます。


写真は、一応考えて?投票する小僧。


投票したら、大人と同じように、指にインクつけて、サインしてオシマイ。
小僧的には「市長も国会議員も投票したかった~」だそうで。


こんなに楽しい選挙ですが、午後の激しい雷雨で停電になった会場もあり
とある政党は「選挙操作だ!」と怒っております。
そんなことて言われてもねぇ。文句は雷に言ってちょ・・・


それよりも大変だったのがバルベレーナ(サンタ・ロサ)という町のとある会場。
選挙結果(でもまだ開票する前に始まったんですよね、これ?)に不満を持った人たちが、投票用紙を焼いてしまったそうで・・・
ここは再投票になるそうです。


ダメじゃん、そんなことしちゃあ・・・・・・。


選挙結果に大きな影響を与えることはないと思われますが、いつまでたってもこんな出来事が続くのは悲しい話です。


現在開票が続いておりますが、マスコミの出口調査によれば、大統領は1位がアルバロ・コロン、2位はオットー・ペレスだけれど、大統領になるのに必要な50%以上の得票を得た候補者がいないので、決選投票になるだろう・・・という話。


実際の開票では今のところオットー・ペレスが優勢ですが、きっとコロンが地方の票で追いつくんだろうな。


開票、得票などについては、また明日・・・・・・。多分。


[ 2007/09/09 22:31 ] 2007年総選挙 | TB(0) | CM(2)

大統領候補の政見CM? 

9月9日の総選挙まであと1週間を切ってしまいました。それにあわせるように?やって来たハリケーン・フェリックス。ユカタンに抜けるかと思ったら、ホンジュラス・ニカラグア国境のグラシアス・ア・ディオス岬にカテゴリー5という規模で激突。その後は急激に勢力を落とし、ぱっちりお目めもつぶれてしまい、それでもホンジュラスを突っ切って太平洋に到達したようです。


勢力は落ちたとは言え、まだまだ雨風を連れてきているようですし、海に抜けたことでまた力を取り戻すかも?ハリケーンがなくても、既に降雨による被害が出てきているのに、ここでどしゃーっと降ったらどうなるんだろう。コスタスール、今年は今のところ大きな被害が出ていませんが、フェリックスも無事に通過してくれるといいなぁ~。


さて、今日はハリケーンに負けずにキャンペーンを続ける大統領候補たちのCM特集。

  • マリオ・エストラダ(UCN)
    この能天気さが堪えられない。セレナータ風の歌は「ボクの人生のことで嘆くことはないよ、いい時代になるからね」と歌っております。
    その後の「左じゃなくて、右でもなくて、下でもないよ、UCN」というのもおかしい。投票用紙の一体どこにマークをしたら良いか、って話と中道(え?)を強調するエストラダ。でも、誰も投票しないんだろうな。

  • オスカル・ロドルフォ・カスタニェダ(PAN)
    薬代がなくて、わずかに残ったロケットも売らなきゃ・・・と嘆く老女に優しいカスタニェダ。あ、あまりにもクサイ・・・。

  • ルイス・ラベー(FRG)
    「何千もの世論調査に勝る映像」ってタイトルの割にはしょぼい内容・・・。てかこのCM見たことないような気がするんですけれど。

  • リゴベルタ・メンチュ(EG)
    一番マジメで丁寧で内容のあるCM。なんだけれど、やっぱりインパクトが弱いかぁ・・・。「失業対策は?」というタイトル。

  • エドゥアルド・スーゲル(CASA)
    私、結構この方好きなんですけれどもね。教育者です。ビデオの内容よりも、時々出てくる家がかわいい。Casaってスペイン語では家のこと。政党名とかけています。

  • アレハンドロ・ジャンマテイ(GANA)
    ジャンマテイがしゃべるだけの、今時珍しい正統派CM。「グアテマラに必要なのは何か?」というタイトル。ジャンマテイの誠実そうな人柄が現れていますよね。いえ、本当に誠実なのかどうかは知りませんが。

  • オットー・ペレス・モリーナ(PP)
    「頭にもハートにもゲンコツ」って意味不明のフレーズを繰り返すだけなんですが、これも見てて楽しい。

  • アルバロ・コロン(UNE)
    「話すのが下手」と散々いわれているコロンが、堂々とメッセージを述べるCM。成功しているかどうか?は不明ですが。



私には投票権があるわけではないので、まったく他人事ではないとはいいながらも他人事のように見るしかないのですが、投票できるとしたら、オットー・ペレスのCMに出てる前歯の欠けたおじさんに一票。




[ 2007/09/05 00:02 ] 2007年総選挙 | TB(0) | CM(2)

大統領候補たち 

通りにはあちらにもこちらにも選挙ポスターがベタベタ。折角ですので、このポスターで大統領候補のご紹介をしてみようかと。

アルバロ・コロン大統領の最有力候補アルバロ・コロン(UNE)。
顔色が悪くて、性格も悪そう。というか、実際にそうだという噂あり。鼻声なので、コロンのスピーチはとにかく聞き取りにくい。ウチの小僧もコロンのしゃべり方をマネして遊んでいる。


オットー・ペレス対抗馬のオットー・ペレス将軍(PP)。
内戦時に軍の要職に就いていた(大統領府参謀本部だったかしらん?)こともあって、人権派と見られる人からは毛嫌いされているが、軍の本流からも外れていた人。和平合意に、軍の代表としてサインしたんではなかったか・・・(あ、どうも記憶力が)
下のゲンコツマークは党のマーク。投票が「各党のマークに×をつける」というものなので、マークをちゃんと覚えてもらう必要があるのだけれど、一番有名なのは多分このゲンコツマーク。
スローガンはマークの通り「Mano Dura(犯罪に対しては厳しさをもって対処する、の意)」。治安問題ならオットーさん、という声が高いのも、この戦略が成功しているということなんでしょうね。


PPの拳にはさまれたアレハンドロ・ジアンマテイそのゲンコツにはさまれて、居心地悪そうなのがアレハンドロ・ジアンマテイ(GANA)。
GANAに投票しようとする人が間違えてゲンコツに入れちゃう・・・なんてことはないんでしょうか?
ま、それはともかく、現大統領オスカル・ベルシェの政党から立候補。大統領候補になる前は、更生施設局、つまり刑務所とかを管理する局の局長として、囚人が握っていた刑務所のコントロールを局に戻した実績あり。ジアンマテイが辞めた後はどうなってるのかわかんないけれど・・・。
スローガンは「Un Presidente Confiable(信頼できる大統領)」。確かにコロンなんかよりは全然信頼できる雰囲気あるよなぁ・・・。現政権の評判があまり良くないのがネックかしらん。今現在はオットーさんとの2位争い中。
脚が悪く杖を使っているけれど、ポスター映りならNo.1。

マリオ・エストラダ Before
この人が当選することはまずないと思われるのですが、なぜか巷にはポスターがべたべたのマリオ・エストラダ(UCN)。カネのある政党なのかしらん・・・。
一国の大統領候補がカウボーイハットでポスターに出ているあたり、さすがはグアテマラ、って感じなんだけれど、何を考えとるんだ。


でも、どうやらいじってみたくなるキャラのようで・・・。下のポスターをご覧下さい。
マリオ・エストラダ Afterぷぷぷぷぷっ。


その他、リゴベルタ・メンチュさんとかFRGのルイス・ラベーは顔入りポスター作ってないようです。

メンチュさんは知名度ではNo.1だからいらないのかな(ポスター向きではないという噂も)。

ラベーは、参加することに意義があるってことかな。どうせ当選するわけないんだから、ポスター作るお金だって惜しいよね、そりゃ。





[ 2007/07/09 04:38 ] 2007年総選挙 | TB(0) | CM(2)

囚人にも投票権を! 

グアテマラの人たちって、人権意識が高い?というか、
抑圧されている?と感じることが多いのか、
人権については結構うるさい。という気がいたします。


それでも、こんなニュースを見つけた日には、さすがにたまげてしまうのですが。
「刑務所や拘置所に投票所を設置するよう、囚人が要請」。


「オレたちにも投票権がある!」ってことらしくて、それはそれで事実なのですが。
ひょっとしてそれって、投票した候補が大統領になった暁には、
大統領特赦で出してもらおう、って魂胆ですか?
収容されているパンディエーロの数はハンパではないはずで、
そういう人たちが所内を仕切って皆に某候補に投票するよう指示するとなると???
結構バカにならないような気がするな~。


笑えない笑い話。
「囚人が投票権を要求しているだけならともかく、
 そのうち、刑務所の中から大統領候補を擁立しよう!なんてことになるんじゃないか」。



・・・・・・・


刑務所の中の人じゃなくっても、
外にいて中の人たちとコンタクトを取っているような人たちであれば
立候補にはまったく問題ないわけで。
でもってそこら辺のパンディエーロたちが選挙活動。
ビラまきながら「コイツに投票せんと、オマエの家族の身に何か起こるかもしれんな」と脅迫。


まあ、選挙そのものは、
誰が誰に投票したかはわからない仕組みにはなってるんで、
そんなことにはならないと信じたいところですが・・・・・・。


グアテマラの将来に一抹の不安を投げかけるニュースではありました。




[ 2007/06/23 15:13 ] 2007年総選挙 | TB(0) | CM(0)